8.22は昨年優勝した関柴スポ少さん主催の大仏杯でした。
優勝旗を返還しましたが、はたして再度持って帰ることができるかどうか?
勝負はやってみないとわかりません。
まずは、組み合わせから。
トーナメント方式ではありません。ここに大会側のあたたかさを感じます。
一回負けても、もう一回できる。これはありがたい。
9時開始だとすれば、その試合で負ければ10時にもうお帰りになってしまう場合も過去に何回かありました。
2回戦えることで、得られる経験値は多くなります。
今回のお相手は、小原田スポ少(郡山)さんと本郷スポ少さん。
どちらも県大会常連の強豪です。あきらかに格上。
ノーミスでロースコアで終盤に持ち込めば勝機ありですが、確率は低いでしょう。
あとは、バッテリーがどこまで試合を作れるか?
イーグルスの勝利はここにかかっています。
対小原田スポ少戦。
ものすごくいいピッチャーです。伸びのある速球、アウトローにコントロールされています。
体格もいい。俊敏なタイプ、パワータイプ、万能タイプ、打線も守備もそろっています。
そして、守備にしろ攻撃にしろ、よく訓練されている。動きを知っています。
ベンチワークもよく、応援歌など声もでている。
県大会常連なのもうなずけます。
結果は、10点以上の差をつけられての惨敗。
いいところはまったくありませんでした。それよりも、この試合の一番の痛手はエースの心が折れたこと。
制球が定まらず、ファーボールを連発し、初回から試合を作れない。
せっかく討ち取ったあたりも、バックがエラーして助けてくれない。
一番最初に士気を下げたのは、一塁手ヤマトのエラーです。
正面のゴロ、たしかに難しいバウンドでしたが、ここで前にでることを選択せずに、下がった。
下がってエラーをしたことで、チーム全体を下げた。
だれしもやりたくてやっているエラーではありません。
ですが、あのプレーは最大限の準備をしてのエラーではない。
しかも、試合開始の立ち上がりの大事なとき。
あのエラーはチーム全体を窮地に陥れました。ここ最近のノックでの再三正面での捕球体勢ができていないと指摘したはず。
捕れずとも、正面で自分を壁で前ストップすればファーストはアウトにできます。
そういったプレーを予測していなかった。
一度のエラーは、次のエラーを呼びます。点差が広がったところで再度ファーストを強襲。
またしても正面に入れない。守備の自信のなさが、プレーに現れます。
凡人のやってはいけない、ノープラン、いきあたりばったりの守備。
これは許しません。しかし、既に過ぎたこと。次にやらないように徹底して指導していきたいと思います。
ヤマトを下がらせたのは、自信のなさ。これは他の選手にも言えます。
たまたまヤマトだっただけ。しかし、それは練習で取り戻せます。
何回失敗しても、何度でも挑戦すればいい。そうやってメンタルは強くなっていくんです。
一方で、翼の折れたエース。
いつもそんなに深く考えなくてもストライクが入ったのに、どうやってもストライクが入ってくれない。
全身をつかって腕が振れていないから、球に威力がない。たまに入ったボールを痛烈に打たれる。
マウンドの泥沼にずぶずぶ埋もれていく自分、それを周りの誰も助けてはくれない。
孤立無援。
援軍もなく篭城した戦国時代のお城はこんな感じだったんでしょうか?
あのマウンドで、どうしようもない孤独、絶望に気づいてしまったダイト。
それが涙となって、ダイトのこころを氷河のようにえぐっていきます。
はじめて、投げるのが怖いと思ったんじゃないでしょうか。
それほどのダメージを受けていた。
負けたボクサーのように泣きはらした顔。
ピンチのときも感情を表にださないクールなやつなのに・・・
ひとりでクールダウンする背番号1番が小さく見えました。
こんなダイトを見たことがありませんでした。
一人になりたい時。そっとしておくのが一番でしょうが、次の試合もある。
一番頼りになり、言葉もダイトに届くであろうタヤカに様子を見にいかせました。
「大丈夫そうです。」
タカヤがいうなら、大丈夫なんでしょう。
この年代のいいところは、立ち直りの早いところ。
そういや中1の時に私も三振してもスキップでもどってきて監督に怒られたことがありました。
底なしの明るさ。
ですが、そこに一点の黒点は刻まれたはずです。それを自分でどう糧にしていくか?
ここにかかっています。
本当にすぐに忘れて、大して気にしないタイプ。
思っていても、表面は気にしていないように振舞うタイプ。
おもいきり引きづるタイプ。
いろいろでしょう。ダイトはどのタイプか?
いずれにしろ、自分で立ち直ってくるタイプだから大丈夫です。
きっちり修正してくるでしょう。
そこで望んだ次の本郷スポ少戦。強豪です。格上です。
これも10点以上の差をつけられて完敗でした。
全然修正できていない。ちょっくら直すには時間がかかりそうです。
しかし、この試合メンタルは立ち直っていました。よかった。
いろいろ試そうとしている。這い上がろうとしていることが見て取れた。
意気消沈していた打線も、マナトのいい当たりがあって打てないわけではないということがわかりました。
この2戦。負け方としてはいい負け方ではありません。
ですが、何かを得てくれたと思います。
来週は2連戦。秋の陣も大詰めに入ろうとしています。