時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
初出場の白獅子県大会IN塙町。
空気が暑かったぁ、試合が熱かった、立ち塞がる壁が厚かった~!
結果、県北杉田スポ少さんに1:4で負けました。
イーグルスの持ち味の粘り、しぶとさを出し切れなかった。
出させてくれなかったのは、杉田さんの強さですね。
応援してくださったすべての方々に感謝します。ありがとうございました。
しかし、まったくやられていたわけではありませんでした。
県大会が決まって、組み合わせが決まってから、やったこともない強豪相手に何回もシミュレーションを頭の中でしてきました。
イーグルスよりも4倍くらい強い相手を仮想して。
10回に1回勝てるかどうかの相手。
その1回をどうやって、この県大会にもっていくか、そればかり考えていましたが、どうあっても行きつく答えは、ロースコア。
耐えて、耐えて、耐えまくって、蟷螂の斧の一撃。これしかない。
毎回ランナーをだして、再三のピンチをどうにかしてのりきってゼロ、もしくはロースコアで終盤までいく、できれば裏攻めで。
これまでの戦いで、選手たちはそれなりの自信を勝ち取っています。
「おれたちだって、やればできんじゃねぇ?」と思ってきたときの強さ。
そう錯覚させるような展開になるような打順、守備位置の確率の高いところをとる。
この点に関して、選手とは信頼関係ができていると思います。
ソフトボールという言語を通しての師弟関係。
これをいままで築いてきているという自負。
その信頼関係のもとにその時の状況をみて、戦略、戦術を組み立てる。
降りてくるイメージ。こうあってほしいという願望もあり、これしかできないだろうという読みもあり。
それをどうやって選手に伝え、わかってもらうか。
試合前、
「俺らが勝つ確率は10%。まず、一回を抑えて、全員が落ち着く。やれるかもしれないと自分たちに思わせる。そのあとにチャンスはやってくる。そこまで我慢しよう。」
そんなようなことを言ったと思います。
杉田さんのあのピッチャーから何点取れるか、1点とれればいいか、とっても2点。
それ以内に収めないと勝機は薄い。
ましてこちらはエースが骨折して不在。この不利な状況でどこまで戦えるか。
それはすなわち、こちらのペースにもちこめるかどうか?
相手に「あれ?いつでも打ち崩せるようなピッチャーなのに、得点圏に進めているのに押し込めない、あれあれ?」と思わせる。
反対に、「あれ!なんか俺たちいい調子だ。もしかしたらこのままいけるんじゃねぇ」
この形に持ち込めるかどうか?
まさにこの1回戦、キャプテンのタカヤが後攻をとってきた。
先頭打者を四球で出しながらも、盗塁を刺して、なんとか0で抑えた。
その裏、エラーがらみながら1点を先取。
先に崩れれば崩壊の場面で、流れを引き寄せている。
強敵相手に、初回を0に抑えて、反対に先制する。
「いけんじゃねぇか!」とチーム全体を思い込ませる。それが実力以上を発揮させます。
相手があせってくれるような展開に持ち込めばイーグルスペース。
中盤までミスもありがならファースト、ヤマトのファインプレーなどで1点のリードを守り切る。
このあたり、ひとりひとりの成長に目頭が熱くなります。
みんなでひとりのエラーをカバーしているいい流れです。
ここまではしびれる試合展開。
しかし、そうはいかせてくれなかった。
しのびよる不安。いい流れを持続しなれていないイーグルスのもろさがでた。
連続四球、ミス。
一回露見してしまうと押しとどめられない弱さ。自分のもろさを直視できない。
「やばい、やばい、どうしよ、どうしよ。」パニくる。
感情を押しとどめる理性のダムが決壊。
このあたりが、あの「涙」になるんでしょうかね。
できない自分に対して、あふれる感情をとめきれないもろさ。
自分を抑えきれず泣いている奴が実力を出し切れるでしょうか。否。
泣いてはいけません。
これがグランドででたら、疫病神がすぐそこまで来ています。
逃げたい、泣きたい、どうしていいかわからない・・・
そこで押しとどまるには、自分が強くならないといけない。
普段、どんなに強気で憎まれ口をどんなにたたいていても、この土壇場で泣くようではまだまだ弱い。
泣いて強くなるんだったら泣く練習をしとけよ、コラぁ!
泣くな、泣くことは、いままでの自分を否定していることになる。
いままでの仲間との練習を否定してることになる。
なにより、自分の弱さを認めたことになる。
泣いている暇があったら、どうすればこの危機をのりこえるかを考える。
ここをぐっとこらえて、もういちど心の中の一個の剣を研ぎなおす。もう一度闘志の火をともせ。
それができなかったユウトを降板させました。
となると、1死満塁のこのピンチ、切り札はマナヤしかいませんでした。
この場面での当番は避けたかったですが、しかたありません。
ここでマナヤが四球ならば崩壊でしょう。
このドキドキの場面、本人もびびったでしょうが顔に出さないのがこいつのいいところ。
マナヤも昔、うまくできなくて泣きまくっていたことを思い出します。
このピンチをユウトの押し出しのみの1-1の同点で踏みとどまらせてくれた。
流れは向うです。
打撃がしめりっぱなしでいっこうに火のつく気配がない。
またしてもここでミスがでます。
スクランブル当番で相手は強力打線、強い打球ながら深く守らせた守備陣「対大阪桐蔭作戦」でなんとか防ぎつつありました。2死でもう少しでマナヤも調子にのってくれそうな展開の時に、かわってショートに入ったユウトのエラー。
何の変哲もないショートゴロをファンブル。
ここからこじ開けられました。小さなミスも逃してくれませんでした。
打ち取ってるあたりが間に落ちる。
展開に恵まれないときはこんなもんです。
2死2,3塁からセカンドオーバー。これも打ち取っていた・・・。
2点を献上。
相変わらず、打線は扇風機。打てる気がしません。
その後も、レフトへの大飛球を落下点に入っていながら捕球ミス。
これがダメ押しにつながっての1-4での敗戦。
序盤にイーグルスのペースを作りながら、守備でそのリズムを守りきれなかった。
決して勝てない試合ではありませんでした。
試合中、私はミスを攻めません。
ミスったやつを攻めてもマイナスにしかならないことをわかっているからです。
汚名回復。自分で立ち直ることを期待しています。
しかし、試合後にミスってへらへらしてるようなヤツは許しません。
ミスったやつに問いかけます。あの時、自分は最大の準備をしていたかと?
その上でのミス、精一杯やった上でのミスは誰も攻めようがありませんし、みんながそれをわかっていれば誰も攻めません。
しかし、その好意に甘えてはいけない。
自分を責めないといけない、その上で「次にどうすべきか」を考える。
そしてそうするにはこの瞬間からどう練習していくかを実践していく。
その意味で、この試合を決定付けたミスはあそこにあったといえます。
ミスった選手はそのミスを受け入れて、次につなげる義務があります。
そういう人間になって欲しいし、それを受け入れるチームであってほしいと思います。
かくしてイーグルスの初挑戦は終わりました。
京都への道も閉ざされた。
やりきった感はありません。
しかし、ひとつ手ごたえが。
どんなチームでもやり方しだいでチャンスはある。
明らかに格上だといっても、最初からびびる必要はないんだとこいつらはわからせてくれました。
さぁ、この後の大会。
こいつらとやれるだけの高みに挑戦したいと思います。
空気が暑かったぁ、試合が熱かった、立ち塞がる壁が厚かった~!
結果、県北杉田スポ少さんに1:4で負けました。
イーグルスの持ち味の粘り、しぶとさを出し切れなかった。
出させてくれなかったのは、杉田さんの強さですね。
応援してくださったすべての方々に感謝します。ありがとうございました。
しかし、まったくやられていたわけではありませんでした。
県大会が決まって、組み合わせが決まってから、やったこともない強豪相手に何回もシミュレーションを頭の中でしてきました。
イーグルスよりも4倍くらい強い相手を仮想して。
10回に1回勝てるかどうかの相手。
その1回をどうやって、この県大会にもっていくか、そればかり考えていましたが、どうあっても行きつく答えは、ロースコア。
耐えて、耐えて、耐えまくって、蟷螂の斧の一撃。これしかない。
毎回ランナーをだして、再三のピンチをどうにかしてのりきってゼロ、もしくはロースコアで終盤までいく、できれば裏攻めで。
これまでの戦いで、選手たちはそれなりの自信を勝ち取っています。
「おれたちだって、やればできんじゃねぇ?」と思ってきたときの強さ。
そう錯覚させるような展開になるような打順、守備位置の確率の高いところをとる。
この点に関して、選手とは信頼関係ができていると思います。
ソフトボールという言語を通しての師弟関係。
これをいままで築いてきているという自負。
その信頼関係のもとにその時の状況をみて、戦略、戦術を組み立てる。
降りてくるイメージ。こうあってほしいという願望もあり、これしかできないだろうという読みもあり。
それをどうやって選手に伝え、わかってもらうか。
試合前、
「俺らが勝つ確率は10%。まず、一回を抑えて、全員が落ち着く。やれるかもしれないと自分たちに思わせる。そのあとにチャンスはやってくる。そこまで我慢しよう。」
そんなようなことを言ったと思います。
杉田さんのあのピッチャーから何点取れるか、1点とれればいいか、とっても2点。
それ以内に収めないと勝機は薄い。
ましてこちらはエースが骨折して不在。この不利な状況でどこまで戦えるか。
それはすなわち、こちらのペースにもちこめるかどうか?
相手に「あれ?いつでも打ち崩せるようなピッチャーなのに、得点圏に進めているのに押し込めない、あれあれ?」と思わせる。
反対に、「あれ!なんか俺たちいい調子だ。もしかしたらこのままいけるんじゃねぇ」
この形に持ち込めるかどうか?
まさにこの1回戦、キャプテンのタカヤが後攻をとってきた。
先頭打者を四球で出しながらも、盗塁を刺して、なんとか0で抑えた。
その裏、エラーがらみながら1点を先取。
先に崩れれば崩壊の場面で、流れを引き寄せている。
強敵相手に、初回を0に抑えて、反対に先制する。
「いけんじゃねぇか!」とチーム全体を思い込ませる。それが実力以上を発揮させます。
相手があせってくれるような展開に持ち込めばイーグルスペース。
中盤までミスもありがならファースト、ヤマトのファインプレーなどで1点のリードを守り切る。
このあたり、ひとりひとりの成長に目頭が熱くなります。
みんなでひとりのエラーをカバーしているいい流れです。
ここまではしびれる試合展開。
しかし、そうはいかせてくれなかった。
しのびよる不安。いい流れを持続しなれていないイーグルスのもろさがでた。
連続四球、ミス。
一回露見してしまうと押しとどめられない弱さ。自分のもろさを直視できない。
「やばい、やばい、どうしよ、どうしよ。」パニくる。
感情を押しとどめる理性のダムが決壊。
このあたりが、あの「涙」になるんでしょうかね。
できない自分に対して、あふれる感情をとめきれないもろさ。
自分を抑えきれず泣いている奴が実力を出し切れるでしょうか。否。
泣いてはいけません。
これがグランドででたら、疫病神がすぐそこまで来ています。
逃げたい、泣きたい、どうしていいかわからない・・・
そこで押しとどまるには、自分が強くならないといけない。
普段、どんなに強気で憎まれ口をどんなにたたいていても、この土壇場で泣くようではまだまだ弱い。
泣いて強くなるんだったら泣く練習をしとけよ、コラぁ!
泣くな、泣くことは、いままでの自分を否定していることになる。
いままでの仲間との練習を否定してることになる。
なにより、自分の弱さを認めたことになる。
泣いている暇があったら、どうすればこの危機をのりこえるかを考える。
ここをぐっとこらえて、もういちど心の中の一個の剣を研ぎなおす。もう一度闘志の火をともせ。
それができなかったユウトを降板させました。
となると、1死満塁のこのピンチ、切り札はマナヤしかいませんでした。
この場面での当番は避けたかったですが、しかたありません。
ここでマナヤが四球ならば崩壊でしょう。
このドキドキの場面、本人もびびったでしょうが顔に出さないのがこいつのいいところ。
マナヤも昔、うまくできなくて泣きまくっていたことを思い出します。
このピンチをユウトの押し出しのみの1-1の同点で踏みとどまらせてくれた。
流れは向うです。
打撃がしめりっぱなしでいっこうに火のつく気配がない。
またしてもここでミスがでます。
スクランブル当番で相手は強力打線、強い打球ながら深く守らせた守備陣「対大阪桐蔭作戦」でなんとか防ぎつつありました。2死でもう少しでマナヤも調子にのってくれそうな展開の時に、かわってショートに入ったユウトのエラー。
何の変哲もないショートゴロをファンブル。
ここからこじ開けられました。小さなミスも逃してくれませんでした。
打ち取ってるあたりが間に落ちる。
展開に恵まれないときはこんなもんです。
2死2,3塁からセカンドオーバー。これも打ち取っていた・・・。
2点を献上。
相変わらず、打線は扇風機。打てる気がしません。
その後も、レフトへの大飛球を落下点に入っていながら捕球ミス。
これがダメ押しにつながっての1-4での敗戦。
序盤にイーグルスのペースを作りながら、守備でそのリズムを守りきれなかった。
決して勝てない試合ではありませんでした。
試合中、私はミスを攻めません。
ミスったやつを攻めてもマイナスにしかならないことをわかっているからです。
汚名回復。自分で立ち直ることを期待しています。
しかし、試合後にミスってへらへらしてるようなヤツは許しません。
ミスったやつに問いかけます。あの時、自分は最大の準備をしていたかと?
その上でのミス、精一杯やった上でのミスは誰も攻めようがありませんし、みんながそれをわかっていれば誰も攻めません。
しかし、その好意に甘えてはいけない。
自分を責めないといけない、その上で「次にどうすべきか」を考える。
そしてそうするにはこの瞬間からどう練習していくかを実践していく。
その意味で、この試合を決定付けたミスはあそこにあったといえます。
ミスった選手はそのミスを受け入れて、次につなげる義務があります。
そういう人間になって欲しいし、それを受け入れるチームであってほしいと思います。
かくしてイーグルスの初挑戦は終わりました。
京都への道も閉ざされた。
やりきった感はありません。
しかし、ひとつ手ごたえが。
どんなチームでもやり方しだいでチャンスはある。
明らかに格上だといっても、最初からびびる必要はないんだとこいつらはわからせてくれました。
さぁ、この後の大会。
こいつらとやれるだけの高みに挑戦したいと思います。
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