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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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去る11/5、県内の16チームが、全国大会への2つの切符をかけてぶつかるこのトーナメント。
高田イーグルスは、県中郡山市の大島スポ少さんとあたりました。
結果は、0:4で一回戦敗退。
アユキ世代の最初の全国への挑戦は、露と消えました。
負けた原因はいくつかあります。振り返ってみましょう。

まずは守備でリズムを作ってから攻撃に転じるというキャプテン、アユキの思惑通り、大島さんの先攻で始まったこの試合。
こちらの思惑通り、4回までは、バッテリーとバックの守備がほぼ完璧に相手打線を押さえ込みます。
毎回三人で切るパーフェクトな抑え、エースミソラの調子も回をおうごとに良くなってきている感じさえしました。
ピッチングのバロメーターである、ボールの数が少なく、追い込みも早い、ボールが先行してもすぐにストライク、ファールで立て直します。
トウマの配球もフレーミングもいい。
4回までの守備の流れを見る限り、完全にイーグルスのペースとなっています
経験者ならば、みんなそう思うはずです。
そして、一方でもうひとつの疑問も生まれます。そこまで、完璧に抑えながら、なぜ負けたの?と。
ここが勝負の面白いところで、高田イーグルスの攻撃も押さえ込まれていたからなんです。
守備で完璧に抑えながらも、こちらも押さえ込まれていた。
しかも、2回もすんでのところまで行きながら、あと少しをとれなかった。
得点チャンスを先に作りながら、先に得点できなかった。
勝負所を逸してしまった。
ここが、今回の高田イーグルスの弱さで有り、負けた原因の大きなひとつとなりました。
初回は三者三振に切って取られますが、2回に先頭の4番トウマがヒットで出塁します。
盗塁を絡めながら、スコアリングポジションの形をつくります。
無死二塁で、5,6,7の打順。
普通にやれば、得点できるチャンスが来ました。
普通にやればね。
ただ、この普通にやるということが、恐ろしく難しい。
長打力があるミソラを迎えますが、打率は恐ろしく低い。
大島さんのエースもギアを上げてきました。
そして、ここぞの場面で精度のいいコントロールを発揮してきます。
ここです。こういうところが、県大会に来るのにふさわしいチーム。
要所を抑えるということを、エースがしっかり分かっています。
対する、イーグルスの5番のミソラ。
ここで、どうすれば得点できるかという工夫が打撃に見えません。
この場面は、最低でも内野ゴロでランナーをサードに進めることをめざさなければ、チームバッティングになりませんが、あえなく三振。
当ててくれればラッキーぐらいの感覚でしたが、三振することを予想して、二塁のトウマには盗塁を指示。
悪いながらも、三振三盗で、1死三塁とし、イーグルスの得点パターンを作ります。
先に好機を高田イーグルスが作りました。
この場面は、パスボール、内野安打、タッチアップ、いろんな戦術で得点ができるパターンです。
そして、この打順ならば50%以上の確率で得点できると私は判断しています。

迎えるバッターは、後半にヤマ場が来るとふんで、打順を下げておいたユウシン。
手堅くバントも頭をよぎりましたが、ユウシンならば三振することはなく、最低でも内野ゴロは打ってくれるだろうという期待をこめて、打席に送り出します。
いきなりバントのサインを出しても行けるでしょうが、ここ最近はバント練習もしていません。
慣れないことをさせるよりは、打たせるに集中したほうが、確率は高いというのが私の分析でした。
しかし、振りが鈍い。
あえて遅くしている振り方ではありません。
それでも当てる技術はもっています。
スピードに対する選球眼もある程度あるので、見極めもできるだろうと思いましたが、大島さんのエースも追い込みを早くしてきます。
最後は、力のあるボールを外角にきちんとコントロールして、空振りを取られました。

二死三塁となり、バッターは指名打者のハル。
スピードボールに対する反応をみて、リツの所に起きました。
ハルは、トウマの後、間違いなくチームのバッティングをリードする存在になることでしょう。
3年生ながら、打席に入ったときの落ち着き、準備ができています。
何より、どんないいピッチャーに対しても、臆することなくバットを振り抜く意思の強さを持っています。
びびらない。
ここが、ハルをこの打線のこの打順に置く理由です。
しかし、二死となり、大島さんのエースは心理的な余裕がでてきました。
コースを散らして、最後はズバッときて、空振り三振。
高田イーグルスの主軸、5,6,7を三振に切って取られてしまいます。
先に先制のチャンスを、絶好の打順で迎えながら
得点できなかった。
このことが、のちのちまで響くことになります。

しかし、なんでしょう。
後手を踏んでいる感じが、違和感となり、ザラザラした舌触りのようないやな感じを拭いきれません。
いつもならば、想定した複数のパターンの1番いいところとはいかないまでも、それなりのところを引いてきますが、今回は、悪いところばかりを引いてきます。
そして、最後にもうひと押しができない。
この気持ち悪さ。
簡単にやらせてくれない、さすが県大会と言うべきでしょうね。
ここは、我慢です。
こういう試合に不慣れなイーグルス。
先に崩れてはいけません。
我慢比べ、こういう時こそ、当たり前のことが当たり前にできることが求められます。
それを、強さと呼ぶのだと私は思ってます。
それが、できないと強くなれません。

ミソラとトウマのバッテリーもそれを理解しているようです。
下位打線では省エネピッチング、早い追い込みをこころがけ、守備でリズムをつくり、バックの援護を待ちます。

攻撃に変化が必要だと感じたので、下位打線は思い切ってオールバントの戦術。
しかし、大島さんのエースのフィールディングが抜群にいい。
サード線に転がしても、なんなくアウト。
なんなくではないんです。
みんな結構上手いバントをいいコースに転がしています。
ナイスバントと高田イーグルスのベンチが思っても、ファーストベースぎりぎりのところでアウトになってしまう。
いつものバンドが決まらない。
彼のオールレンジでバントに対する素早い守備前にバント死の山を築かされます。

さて、打てない、バントができてもアウトになる。
どうすりぁいいんだと思案をしていますが、こちらも相手を抑えています。
こりぁ終盤にヤマ場がくるとふんで、我慢比べを覚悟しました。

イーグルスも抑えていますが、大島さんもおさえている。かっぷりよつの状態となりました。
しかし、試合展開からいって、攻め込んでるのに本丸がとれないという、精神的落胆からくる消耗が激しいのは高田イーグルス。
その消耗がレッドゾーンにいくまえになんとしても先制てんをとって、後攻のアドバンテージをとってプレッシャーを与えたいところです。

ほころびは、いつも突然やってきます。
終盤に近い5回の表、パーフェクトに抑えていますので、先頭の4番を討ち取って1死、この回もいい出だしだぞと喜んでいると、バントが来ました。
バント対策として、サードには動きのいいユウシンを置いています。
こちらも対策には抜かりはない。
しかし、このバッター、大島さんのエースなんですが、バントも上手い。
正面は狙ってきません。
そして、ユウシンの前進の猪突を狙って速いバントで間を抜いてくる。
いつものユウシンであれば、なんなく裁くところでしょうが、反応が遅い、抜かれてしまいます。
ランナーを出してしまいました。
そしてここからが、大島さんの凄いところ。
さっきのバントを含め四連続バントを敢行して、全て前に転がすという快挙。
ツーストライクになっても、その方針は揺るぎません。
こちらのバッテリーも手を子まねているわけではありません。
厳しいコースを突きますが、ことごとく当てられる。
これは、運も味方していますねえ。
これが、勝負のあやというものです。
いくらペースを主導していても、一瞬で逆転されてしまう、怖さ。
さっきまで、こちらのペースだったことが、昨日のことのようです。
25000の今川義元が桶狭間で、3000の織田信長に敗れる時、今川義元もそう思ったことでしょう。
勝負所を抑えられた。
4番からの五連続バントをくらって、2点をもぎ取られてしまいます。
精神の安定が、1番のモチベーションであるミソラの牙城を崩すには十分の攻撃でした。
そして、その崩れゆく牙城をバックも支えられない。
バント処理で討ち取ったあたり、送球が少しそれました、ファースト、リツが捕れない。
その他にも小さなミスが連発します。
当たり前のことが当たり前にできない、弱さを露呈します。
この回、何回アウトを取ったことでしょう。
貧すれば鈍す。
悪い方向に少しずつ引き込まれていく、この流れを食い止める勇者が出てきません。
こうなる、とたんに弱くなるのが高田イーグルス。
それでも、エースミソラがなんとかファーボールを出さずに、我慢強くバックに任せます。
味方にミスが連発しても、なんとかファーボールださないようにするメンタルの強さが出てきたと思います。
それでも、泣いています。目が真っ赤です。
頭の中は、「みんなもうちゃんとやってよぉ~」で一杯でしょうが、それをなんとか表面にださまいとしているのが、よく分かります。
ミソラはミソラなりに心に整理をつけようとしています。
ぐっと歯を食いしばって、マウンドを守ります。
みんなが下を向こうとしている。
こういう時に、声を必死に出すのは決まってアオトです。
試合になると、いつも彼の声はかすれています。
おそらく選手全員も声は出しているでしょう。
しかし、こういう時に、聞こえない小さな声ではだめなんです。
当たり前のことができなくなっている。
だこらこそ、いつも以上が求められます。
声だけでは、上手くいくことも、勝つこともできないでしょうが、声がなくては、いいプレーはできず、結果勝つこともできないと私は思います。
そして、アオトの声は誰かに言わされている声ではありません。
自分が本気でなんとかしようと思っているからこその声。
だからこそ、みんなに響く。
崩壊しそうなミソラをセカンドから援護しています。
アオトの声に表されるように、少なからず、みんなそう思っている。
なんとか全軍崩壊は食い止めます。
しかし、このミスから始まった2点は大きい。
たらればになりますが、きちんとプレーしてれば、与えることのなかった点数です。
取られたからにはとりかえすほかにない。
イーグルスの攻撃は5、6、7の三回。一点ずついけば、追いつけない点差ではありません。

5回裏は、ユウシンから。先ほどの振りを見て、捉えることは難しいと見ます。
ユウシンの技術ならば、バントは成功するかもしれない。
しかし、またしてもオールレンジのナイスフィールディングに阻まれます。
続くハルは、追い込まれながらファールで粘りますが、最後は三振に切って取られる。
ソウスケも三振で、大島さんペースで試合は終盤に進みます。
6回表は、2番からの好打順。ここで追加点は許してはいけません。
先頭を三振に討ち取ります。3番もショートゴロ、アユキ、キューバ人の取り方を封印し、確実性のある捕球を心がけています。
4番もファーストゴロに討ち取って、三者凡退。

6回裏、ラストバッターのハルトからの上位につなぐ打線に、期待をつなぎます。
この回しかないでしょう。
ハルトがでて、一番からの上位で逆転する。
その絵は頭にきちんと浮かんでいます。
しかし、ハルトは三振するも、アユキが選球眼を活かしてファーボールを選びます。
パスボールの際に、二塁へ、ん?ポロッたか?
オーバーランがでかい。
アユキ、あきらかに三塁を狙っています。
よどんだこの流れを打開する1点が今は欲しい。
アユキなりのチャレンジだったのでしょう。
三盗をこころみますが、挟まれて憤死。
暴走と好走は紙一重。
セーフになれば好走、アウトになれば暴走となります。
しかし、今回はあきらかに暴走。
この点差、この打順であれば、ここは待つべきでした。
ただ、なんとかしたいというアユキの闘志は伝わりました。
こういう勝負の綾となる所の見極め。
アユキは身をもってわかったことでしょう。

つづくマナトもファーボールとなり、あまり無理をしなくてもよかったな、という後悔がよぎります。
マナトを一塁に置いても、点は入りません。
スコアリングポジションのカタチを狙います。
アウトになったとしても、3番のアオトからの打順。
ここは仕掛けます。
いけ!と
マナトも盗塁の意味がわかってきました。
最初はサインもわからず、滑り込みもわからなかった。自分が置かれている状況を理解できなかったというのが本音でしょう。
しかし、今のマナトは違います。
自分でセンター2番というポジションを勝ち取りました。
県大会のこの状況で、今なぜ盗塁のサインが出たかを理解して、動いています。
能動的に動くことは、受動的に動くことよりも強いと私は思っています。
我々の意図を汲んでチームとして動いている。
ここにマナトの成長を感じます。
この成長を見るときに、センターのマナトの後ろに位置取るヒロカズコーチを思い出します。
守備のスタートの切り方、守備位置の捕り方、バッターへの心構えなど、おそらくマナトに教えていたはずです。
その成果が少しずつ試合や練習でも目に見えて上手くなっていることを、マナトはプレーで証明してきました。
レギュラーを勝ち取ったのは、バントによる打撃だけではなく、きちんと計算できる守備が大きく作用しています。その後ろにはコーチの影がついている。
マナトだけではなく、選手全員がそれぞれのコーチのいろんな角度からのアドバイスと情熱に支えられています。
そんなマナトが、ここで決めなければならないという盗塁を見事に盗塁を決めました。
よし!よくやったマナト!と心の声。
まだ、マナトに対して「見事」という形容詞は早いのかもしれませんが、二死二塁のスコアリングポジションを作って3番のアオトに託します。

さぁアオト頼むぞ!チームに勢いを与える1点をもぎ取ってくれ!
ここが勝負どころと踏んだのは、イーグルだけではありません。
大島さんのエースもトップギア。
コースうんぬんよりも、気合の入った球でねじ伏せにきます。
アオトも、フンッと気合の入ったスウィングを繰り出します。
五分と五分、ツーツーの平行カウントになりました。
0:2で一点が欲しいイーグルス、やりたくない大島さんの意地と意地のぶつかり合いの決着は、エースがアオトを外角でねじ伏せました。
打てないくやしさに涙を漏らすアオト。
まだ終わってないぞと声を掛けるヒロカズコーチ。
その通りです。
まだ、終わっていない。
ゲームセット、もうやめろと言われるまで試合は終わっていません。
試合の途中で泣くということは、自分の、自分たちの負けを認めていることになります。
そんな精神状態でいいプレーができるでしょうか?
もう一回立ち上がれと、這い上がってこいとコーチは言ってるんです。
私もそう思います。

そしてさらに残酷なことに、最終回の7回表は、アオトのセカンドエラーから始まりました。
そして、また泣くアオト。
傷口の塩を塗るような状況でも、泣くな、下を見るなというコーチの声はやむことはありませんでした。
そうなんです。
このあきらめの空気、ムードはおそろしく伝染しやすい。
精神が崩壊しそうな時こそ、誰かが踏みとどまってチームを鼓舞しなくてはなりません。
まだだ、まだ終わらんよという気持ちの奴らを作らなければいけません。
何がきっかけで、また闘志を取り戻すかわかりません。
我々が最初に試合を捨ててはいけないんです。最後の最後まで選手全員を信じなくては、コーチのあの声はでません。
しかし、いったん崩れた流れの連鎖を止めることは難しい。
最終回での追加点は、万死に値します。なんとしても避けたい。
それもまたプレッシャーになったようです。続くバッターをファーボール。
下位打線なので、ストライクを入れておけばアウトがとれる打順なんですが、テンパっているミソラには、おそろしく至難の業になります。
三振をとるもののパスボールも絡んで、1点を献上。
1点は重いが、まだ1点だ・・・
8番もピーゴロで二死まできました。
点差は3点ならばワンチャンスでいけると自らを鼓舞して、選手も鼓舞します。
あとワンナウト。
しかし、ここで9番をファーボールで出してしまします。
二死1、3塁。
いままでやってきた練習を振り返る時間です。
このフォーメーションは、今年の守備体形のトレンドではないでしょうか?
そして鬼門でもある。
今回もひっかけました。サードランナーがでている。
よし。
が、しかし、カットに入ったミソラがサードに悪送球・・・
この場面、何回見てきたことでしょうか?
決定的な2点目が入ります。
自分のミスでの失点は、ミソラをどん底に落とすには十分のプレー。
思うところはありますが、反省するのは試合のあと、ツノダコーチの格言を思い出して、タイムをとって落ち着かせて、もう一度前を向きます。
パスボール・・・
3点目・・・
最悪の逆流の中をバタフライをして押し戻されている感覚です。
しかし、それでもあきらめない。
大丈夫、大丈夫だと言い聞かせて、次のプレーに集中させます。
1番バッターをキャッチャーフライで、トウマが大事に捕って、最終回の長い攻撃が終わりました。
0:5
満塁ホームランでも逆転できない状況を最悪というのでしょうが、何が起こるかわからない。
可能性は限りなく低いでしょうが遅々とした歩みを止めてはいけません。

5点を追うイーグルス最後の攻撃は、トウマから。
快音はとおざかっていますが、初球を思い切り引っ張ってツーベース。やっとこさ、県大会でヒットらしいヒットが生まれます。
ひとり気を吐いている。イーグスルのヒットは、トウマの2本のみなんです。
本当は、トウマの前にランナーがいる展開を作りたいんですが、そうはさせてくれません。
むしろ先頭バッターは自由に打たせていいという感覚なんでしょう。

こちらは5点を追いつかなければならない。小細工はできません。打たせることしかできません。
こうなると選手は、自分でなんとかするしかありません。
ここまでくると、技術よりもその選手の精神力にかかっています。
しかし、その精神力を覆いこむように、相手の余裕が上回ります。
1点なんぞ、痛くもないという大量リードを背景に、相手エースはバンバン追い込みを速くします。
五点リード許したエース、味方のミスや孤立無援も確かにありますが、それをひっくるめてなんとかするのがエースってもんです。
いろんな理不尽、不条理を請け負って最後は、そこに打たせた自分の不甲斐なさとして整理ができるか?
ここがミソラの今後の精神的なおおらかさ、大きさのカギとなりそうです。
それにしても、今は涙を浮かべているミソラ。
まともに打てる訳なんてありません。 
ミソラ、行けるのか?と問うと、
びけまふ(行けます)と涙声、目は真っ赤、
いけるわけねぇべと思いつつ、自分自身を奮い立たせる言葉を吐くミソラに期待します。
もしかしたら……
一打に可能性を秘めるバッターがこの高田イーグルスに何人いることか?
さぁミソラ、がんばってこいと送り出します。
これもいい修行、うちのエースが行けるって言ってんだから行けるべという、気迫のみのルール。
しかし、その気迫はも、相手のエースの気迫の前に三振。
トウマを返せません。
続くユウシンもセカンドゴロ。
本来であればこの三人の打者は、白獅子で三連続ホームランを打った三人です。
その三人でも点が取れない……
そして、最終回という焦る状況、八方ふさがり、誰もが諦める条件がそろっています。
その時の高田イーグルスはどうだったか?
胸を張って、いいチームと言えたでしょうか?
そこに、この試合の結果があると思います。
そして、そうさせた最たる責任は、監督であるの私にあります。
全国大会を狙う大舞台の初っぱなに、この散々たる状況。
何が悪かったんだ?
どこで間違えたんだ?
どうすればいいんだ?
何が足りなかったんだ……
あと1人を残して、なぜだ?どうしてだ?の反省モード。
反省してしまっていますね。
反省するこということは、負けを認めるということです。

最後のバッターとなるハルも素早く追い込まれました。
最後はボールを振らされて三振。
ハル、全力のスウィング、いい三振でした。
ゲームセットとなりました。

カナト世代の後、新生アユキ世代の高田イーグルスの全国大会へのチャレンジはここで潰えました。
壁の高さを感じたというよりも、自分たちのプレーがまずできなかった。
全力を出すどころか、まず豪快に自分ですっころんだというところでしょう。
実力をださせてくれなかった、大島スポ少さんのほうが強かったということです。
全力を出させることができなかったから、悔しい。
ミソラは、泣いています。アユキをはじめみんながっかりしている。
私は、泣くという感情がいっさいでませんでした。
今回は、ダメだった。
どこをどうしていくか?どうすればいいか?
バントはできるようになりましたが、それはできるというだけ。
その上の「質」を求められるレベルに来ました。
大島さんのエースのオールレンジのバントに対するフィールディング、普通にやるバントだけでは、県大会では通用しないことを教えてくれました。
いいバントなんですが、こちらのバントがことごとく封じられる。
で、あればどうすればいいか?技術を磨いていくしかありません。
先のことばかりを巡らせています。悔しさを未来に転化している。
この子たちならば、できる。我々ならばできると覚悟を決めました。
そして、この子たちともう一度、この舞台に戻ってこようと誓いました。
大丈夫、お前たちならば、きっとできる!という可能性は、涙になりえません。
むしろ、この先の対する闘志でしかない。
だから、泣いている暇なんてないんです。
ただ、いいところもあった。
ミソラとトウマのバッテリーは、県大会でも通用します。
このバッテリーを中心とした、守りからリズムを作って、少ないチャンスをものにするチーム。
これが高田イーグルスの理想形だと私は思っています。

この子たちは、私たちを県大会という大舞台に連れてきてくれました。
県大会に来たのは、ソウゴたち以来です。
その時、レフトを守っていた、ミソラが今はエースとなってマウンドにいます。
何回も何回も跳ね返されたっていい。
挑戦して、一歩一歩子供たちが進んでいく姿に、我々は彼らの成長を確認します。
今回はまた跳ね返された。
でも、何回でも何度でも、私たちは挑戦します。

さぁゆけ、高田イーグルス!









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