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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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一生懸命にやっていても、できないことはあります。負けることもある。
今の高田イーグルスもそうでしょう。
追い上げムードではありますが、相手も本気ですから、追いつけるかどうかなんて誰もわからない。
しかし、そうであっても、逆転を信じて、声を出して、準暇をして、一生懸命にプレーする。
これを続けなければ、はなから逆転なんてできないでしょう。
まずは、自分を信じ、仲間を信じ、チームを信じること。
「俺たちならやれる!」と思わせること。
そう思うことの、楽しさを心の底からの楽しんでいるという実感があります。
これこそ、スポ少の意義のひとつ、純粋にチームスポーツの楽しさです。


さて、3回の表。
3:6で、まだダブルスコア。80分。時間は、半分近く過ぎていると思います。まだ、裏攻めになのは救いがあります。
この勝負、追いつき逆転するには、いくつか条件があります。
そのひとつが、点をやらないこと、相手の攻撃を簡単に終わらせることです。
こちらの流れを相手に渡してはいけない。
そなためには、7,8,9の打順は簡単に終わらせなければなりません。

3点とったことで、バッテリーにも冷静さが戻ってきました。
コントロールに安定性が見られるようになってきました。ミソラの精神状態は、一周回って戻ってきたというところでしょうか。
身長が小さく、ストライクゾーンが狭いバッターを相手にしても、ストライクが先行します。
こういうところです。
守っている野手がテンポ良く投げこむ、バッテリーと一体化している感さえあります。
これこそ、守備でリズムを作るということ。
三振、三振でツーアウト。
先ほど
ホームランを打たれた8番もきっちり抑えました。9番にはピッチャーゴロでした。
ミソラ、こういうところで、けっこう悪送球をやらかしています。
低く、膝に余裕をもって、大事にいけと祈りますが、あさっさりピシッと送球して、スリーアウト。
こちらの思惑通り、三人で簡単に終わらせました。よし!


裏。
猪苗代さん、ピッチャーを代えました。
コントロールを不安視して、10番から1番に変更しました。
まだ3回の裏と早い段階ですが、早めの手を打ってきました。
完全に逃げ切りを図る戦法です。
確かに、コントロールはこちらの方が安定しています。
先はどのバントの構えで揺さぶる戦術も効かなそうです。
そうそう簡単には追いつかせてはくれないようです。

こちらの攻撃はトウマから。本当は、ランナーを置いて打席に立たせたかった。
ここ最近、彼の振りに迷いがあります。
甘いを見逃し、厳しいコースに手を出す。
余裕がないから、好球必打ができていない。
本人もわかっているようですが、ここはもがくしかありません。
そして、いい結果を積み重ねていくことで、また余裕が戻ってくることでしょう。
幸いランナーがいない、先頭バッター。
プレッシャーは少ないはずです。
初球。
ガツンという鋭い当たりと渇いた打球音を残し、ボールはライトを大きく越えていきます。
ホームランの当たり。
よし!
大きな当たりに、ベンチは総立ちです。
ヨッシャー、ナイバッチ!の渦が怒りましたが、ボールの行方を見て、あっやべぇと、気づきました。
デッドラインを越えてしまうと、ツーベースになってしまいます。
それにみんなも気づいた。
あ~やべぇなぁとやきもきしていると、猪苗代さんのライトが追いつきそうです。
よーし、そのまま捕ってしまえ!
ベンチと応援席の大歓声によって、「捕るなあ!」猪苗代さんのベンチの指示は、聞こえにくいはずです。
ライトの彼も一生懸命にボールを追ってくれています。
そして、ラインぎりぎりのところで追いつきます。そして、中継のラインにボールを乗せてくれました。
ありがとう!彼の一生懸命さに助けられました。
らくらく、トウマはホームイン。
また1点をもぎ取りました。
4:6、誰の目にも確実に、猪苗代さんのしっぽが見えてきました。
誰もが、信じはじめています。
やれるぞ!いけるぞ!の嵐がイーグルスのベンチに吹き荒れています。
主軸による一発。
トウマにも、チームにも大きな自信をもたらした一撃となりました。
惜しむらくは、ソロだったことですが、ランナーがいなかったからこそ、余裕が生まれたというプラス要因に置き換えます。
この場面で、一発を打てるトウマというスラッガーはやはり、強い!

さて、イーグルスにはもう一人、スラッガーがいます。左の主砲、ミソラです。
確率は低いながら、相手を粉砕する力を持っています。
それよりも私が期待するのは、バッティングでいい結果を残すことで、相乗効果によって、ピッチングにもいい影響をもたらすことです。
感情の浮き沈みが激しいミソラだからこそ、ハイテンションを維持できれば、バンバン、相手のバッターをなぎ払っていくはずです。
しかし、痛烈なファーストゴロ。
そう上手くはいってくれないようです。
ハルも倒れ、ハルトも三振で後続を断たれます。
トウマの1点のみ。
4:6。
あと2点。

時間が気になり始めました。
みなこコーチに確認すると、あと20分。
やって2回か?
下位から繋いで、上位に持ってくれば、勝機が見えてくる。
かすかな可能性に望みを託せるように、またもや相手の攻撃を防がなくてはなりません。

さぁ、相手も上位です。
この回をゼロに抑えるかどうかで、勝負は大きく変わるはずです。
向こうもそれをわかっている。
なので、この1番を打たせてはいけません。
勢いがあるチーム状態を反映でして、ミソラとトウマは、バンバン追い込んでいきます。
初回のビビりまくっていた投球がウソのようです。
追い込んで、パチンと捉えられますが、ミソラの真っ正面、そのライナーをしっかりと捕ります。
ミソラが捕って良かった。
取れなかったら、また落ち込んでいたでしょう。
よし、運もある。
勝利の女神はまだこちらに微笑んでくれているようです。
2番を三振にとって、二死で3番のカゲヤマ君を迎えます。
よし、ランナーがいない。
ここは思い切って勝負です!
入り方に気をつけろよと言う前に、バッテリーは強打者に立ち向かいます。
アウトコース、ちょっと甘く入ったかぁ~
彼は見逃しません。
いい当たりがセンターマナトを襲います。
いい当たりですが、マナトの守備範囲でした。
問題は打球が強いこと、マナトきっちり、両手で抑えます。
グラブの位置が低いんだよと悪態をつきますが、捕ればよし!これでいい。
当たり前に当たり前のことを、やっています。
この上位から始まる大事な回をゼロに抑えました。
ったくよ~、1回からこういうふうに抑えろよなあ~と思いますが、そうはいっても詮無いこと。
今は、逆転することに集中します。


裏。
こちらは、7,8,9、マナト、ゼンジ、ソウスケよ打順です。
この7,8,9は昔読んだ漫画「わたるがぴゅん」では、トリッキーズと言われてしました。
相手から見て、普通にやれば、アウトが取りやすい打順。しかし、彼らは簡単にはやられないぞという思いを込めて、なにかやらぞというトリッキーなプレーをやっていました。
そういうしぶとさが、イーグルスの3人にも欲しいところです。

バントの構えで揺さぶりをかけますが、全然動じません。流石です。
普通に打つよりも、確率の高いバントを選択しますが、マナトは三振。
ゼンジ、ピーゴロ、ソウスケ、セカンドゴロで、3人で討ち取られてしまいました。
ずっと点を取ってきたのに、この回はゼロに抑えられた。
しかし、要は考えようです。
次の回が、おそらく最終回。
その打順が1番から始まるといういい繋がりを信じることにしました。

そのためにも、表をゼロに抑える!
私が言うまでもなく、それはあいつらもわかっています!
雨上がり、湿度の高いムシムシのグランドに、決意をもって走り出していく、九人の背中にベンチの誰もが、頼んだぞ!という思いをこめたことでしょう。


最終回に続きます!


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