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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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この間の大多鬼丸の敗戦のさなか、13-1でフルボッコ状態の中、
シーンと静まり返るイーグルス陣営の中、ただひとりみんなにアドバイスを送り続けている選手がいました。

レツです。
先発はしましたが、いきなりの味方のエラー、ペースをくずされてしまい、コントロールが定まらず、ファーボールを連発。
そこから立て直すのがエースのみせどころなんですが、なかなかうまくいかない。
投げた瞬間にボールとわかる同じコースに2、3球が連続したところで、
「もはやレツ自身もどうしていいかわからない」状態だなと判断して、交代しました。
次世代のエース候補のレント。制球でいえば、イーグルスで一番安定している。
しかし、今日のレントは調子は良くなかった。
レントも悪い流れの渦に飲み込まれている。
チームの声もピタリと止まった。
その中で、ライトから「力まないでなげよう!」レツの声が聞こえます。
その後ピッチャーをまた好感してユウトに、そのユウトもコントロールが定まらない。
またしてもライトから「落ち着いて投げよう!」レツの声だけが聞こえます。

このあきらかな劣勢のなかでも、ひとり前を向いているレツ。
自分もマウンドをおりたふがいなさをわかっていながらも、味方に檄をとばす。
なかなかできることではありません。
自分のことだけで精いっぱいの状況、まわりに気を配る余裕などない。
それがチームから声を奪い、勢いを奪っていく。
その中で自分以外の仲間にアドバイスを送れるこころづかい。
芯の強さ、ふところの深さ、大きさを感じます。
見た目とか、そうではなくほんとの「強さ」っていうのはこういうところに出る。

このあたり、レツが本当に野球が好きなんだなと思わせてくれます。
私も、「そうだ、まだ終わっていない。落ち込んでいる奴らを奮い立たせて、やれるだけやってみよう!」と前向きな気持ちにさせてくれる。
本当は、レツだけではなく、そういうやつがもう何人かいてくれるといい。
キャプテンのユウトだけに背負わせていた気がします。
チームが沈んだ時に、「おまえが沈んでどうすんだ?」と怒ってばかりいて、さらに深みに沈めていたような気がします。
レツのアドバイスには、後ろ向きさがありません。
ただひたすらに前向きなアドバイス。
それにイーグルスは感化されたのか、最終回の裏に一気に反撃にでます。
打者一巡の猛攻で、5点をもぎとりました。
ですが、相手に打者2巡の猛攻をすでに受けていたので、立つ瀬がない・・・
しかし、最後に反撃をして上向きで終わったことに意味があります。

その背景には、どんなに負けていても自分はもちろん、味方も鼓舞するレツの心意気がありました。

どんなに負けていても、どんなにすごいピッチャーが相手でもレツは楽しそうにバッターボックスに嬉々として向かっていきます。

ソフトボールを楽しんでいる。

そんな心意気がイーグルスのみんなに浸透してほしいと思います。






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