今年は今期を限りに高校野球を引退する監督さんが多い気がします。
横浜の渡辺監督、立命館宇治の卯瀧監督、慶應義塾の上田誠監督、その他にも多くの監督が勇退されます。
渡辺監督は70歳。48年間指導者ということは22歳がスタート。
これはすごいですよ。
なんといっても継続してきたことがすごい。
周りのバックアップもあってこそ。
体が丈夫であってこそ。
家族の支えがあってこそ。
横浜高校を強豪にすることで、野球に貢献してこられた。
結果として、プロ野球選手を多く輩出したり、その実績をたたえられる。
しかし、いろいろなものを結果的に代償にしてきたと思います。
それでもやっぱりグランドに立ってしまう。
立ちたいと思わせる「野球」っていうスポーツの魅力だと思います。
お疲れ様でした。
続きです。
3回で追いつくことは追いつきました。しかし、いっきに波に乗れない。
次の1点を取ったほうに勝利の女神がほほえみそうだと読みました。
ここはなんとしても磐梯さんよりも先に突き放したい。
マナヤで追いついきはしましたが、後続が倒れる。
頼むぜ、ここで一人でも出ておくとその分次の回で上位打線に回るんだぜ。
下位にはしぶとさがない。
一生懸命やってはいるんですが、結果がでない。難しいところです。
それは守備でも同じです。
この試合の投手ダイトも制球に苦しんでいます。
逆球が多いので捕手ヒカルも苦労しているようでしたが、この試合はよく反応して止めている。
これをみて監督は、「投手の投げたいという意思と、捕手のここにこい!という意思がかみ合っていない。」と評しました。
たしかにそのとおり。バッテリーの息が合わない。
最後に勝負するべき力のある球が来ていないこともうなずけました。
苦しみながらもなんとかカウントを整え、フルカウント。
またファーボールかと頭をよぎりますが、ここはバシーっと三振に切ってとる。
追いついた後の回をきっちり抑えました。
反撃の機会を使ったのは3番タカヤ。
アウトコースに完全に討ち取られた凡フライ。ところがこれが内野に落ちて出塁。運もあります。
ここで4番ダイト。さっき超速い弾丸ライナーをライトに放っています。
バットは振り切れている。自信も回復した。
さぁそこに来たファーストストラク。
では、ありませんでしたが高めのアウトコース、見送ればボールの球ですが、気持ちが乗っていた分で振り切りました。
バチーンと真芯をとらえてレフトオーバー。
起死回生のツーランホームランです。タカヤが出ていたことも大きい。
ソロかツーランかでは、心理的余裕がぜんぜん違います。
ダイトの打撃も復調したようです。エースが打って逆転して最終回にのぞむ。
相手は、クリーンナップから始まるも下位に向う打順。流れはイーグルス。
いける!いける!と思わせ、気持ちを乗せることもやった。
この時点で、80%勝利を確信しました。
ところがそう上手くいってくれないのが野球、ソフトというスポーツ。
最終回、磐梯さんは裏の攻撃です。
先頭バッターがセンター前にいいあたり。ユウヘイ、迷って一歩がでませんでした。
センターの真正面のライナーって一番難しいコースです。ある程度の経験も必要です。
いつものユウヘイならば前にでるところ。しかし、今日はグランドがぬかるんでいることも影響していたのかもしれませんが、猪突を勇とするユウヘイの出足を遅らせた。
難しいバンドになりましたが、なんとか正面に入る。ユウヘイは止めるのに精一杯だったでしょう。
しかし、ベンチからみればあれは捕らなきゃいけない球です。
2点差で勝っている場面、相手を意気消沈させるには先頭バッターを出してはいけない。
勢いづく磐梯ベンチ。
この時点では、2点差もあって(本当に2点差でよかったと思いました。)アウトを確実に一個一個とっていけば勝算はあります。
ここからは下位打線です。テンポよく追い込んで、ストライクゾーンで勝負にいっていいところ。
だめなのはファーボールとパスボール、ワイルドピッチ。
1死をとって、そのだめなファーボールでまたランナーをだします。
パスボールもあって、1、3塁。
ここで賛否両論ありますが、1点もやらない前進守備。
ここでピーゴロで討ち取ったかと思いきやピッチャーダイト、三塁ランナーをけん制したところまではよかったんですが、1塁悪送球。
これで1点差。
悪送球で、2、3塁と逆転を許すかもしれない場面に。
ここで最悪の逆球のワイルドピッチ。
同点なりました。
われわれも動転になりました。
すべてがため息。しかも、負けそうな展開に。
ダイト、ヒカリのバッテリー、全てのナインが緊張した場面だったはずです。
ここはバッターを連続三振にうちとって同点のままゲームセット。
抽選で負けてしまいました。
試合内容としては、同点にされた時点で負けでした。
なんとも後味の悪い負け方。
次につながる負け方ではありません。勝ちを落とした。
さて、どう立ちなおしていくかです。