なにはともあれ、飯塚杯では実力以上を発揮したと思います。
その飯塚杯は、しきみスポ少さんの主催です。
ひさしぶりに生き残った閉会式の際に、長年しきみスポ少を指導されている方がおっしゃっていました。この方も、喜多方の指導者の御大の一人だと思います。
この大会は、30年以上前に白獅子大会が終わると大会がなくなってしまう。
ソフトボールをプレーする少年少女のために立ち上げた会津で最初の大会だと。
そういわれれば、そのような気がします。
私が小学生の時は、8月はじめの柳津の霊まつりで最後でした。大会なんて、3つくらい。
喜多方のスポ少さんは、すべてのスポ少さんで主催大会を開催されている。
そうやって30年。簡単にできることではない。
OB、保護者、その他それまで係ってきた方々のご尽力や相当なものです。
その好意や熱意によって運営されている恩恵を我々も受けている。
ただただ感謝の言葉しかありません。
そんなことを、たまに生き残った閉会式で感慨深く目を細めて選手を見つめていました。
試合を振り返ります。
第1試合は、柳津スポ少さん。
試合前に監督さんと話しましたが、どのスポ少さんもそうですが、子どもたちの人数集めに頭を悩ませている。5年生が9人もいる今のイーグルスはいいですが、2年後はわが身も同じです。控えが1人の状態、対してイーグルスは5人の控えがいます。
試合前に確認したことは、先手をとる事。先に崩れないこと。
そして、この試合で証明したかったことは、各選手の打順です。
これは難しい。オーダーを組む人によっても違う。成功すればそれでいいし、機能しなければだめだということ。結果論なんです。
ただ私と監督の共通しているところは、打つやつを上位に置くこと。
それまでは3番最強説だった私ですが、今のメジャーの2番最強説を採用してみることにしました。とにかく上位で点をとり、下位がしぶとく粘って一人でも塁にでて上位の打席数を稼ぐ。このイメージです。
打順が上がった人、下がった人、打てない人など変化もありましたが、この打順は上手く機能したと思います。
いつも「魔の三振地帯」とかあっさり終わる下位もそこそこ粘ってくれましたが、もっと奮闘して欲しい。この打線のキモは下位打線をいかにして活かすか?これもわかっている課題です。
上位がきっちり機能し、相手のエラーがらみで着々と得点を重ねていきます。点数を取れるときにきっちりと取っておく。幸先良く、5点をとって主導権を握ります。ここは狙い通り。
後は、裏をきっちり押さえてエンジン全開でいくこと。そのために先攻をとったんですから。
そうなると新エース、マナト=タカヤのバッテリーの責任重大です。とくに立ち上がりが。
好不調の波が激しく、安定していない。そこにエラーが絡む、ファーボールが絡む悪循環。
これを断ち切らなくてはいけない。
マナトの初球を見守る瞬間は、神頼みですね。
「頼む!入ってくれー!ボールでもいいからストライクと言ってくれー!」
最初の1球が入ると、相当に安心します。マナトにとってもスイッチみたいなものでしょうね。
「あー、今日はこの感覚でストライクが入ってくれた。」という儀式のような確認の作業。
ただし、この初球を狙ってくる打者もいるので注意です。
5点のリードもあるので心理的にも余裕をもって望めます。いつもより安定しています。
調子が悪いときの、ベース前でバウンドする球が少なかった。
連続することも少なかったのは、本人が意識していたからでしょうか?
打線の援護がありがたかったでしょうね。
ストライクを入れなければならない、ではなく。
こうやればストライクが入るから大丈夫、くらいの気持ちでいいと思います。
使命感ではなく、挑戦、お試しくらいの余裕でいいと思います。
調子がいいときは、何も考えなくてもポンポン入るのに、悪くなるとどうやっても入らない。
それでもマウンドでは一人でなんとかするしかない。
同じことを繰り返しても仕方ないので、いろいろ試すしかないと思いますし、私も草野球のピッチャーをしてる時はそうしています。
離す位置を変えたり、テイクバックを浅くしたり、深くしたり、足を上げなくしたり、上げてみたり、指の間隔を広くしたり、狭くしたり・・・
とにかくいろんなことを試して、その日に一番合う投球をつかむこと。
「今日はこうやれば入る!」というお守りみたいなものをいち早くつかむことです。
この試合に限って危ないところは、そんなにありませんでした。野手の動きもいい。
柳津さんのサウスポーを攻略し、8点を取り、最後には控えメンバーを全て代打で経験させることもできました。
この子達もいつか主力となる時がやってきます。打席でびびるタイプか、挑戦していくタイプか?結果はどうあれ、実戦を経験しておくことは大事なことです。
かくして緒戦をものにしたイーグルス。
次はいよいよ河東スポ少さんです。