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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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今年の総体の事を書きましょう。
小学生のソフトボーラーにとっては、毎年2つの大きな大会があります。
その最たるもの、Road to 全国大会の総体、そして、夏の甲子園(全国までありませんが)にあたるのが白獅子。
今年の総体はというと……
結果から言えば、磐梯さんを前に1回戦敗退でした。
しかも、最終回までにリードしていながら、サヨナラ負けを喫する。
なんとも後味が悪い結末となりました。

負けた原因はいくつかあります。
不安定要素がいくつも、次から次へと出てくる。
それが、同時多発におきると手の施しようがなくなります。
バッテリーの不安定さ、守備の不安定さ、打撃走塁の不安定さ……
そしてそれら全ての根底にある情緒の不安定さ。
使い古された言葉ですが、気持ちの持ちようです。
気持ちの強さを持ち出すと、昭和のスパルタ教育みたいに聞こえますが、あながち嘘ではありません。
気持ちだけでは、上手くいくはずがない。
でも、気持ちがなければ、もっと上手くいくはずがないんです。
人を動かす、原動力、基礎となるもの。
それは、やはり気持ちなんだと思います。

彼等の声に出さない狼狽ぶりが見て取れる。
あたふたあたふた。
混乱に陥った集団が組織的に戦えるはずがありません。
それは、私だけでなく、コーチも保護者も思ったことでしょう。
ヤバイやばいと思って守るよりは、
これしかできないけど、大丈夫、これならできると少しでも自信をもって準備するほうがいいに決まってます。
それが、気持ちのいうもの。
この気持ちというのは、伝染病みたいなもので、プラスにもマイナスにも働きます。
あーこれはやべぇ、やられるわぁと1人が思うと、あっという間チーム全体に伝染してしまいます。
やっかいなことに、マイナスの方がうつりが早くて強力です。
それに比べて、プラスの方は、なかなか伝染しないというジレンマ。
ここが、野球を難しくさせるし、面白くもさせているところだと思います。
人と人との信頼関係に似ています。
信頼を積み上げていくのは、一朝一夕にはいかない。たけどその反対に信頼を壊すのは一瞬でできてしまう。
ソフトボールはそれを地でいきます。

それが今の高田イーグルスには、できなかった。
負けの原因はひと言でいえば、これです。
チームとしてまだぜんぜん機能していない。
よくもまぁワンヒットで、最終回までリードする展開になったなあと不思議に思います。
相手のミスにも助けられました。
相手の磐梯さんのバッテリーもまだまだ仕上がっていません。
これが仕上がってきたらば、今の高田イーグルスでまともに打てる奴がいるかどうか?
シーズンの後になればなるほど、強敵になるでしょう。その予感がします。
現時点では、相手もつけいる隙があり、そこを突かせてもらいました。

それでも、こちらも穴だらけなので、なんとか少ないリードで逃げ切りを図りましたが、そうはいかなかった。

最終回に詰めの甘さ、隙を見せた上に、あたふたを修正できずに、リードを守れなかった。
大事な場面、先頭バッターにファーボールはだめです。
ランナーを出すことで、野手の選択肢が増えます。捕ってファーストに投げるだけでは済まなくなる。
バントも警戒しなくてはならないし、盗塁もある。
ゴロならば、どうする?ライナーならば?
カバーは?
この思考の分散こそ、エラーの原因です。
状況をみて、瞬時に判断がつかなくなる。
そうすると、人はパニックになりやすい。
そのパニックの先にまっているものは、エラーという名の大惨事。
今年の高田イーグルスは、まさにこれ。
そして、当たり前にアウトを取らなければならないところで、アウトがとれないと、チーム全体がパニックに陥る。
総体で磐梯さんに負けた原因はここです。
最後の回まで勝っているという心理的アドバンテージを維持できなかった。
あの場面、最終回で先頭バッターを討ちとっていれば……
セカンドの後逸が無ければ……
もっと、いい場面で打てていれば……
ほかにも、あの時こうしていれば……というところがたくさんありました。
しかし、過ぎたるは及ばざるがごとし。
で、あれば次のためにどうするか?


……していれば……(こうなっていなかった)、これを改善していくほかにありません。
コーチがいいました。
伸びしろしかない。
そのとおりです。
改善点がたくさんあるというのは、伸びていく点がたくさんある=まだまだ強くなれる、と言うことです。
そして、こうも言ってました。
試合中に、反省してないか?落ち込んでないか?
反省は試合の後、気持ちの切り替えができていたか?

ここも、そう。試合中に落ち込んでも何もいいことはありません。
そんな暇があったら、次のための準備をした方がなんぼかましです。
マイナス思考は何も生み出さない。
で、あればその時は間違っていたとしても、そのまま突き通した方がいい。
私もそう思います。
だめだったプレーを引きずってしまう。
そして、次のエラーを生むというデフレスパイラル。そして、それが連鎖していくという悪循環。
対処法がわからないというのが、正直なところですが、そんなことは言ってられません。
あれもこれもはできない。
であれば、目の前のワンプレーに集中するしかないんです。
小難しいことはいいから、目の前のボールを思い切り打つ、アウトをファーストで1個ずつ取る。
今の君たちは、シンプルに考えるしかない。
それが、できていたかということですが、できていたとは言えない。
ここが、まだココロノ、モチカタの弱いところです。
でも、今は弱くていいんです。
その弱さを認めて、前に進んでいこうと、我々指導者は言っているんです。
その上での、伸びしろしかない、なんです。
君たちは、まだまだ強くなる余地がある!
プラス思考でいきましょう。

試合後、勝っていたにも関わらず、最後は逆転負けを喫したエース、ミソラ。
名前の通り、晴れ渡ってはいませんでした。
土砂降りで、目が真っ赤っか。
ほんと、よく泣く奴です。
昨年のユナはぐっとこらえるような泣き方でしたが、今年のミソラはどよーんとみんなを巻き込みながら沈んでいく泣き方。ミソラがなくと、チームも沈んでいきます。
これが今年のチームなんですよね。
弱さに歯止めがきかない。
しかし、今は泣きたいときは泣けばいい。
泣け泣け、泣いて泣いて泣きまくればいいんです。
いつか涙も涸れ果てるでしょう。
なんで、泣いてんだろう、その「なんで」に気づいたときが、心のダムを深く掘るときです。
キャパを広く、深くするとき、そうすると容量がでかくなるので、中々泣かなくなります。

総体の直接的な原因は、大事なところを守れなかった、守り切れなかったことです。
ツーアウトからのエラーが多かった。それが、ことごとく失点に絡む。
そして、何よりチームとして、全員が戦う集団になっていないこと。
ワンアウト、一塁など場面場面で、1人1人が、チームとして同じビジョンを共有できない。
これはチームとして致命的です。
組織として、攻撃も守備もベンチワークもまだまだできていません。
それでもそんな中、たった1安打で、確か6点をもぎ取った。
しかし、その得点差を維持できなかった。
それが、今の高田イーグルスです。
ここまでの強さと弱さ。
ここを受け止めて、前に進むしかありません。

我々指導者は、楽しみでしかありません。
一進一退といいながら、我々の一歩はかなり大きい。
北極点まで、いけてしまいそうです。

さぁ、いくとこまでいってみましょう!









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