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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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この週末は、結果的にいい週末でした。
10/17の飯塚病院杯全会津新人戦で、柳津さん、河東さんに勝って、決勝で猪苗代メッツさんに敗れはしましたが、準優勝になりました。
これによって、「俺たちもやればできるんだ!」という自信を深めたことは良かったと思いますが、昨日の練習ではそれが裏目に出ていた。練習終盤で、違和感を覚えました。
みんながボールを回収しているそばであそんでいる奴ら。
ぺちゃくちゃしゃべりながらのバッテリーの投球練習。
練習が始まってからそうでしたが、チーム全体がゆるんでいる空気を感じました。
ここは締めておかないといけないと思い、残り約30分、ランニングを命じました。
走りながら、自分たちのなにが悪かったんだろう?
こうならないためには、なにをどうすればいいんだろう?それを考えて走っていたやつがいてくれることを願います。
こんなヘラヘラした練習で、あのエラーが取り返せるのか?ボールを投げちゃいけない場面でストライクが入るのでしょうか?あの1球のボールで負けた試合の後悔を取り戻せるか?
あの失敗を二度とやらないぞという覚悟と緊張感がありませんでした。
そこにもっていけなかった私の責任でもあります。


勝って兜の緒を締めよ。


それは子どもたちへの言葉であると同時に、私たち指導陣、保護者への言葉でもあります。
調子にのってはいけない。
いままでの経験からそういうのがわかる年になってきました。自制、自重。
一方で、このチームの持っている、調子をこいた向こう見ずな猪突も大好きです。
猪突だからこそ、破れる常識、セオリーもあります。猪突がチームを救うこともあるでしょうが、過ぎることはいただけない。


冷静なる猪突。


これぞ、めざすところです。
前にイーグルスの状態は、幼虫の戦いだと書きましたが、さなぎぐらいにはなってきてると思います。まだまだ幼く稚拙なプレーもありますが、要所要所でふんばることができるようになってきた。
あの河東戦のチーム全体の一体感。選手はもちろん、ベンチ、保護者が大きなうねりとなって相手チームに相当なプレッシャーを与えたはずです。
あの濃密で楽しい時間を共有できるチームになってきている。
ここで打たれたらやばい、エラーがあってはやばい場面で、ミスをしたり、打たれたりすることが少なくなってきた。
たとえミスがあっても、最後に誰かがそれをカバーすることで失点に繋がらない。
点にならなかったことで、ミスをした当人も「やっちまった↓」という精神的ダメージが軽くなる。「たすかったぜ、サンキュー」と味方への感謝になり、ハイタッチを交わせるくらいの余裕が出てくる。そして、次の危ない場面でもミスを恐れない思い切ったプレーが生まれるようになる。
全員の中に「次こそ、やってやる!」という気持ちがダムのようにたまっていく。
気持ちの後押しと本人の努力、そして時の運が味方したとき、ものすごいプレーが生まれます。
それが勝敗を決める奇跡のファインプレーだったり、逆転の一打になっていく。
チームが強くなっていく過程はここなんでしょうね。お互いにカバーしあうことでチームワークがより強固なものになっていく。
その危ない場面を乗り切るたびに、少しずつ自信を積み重ねてきた。
その自信の年輪が、さなぎとしての強さになってきている。
少しのピンチにも物怖じせず、たくましい顔に見えてくるようになった。
ちょっとのミスでわんわん泣いていたあいつらがですよ。
成長してきていると思います。そしてまだ伸び白がある。


そんな中での、昨日のヘラヘラ練習を積み重ねていくのか?
あのエラー、あの三振、あのファーボールを忘れないで、自分たちを律して、成虫をめざしていくのか?
答えは既に出ているはずです。
確かに小学生、まだ子どもなので難しいでしょう。
こういうことは大人でも難しいと思います。
我々が叱り、諭す前に気づいて欲しいというのは贅沢な願いでしょうか?
こういう事を言うととそのチームのリーダーばかりに責任が重くなりがちです。
願わくば、そうであって欲しくない。
誰もが、ヘラヘラ練習の中での違和感をもって欲しい。
「ちゃんとやろうぜ!」という仲間を茶化したり、しらけたりするようではまだまだバラバラのまま。
小さい矢印が大きなベクトルになったあの河東戦の一体感。
あの一戦は確かに手ごたえを感じました。
そうなれなかった決勝のメッツ戦。
ワンピースのルフィーのように「俺は弱い。」と思いました。
次にいかすためにはどんな練習、準備をすればいいかを全員が自覚すること。
そうならないと、この小さな人の集団は強くなれないでしょう。


成虫にならずして、終わっていくチームはたくさんいます。
むしろ小学生で完成されないほうがいいのかもしれない。
さて我がチームはどうなるのか?
次戦、猪苗代メッツスポ少戦で、その進化を見せて欲しいと思います。

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