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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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初回の表で、強敵本郷さん相手にエラーがらみながら2点を先制。
幸先のいいスタートをきったかに思えたところですが…。
つづきです。

あとはマナトの立ち上がりがよければ、イーグルスのペースで進めることができます。これしか勝機はない。
そうできるか?
先頭打者を打ち取ります。ワンアウト。
しかし、ここからが弱さを露呈したところ。
ランナーをだしてしまったあとの左中間の大飛球。
ちょうどユウヘイとコウセイの間に落ちるかたち。
お互いが全力でおっています。
先に落下点に入ったのはユウヘイ。
ですが、体勢が不十分です、正面に入っていない。
グローブには入れましたが、ポロリ…。
攻めた上でのエラーなので、誰もユウヘイを責めることはできません。
ですが、このエラーは大きいかった。
責めるものはいなくても、ユウヘイ自身がことの大きさを一番自覚しているでしょう。
そうでなくてはいけない。
そうでなければ次に繋がりません。
これは、昨日の練習の前のミーティングでもいいました。ユウヘイが不在でしたが、このあとに同じようなギリギリの場面で捕れなかったコウセイにむけていいました。
誰しもエラーをしようと思ってやってる者はいない。
一生懸命やった上でのエラー。
それが勝敗をわけるプレーあればなおさら。
エラーをした本人が一番ことの大きさを感じている。
過ぎたことは仕方がない。時間はもどせない。
だとした、やることはきまっている。
次にやらないように気を付けるのみ。
そこに進歩がある。

左中間の大飛球の場面でどうすれば、落球せずにすんだか?
コウセイに問いました。
「声をかけることです。」とコウセイ。
うん、コウセイはわかっています。
お互い全力でおっている場面、視界に味方が入ると怖さがあります。
そうなると、出足が鈍る。
お互い遠慮してお見合いになる確率が高い。
そこで大事なのが、「センターまかせた!」の声。
これで、コウセイはユウヘイを援護します。
ユウヘイは、気兼ねなく思い切り落下点に入ることができる。
あの一瞬で、お互いに役割分担を察知して、行動する。
こういう連携をギリギリの場面でだせるのがいいチームであり、強いチーム。
こういうプレーができたときにチームワークや一体感を味わうことができる幸せな瞬間。
「ああ、こいつはわかってくれてるんだな。」とお互いの友情も深まります。
今回は、できませんでしたが次はやってくれるでしょう。
そうあらねばならない。
その積み重ねなしに強くはなりません。

そういう訓練を野球を通して実践していく。
知らず知らずにプレーを通して、人に対する配慮や援護などを身に着けていく。
今思いますが、今一番求められているのはコミュニケーション能力だと思います。
それが自然に身についていく。野球に限らず、チームスポーツのいいところです。
いまはわからないでしょうが、いろんな場面で役に立ってくれるはずです。


それともうひとつの収穫は、あの1回1死満塁のピンチの場面。
ひとつのミスも許されない場面でのサードのホームゲッツー。
あれはしびれました。
サード、フミヤの早い打球の裁き、バックホーム送球。
タカヤの捕球、すばやいファースト送球。
ヤマトの捕球。
どれも今できる最高のプレーで形成されています。針の穴を三つ並べて糸を通すような感じ。
あの場面での失点はその後の大量失点につながっていました。
あのゲッツーでイーグルスは虎口を脱しました。ほんとやばかった。
ぐっときました。ああいうプレーができるようになったんだなぁとこいつらの成長を感じました。

結局、初回の攻防は2-2の同点。
先制したアドバンテージを活かしきれていません。
2点とった後を0に抑えることができない。今のイーグルスの現状でしょう。
しかし、いっきに崩れることもしなかった。これも今のイーグルスのしぶとさです。
なくなったアドバンテージを悔やんでも仕方が無い。
次にやるべきことを、また先に点を取ること。
とろろが、からっきし打てる気がしません。相手もさるもの。
ピッチャーの速球に差し込まれる。これで5年生なんですから、来年が怖いです。
攻撃の糸口も見つけられないまま終盤へ。
相手が裏攻めなのが不気味です。
予感は的中・・・
先頭打者の2番にソロホームランで1点を献上。
限りなく重い1点がイーグルスにのしかかります。
あれは私も油断していましたが、あの2番は虎視眈々と狙っていたでしょう。
不用意にカウントをとりにいった一球。甘く入ったところを見逃さないのがすごい。
フルスイング。勢いのある打球がレフト、コウセイを襲います。
刹那。判断を間違えて一歩前へ出てしまった。
それでもなんとかグラブに当てるあたりがコウセイの努力でしたが、無常にもボールは突き抜けていく。
たらればはありませんが、はじめに一歩下がっていたら・・・
精一杯のプレーに対して、攻めるものはいません。
前述しましたが、やった本人が一番わかっているはず。
しかし、どうすれば次にミスらないようにするかの方法は教えておかないといけない。
グランドに立つ以上は、最後は自分の判断で動かなければならない。
いちいち一人ひとりにアドバイスをすることには限界があります。
どうやっても最後の頼りは自分です。
過去の成功、失敗の経験から今どうすべきかを判断し、行動に移す。
これができるようになると大人になっていくということなんだと思います。
行き当たりばったりでは無く、考えて最大限の準備をした上のプレー。
これができるように練習していくほかない。
それに自分で気づけるように私たちは声をかけていきます。

かくしてこの1点が決勝点になり、イーグルスは緒戦敗退でした。
聞くところによると本郷さんはその後、決勝まで進んで準優勝。

この大会「負けたけどいい試合だった。」を卒業するといいながらも、またしてもその展開。
決していい試合ではありません。結果2-3ですが、内容はない。
安打が0。相手のミス待ち。
そんな展開であっても、最終回に一打逆転の形を作れたことは収穫でした。
簡単には負けないぞという意思表示。

ジグソーパズルの完成はまだまだ先ですが、全体像は見えつつあります。
白獅子杯まであと少し。
昇り竜のごとく調子を上げて望みたいと思います。





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