時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
秋空の今日、美里連盟親善大会が行われました。
高田イーグルスとなった今年。
高田、美里イーグルスそれぞれ単独で出場する最初で最後の大会となりました。
結果は、美里イーグルスが3位、高田さんが準優勝、どちらも湯川さんに惜敗しての順位です。
久しぶりにそれぞれが単独チームを編成している。
おもに6年生で構成されるいつもの高田イーグルスではない3年生まで入れなれば成り立たない美里イーグルス。
なんか新鮮でした。
もし合併しなければこのメンバーで戦ってこなければならなかったんだなぁとあらためて考えてみる。
これはこれで面白かったかもしれない。
けど……かなり辛い道になってただろうなぁと感慨深いものがありました。
さて、ここは切り替えてこのメンバーで勝つことを考える。
エース、ユウゴの安定性、キャッチャーに置いてもファーストに置いてもよしのケンタとシュンペイ。
美里イーグルスの「アライバ」、ソウゴ、レンの二遊間。
最後尾に後詰めのセンターユリア。
そこに、脇を固める右翼左翼のユナ、ミソラ、そして打力に特化した意外性のレオ。
こうみるとなかなかそろったメンバーです。
このメンバーの特性をいかし、いかに美里イーグルスの戦術にはめていくか?
ここにかかっています。
初戦は岩月さん。
なかなかのスピードのエース。
これを打てるのは5番に置いたソウゴまでか?
上位でもれなく得点を重ねて、相手を突き崩す。
そこに隙のない走塁を絡めて、こちらの思惑通りの展開に持ち込むことができました。
緒戦で岩月さんを破ります。
さて次は上三宮しきみさん。
会津女子選抜のエースが君臨するチームです。
岩月さんに勝っているので、ここに勝つことが決勝進出への条件となります。
しかしユウゴ、いきなりその女傑エースにホームランを打たれます。
あぁやっぱり、打つなぁ、いい振りしてる。
そしてやはりユウゴ、追い込んでからが甘い。いつも甘い。そして今日も甘い。
まだ初回、これが致命傷にならなければいいなと思いました。
そして、イーグルスになかなか点数が入ってくれません。
5回というショート設定。
上位に回ってくるのはたったの2回。
上三宮しきみさんはきっちり初回で得点している。
イーグルスは追う展開となりました。
またしてもという展開。そして脳裏をよぎるのは・・・敗北。
時間切れ引き分け、失点差で決勝にいけないかもしれない。
さて、どうするか?
小島監督と相談のうえ、無理やり時間を経過させて、もう一回上位の攻撃に賭ける作戦にでました。
これは賭けです。
しかしちゃんとやれば確率の高いところを引ける。
こいつらならやってくれるという我々の打算、期待があります。
時間をより早く経過させるには・・・三振か?バントか?下位打線、わかりやすくするためにはここはバントだな。全球バント。
とっととアウト3つを相手に与えて次の回に入ることが目的でした。
相手は下位打線、彼らの剣ではこちらの守りは破れないだろうという目論見、そして必ず裏の攻撃で、イーグルスの上位打線による突撃が敢行できる。その結果、逆転する。失点差ではなく勝ち数で決勝にいけるという算段です。
しかしこういう時になかなかうまくはいかないものです。
バントでアウトになって欲しいのに、ナイスバントになる。
相手もエラーする。
塁にでたユナを盗塁でアウトになってもらうべく、走らせる。
そうすると相手がエラーする。あれよあれよという間に2死で3塁まで行きました。これ以上長引くと試合が時間切れになってしまう。
しかし、なんとかアウトになってスリーアウト、わずかな時間を残して次の回に入ることができました。
今日のユウゴのコントロールはよかった。特に下位の小さい選手にも低めにコントロールを集めることができていました。
なんなく抑えてこの回0点、イーグルスの負けはなくなりました。
しかし、引き分けでは失点差で決勝にいけません。
ここはなんとしても逆転しなければならない。
そのためには最初にランナーがでなければいけない。
最終回のプレッシャーのかかる場面で、自分の仕事をできるか?
ゲームではない現実のミッションがここにあります。ここがスポ少のいいところです。
やり直せないリアル、そこに全身全霊をかけて挑む。チームスポーツのさらにいいところは仲間と一緒に協力できるということ。
ここで1人ではいきていけないという人間の本質と向き合えると私は思っています。
記憶が曖昧なのはご勘弁を。
1番のユリア、高田イーグルスでは9番のつなぎ役を担っていますが、彼の性格からいけば1番に置いてもいいところです。
ただその上をいく安定性とスピードをもったユキノブがいる。
チームの矢じりとしては、ユリアもタイプは違えど面白い働きをすると思っています。
ユリアのいいところは、しぶといところ。
彼が9番にいるというのは相手チームからしたらいやでしょうね。
そのユリア、(たしか?)あざやかなクリーンヒットで出塁します。
ここできっちり仕事をする。
頼れる男です。
さぁ大阪夏の陣、大阪城の本丸を落とす玉はこめられました。
ユリアを二塁に走らせてスコアリングポジションにしてから、主砲三連をかます。
そしてレンがきっちり送らなければいけない。
ワンアウト三塁の形、これが理想型。
すかさず送りバントのサイン。
レン、きっちり送って欲しいのにスラップ気味のバント、失敗します。
ここはどっしり構えて前にさえ転がせばいい場面なのに……。
このあたりが矢吹さんとの差なのかなぁと思います。
これはだめだなと監督は打ちに切り替えます。
なんとか転がしてファーストアウトの間にユリアは三塁に。
さぁ整いました。ワンアウト三塁。
あとは、主砲三連ケンタ、ユウゴ、ソウゴに任せるのみ。
ワンアウトという心理的アドバンテージがあるうちに決めたい。
先に王手をかけた。
ツーアウトになれば、守備側はあと1つ守ればという勢いがでてしまいます。
打つバッターにも、打たなければいけないという相当のプレッシャーがのしかかってくることでいつものパフォーマンスを発揮できなくなります。
たがら、ケンタが打つしかない。
奴はそれをわかってるでしょう。
頭や理屈というよりは、本能でわかっている。
俺が打って決める!そう思って打席に向かったはずです。
こうなるとケンタは強い。無双。
女傑エースも踏ん張りどころをわかっています。
や屋押されぎみになりますが、ケンタの全集中。
気力をふりしぼって渾身のボールを投げ込む。
エース対スラッガーの一騎討ち。
三国志演義でいえば、祝融対許猪。
ケンタの得物の青とオレンジのバットが、上三宮しきみさんの希望を打ち砕きます。
左中間をやぶる弾丸ライナーのホームラン。
試合を決めました。
引き分けでは勝ち残れない後のない状況。
その窮地を美里イーグルスのみんなで脱出しました。
サードに置いたトウマの落ちついた守備、ランナー1塁にいたときのサードゴロ、彼は捕球後にランナーをきっちりみてからファーストに送球しました。そんな余裕があることにたまげました。
右翼ユナは抜けたら負けという危ない打球を捕って、兄貴を助けました。あれはヤバかった。
みんなかそれぞれの役割を全うした。
守るべきを守って、打つべきを打つ。
美里イーグルスもなかなかやります。
さぁ、あと1つ勝って、高田対美里イーグルス、夢の対決を実現したい。選手、保護者の思いはそこにあります。
次戦、強敵湯川さんです。
高田イーグルスとなった今年。
高田、美里イーグルスそれぞれ単独で出場する最初で最後の大会となりました。
結果は、美里イーグルスが3位、高田さんが準優勝、どちらも湯川さんに惜敗しての順位です。
久しぶりにそれぞれが単独チームを編成している。
おもに6年生で構成されるいつもの高田イーグルスではない3年生まで入れなれば成り立たない美里イーグルス。
なんか新鮮でした。
もし合併しなければこのメンバーで戦ってこなければならなかったんだなぁとあらためて考えてみる。
これはこれで面白かったかもしれない。
けど……かなり辛い道になってただろうなぁと感慨深いものがありました。
さて、ここは切り替えてこのメンバーで勝つことを考える。
エース、ユウゴの安定性、キャッチャーに置いてもファーストに置いてもよしのケンタとシュンペイ。
美里イーグルスの「アライバ」、ソウゴ、レンの二遊間。
最後尾に後詰めのセンターユリア。
そこに、脇を固める右翼左翼のユナ、ミソラ、そして打力に特化した意外性のレオ。
こうみるとなかなかそろったメンバーです。
このメンバーの特性をいかし、いかに美里イーグルスの戦術にはめていくか?
ここにかかっています。
初戦は岩月さん。
なかなかのスピードのエース。
これを打てるのは5番に置いたソウゴまでか?
上位でもれなく得点を重ねて、相手を突き崩す。
そこに隙のない走塁を絡めて、こちらの思惑通りの展開に持ち込むことができました。
緒戦で岩月さんを破ります。
さて次は上三宮しきみさん。
会津女子選抜のエースが君臨するチームです。
岩月さんに勝っているので、ここに勝つことが決勝進出への条件となります。
しかしユウゴ、いきなりその女傑エースにホームランを打たれます。
あぁやっぱり、打つなぁ、いい振りしてる。
そしてやはりユウゴ、追い込んでからが甘い。いつも甘い。そして今日も甘い。
まだ初回、これが致命傷にならなければいいなと思いました。
そして、イーグルスになかなか点数が入ってくれません。
5回というショート設定。
上位に回ってくるのはたったの2回。
上三宮しきみさんはきっちり初回で得点している。
イーグルスは追う展開となりました。
またしてもという展開。そして脳裏をよぎるのは・・・敗北。
時間切れ引き分け、失点差で決勝にいけないかもしれない。
さて、どうするか?
小島監督と相談のうえ、無理やり時間を経過させて、もう一回上位の攻撃に賭ける作戦にでました。
これは賭けです。
しかしちゃんとやれば確率の高いところを引ける。
こいつらならやってくれるという我々の打算、期待があります。
時間をより早く経過させるには・・・三振か?バントか?下位打線、わかりやすくするためにはここはバントだな。全球バント。
とっととアウト3つを相手に与えて次の回に入ることが目的でした。
相手は下位打線、彼らの剣ではこちらの守りは破れないだろうという目論見、そして必ず裏の攻撃で、イーグルスの上位打線による突撃が敢行できる。その結果、逆転する。失点差ではなく勝ち数で決勝にいけるという算段です。
しかしこういう時になかなかうまくはいかないものです。
バントでアウトになって欲しいのに、ナイスバントになる。
相手もエラーする。
塁にでたユナを盗塁でアウトになってもらうべく、走らせる。
そうすると相手がエラーする。あれよあれよという間に2死で3塁まで行きました。これ以上長引くと試合が時間切れになってしまう。
しかし、なんとかアウトになってスリーアウト、わずかな時間を残して次の回に入ることができました。
今日のユウゴのコントロールはよかった。特に下位の小さい選手にも低めにコントロールを集めることができていました。
なんなく抑えてこの回0点、イーグルスの負けはなくなりました。
しかし、引き分けでは失点差で決勝にいけません。
ここはなんとしても逆転しなければならない。
そのためには最初にランナーがでなければいけない。
最終回のプレッシャーのかかる場面で、自分の仕事をできるか?
ゲームではない現実のミッションがここにあります。ここがスポ少のいいところです。
やり直せないリアル、そこに全身全霊をかけて挑む。チームスポーツのさらにいいところは仲間と一緒に協力できるということ。
ここで1人ではいきていけないという人間の本質と向き合えると私は思っています。
記憶が曖昧なのはご勘弁を。
1番のユリア、高田イーグルスでは9番のつなぎ役を担っていますが、彼の性格からいけば1番に置いてもいいところです。
ただその上をいく安定性とスピードをもったユキノブがいる。
チームの矢じりとしては、ユリアもタイプは違えど面白い働きをすると思っています。
ユリアのいいところは、しぶといところ。
彼が9番にいるというのは相手チームからしたらいやでしょうね。
そのユリア、(たしか?)あざやかなクリーンヒットで出塁します。
ここできっちり仕事をする。
頼れる男です。
さぁ大阪夏の陣、大阪城の本丸を落とす玉はこめられました。
ユリアを二塁に走らせてスコアリングポジションにしてから、主砲三連をかます。
そしてレンがきっちり送らなければいけない。
ワンアウト三塁の形、これが理想型。
すかさず送りバントのサイン。
レン、きっちり送って欲しいのにスラップ気味のバント、失敗します。
ここはどっしり構えて前にさえ転がせばいい場面なのに……。
このあたりが矢吹さんとの差なのかなぁと思います。
これはだめだなと監督は打ちに切り替えます。
なんとか転がしてファーストアウトの間にユリアは三塁に。
さぁ整いました。ワンアウト三塁。
あとは、主砲三連ケンタ、ユウゴ、ソウゴに任せるのみ。
ワンアウトという心理的アドバンテージがあるうちに決めたい。
先に王手をかけた。
ツーアウトになれば、守備側はあと1つ守ればという勢いがでてしまいます。
打つバッターにも、打たなければいけないという相当のプレッシャーがのしかかってくることでいつものパフォーマンスを発揮できなくなります。
たがら、ケンタが打つしかない。
奴はそれをわかってるでしょう。
頭や理屈というよりは、本能でわかっている。
俺が打って決める!そう思って打席に向かったはずです。
こうなるとケンタは強い。無双。
女傑エースも踏ん張りどころをわかっています。
や屋押されぎみになりますが、ケンタの全集中。
気力をふりしぼって渾身のボールを投げ込む。
エース対スラッガーの一騎討ち。
三国志演義でいえば、祝融対許猪。
ケンタの得物の青とオレンジのバットが、上三宮しきみさんの希望を打ち砕きます。
左中間をやぶる弾丸ライナーのホームラン。
試合を決めました。
引き分けでは勝ち残れない後のない状況。
その窮地を美里イーグルスのみんなで脱出しました。
サードに置いたトウマの落ちついた守備、ランナー1塁にいたときのサードゴロ、彼は捕球後にランナーをきっちりみてからファーストに送球しました。そんな余裕があることにたまげました。
右翼ユナは抜けたら負けという危ない打球を捕って、兄貴を助けました。あれはヤバかった。
みんなかそれぞれの役割を全うした。
守るべきを守って、打つべきを打つ。
美里イーグルスもなかなかやります。
さぁ、あと1つ勝って、高田対美里イーグルス、夢の対決を実現したい。選手、保護者の思いはそこにあります。
次戦、強敵湯川さんです。
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