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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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今年のカナト世代、この世代の第1の課題は投手力です。
バッテリーが試合を作れるかどうか、ここにかかっています。
試合をつくるというのは、ピッチャーがストライクをとれるかどうか?
ここです。
ストライクが入らなければ、永遠に終わりません。
こうなると守備陣の集中力は切れ、たまに打ち取ったあたりが飛んでも、エラーエラーの連発、そして、さらにピッチャーはストライクが入らなくなるというデフレスパイラル。
やってる選手も相手チームも見てる保護者も疲れ果ててしまいます。

今年の投手陣、エースをはるミソラ、どこでも守れるユウシン、そして次世代のヒカル。
この三人がいまのところの台所事情です。
昨年の秋、春にかけては、誰がエースになってもおかしくはなかった。
しかし、このエースの座をかけたレースの中で、一歩踏み出したのは、ミソラでした。
昨年のユナに続き、二年連続の女傑エースは初めて何じゃないでしょうか?
それだけ、男のお株を奪う活躍をしてきたということです。
まぁ、いまの世の中、ソフトボールをするのに男も女もありませんから、上手い方が試合にでる、重要なポジションを任されるのは当たり前のことです。
しかし、この三人、そろいもそろって曲者(くせもの)です。
ピッチャーはメンタルの強さがほかのポジションよりも求められると思っています。
それは、絶体絶命のピンチであったとしても、たった1人で強敵のスラッガーに立ち向かわなければならない場面が多々あるからです。
たとえ回りに仲間がいたとしても、ピッチャーが投げなければ試合は始まりません。
最初のトリガーを引く勇気、運命を握るポジションといってもいい。
重要なポジションだけに、感じるプレッシャーも半端ではありません。
この三人は、気分が乗っているときは意気揚々とその引き金をバンバン引きます。
しかし、そうでない時は……
私は、ピンチやミスが続いたときの、ヤバいなぁと思ったときこそ、その人の真価が問われるし、本音がでると思っています。
この三人のいまのところの本性は、お世辞にもたいしたもんだとは言えません。
メンタルの浮き沈みが激しいミソラ、悪いときはチーム全体を底なし沼に引きずり込むかのような落ち込みよう、彼女が常に「大丈夫!大丈夫!心配ご無用!」と笑顔でバックに微笑みかければ、Go to heaven間違いなしです。

そして、ユウシン。
彼も悪いときは、ハリネズミのようにとがりまくります、ジョジョのマンガ、ゴォゴォゴォゴォゴォゴォォォォォとダークサイドに落ちていき、誰も声をかけれなくなってしまいます。
そして、彼の悪いところは、腐って回りにそれを態度で出してしまうところ、昨年は何回かグローブをぶん投げたところを見ました。 
その幼さが彼のネック。

最後にヒカル。
彼は、集中過ぎるあまり、回りがまったく見えなくなります。
自分の世界、ワールドに入って帰ってこなくなってしまう。 
どんどん投球間が早くなって、自分で立て直すことも、回りの励ましに耳を貸すこともなくなる。
地獄の一丁目に自ら進んで突撃していきます。

彼等に共通して言えることは、回りの言葉に耳を傾けないこと、傾けないというか、そんな余裕がないと言った方が無難なのかもしれません。
自分のことだけで精一杯、これが正直なところだと思います。
三者三様にアカン。


これを直すには、打破するには……
投げるしかありません。
投げて投げて、自分に自信をつけるしかない。
根本的に、私はそれしかないと思っています。
その過程で、いろんなアドバイスを試していき、自分に合う、しっくりした感覚を何回も何回も繰り返していくのが王道であると思っています。
去年のエース、ユナも家族と一緒に夕暮れの宮川小で影が長くなるまで投げ込んでいました。
気の遠くなるような練習の繰り返し、決して近道などないんだと思います。 
それは、バッターの素振りでも同じですよね。
そんな気持ちの入ったピッチャーの球を打ち返してヒットにするためには、バッターもそれ相応の努力をしなくてはいけない、私はそう思います。

この春に来て、バッテリーの強化を第1の課題挙げた我々は金曜日をバッテリー専用の練習日として当てました。
投球に特化してバッテリーを強化してきた。
その成果が少しずつ現れはじめています。
三人のコントロールが少しずつ向上してきました。
みんなを地獄の沼に引きずり込むことが少なくなってきました。
もちろん、金曜のバッテリー練習だけではこんなに良くなるはずもありませんから、彼らもまた去年のユナのように、家族の協力のもとに影を長くするまで練習しているに違いありません。
意識が少しずつ、改善しています。
そうなると、守備からリズムを作っていくことができます。
それに連携して攻撃もよくなっていく。
それが野球というものです。
ソフトボールというものです。
当たり前のことを当たり前にできるというのは、強さです。

チームの成長は、ピッチャーとそれを支えるキャッチャーの成長が大きい。
そこに、バックの守備陣が絡むんです。
この相乗効果。
まるで、料理のようだと思いませんか?
だから三者三様でいい。みつをさんじゃありませんが、みんな違ってみんないい。
ひとつとして同じ味にならない。
ここにも多様性。
面白い。
生きていくことは、この面白さの追求だと思ってます。
1番を狙うよりも面白いと思います。
結果として、1番はついてくる時もある。

今年はどんな、料理ができあがることでしょうか?
それを我々は涙を流して食べることができるか?
その涙を、みんなでうれし涙に変えて見せましょう!

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