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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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昨日のパリーグCS、ソフトバンクvsロッテ戦、すごかったですね。
22:00過ぎに家に帰って、テレビをつけるとまだやっている。
延長戦、しかも、表にソフトバンクが3点をとり、逃げ切りを図ります。
千葉ロッテファンで溢れかえったマリーンスタジアムですが、ソフトバンクファンは、この時点で、90%くらい勝ちを確信したと思います。
かくいう私も、あ~ソフトバンクの勝ちだな、くらいしか思いませんでした。
どうやって、リリーフが押さえるか?この配球に興味があって、晩酌をしながら見ていました。

ロッテの最後の攻撃は、代打角中。
ここで、ベテランを送り出す吉井監督も凄い。
この角中が、粘りに粘る。
この打席の大事さをしっかり理解しています。
なんとかして、塁に出よう、その気概が痛いほどわかるし、それを行動にしている。
2-2と追い込まれても、独特のノーステップのスタンスで、ポイントを後ろにする背水の陣。
ここから、角中の真価が発揮されます。
選球眼が上がったうえにファール、ファールで、ねばられる。
3点リードしているとは言え、ピッチャーからすれば、これほど嫌なバッターはいないでしょう。
こういうバッターは、ホームランをかっ飛ばすバッターよりも怖い場面、それが今です。
そして、圧倒的有利な状況の突破口をセンター前ヒット出切り開いていきます。
野球はチームプレーとはいえ、バッターに立った時はピッチャーと1対1の勝負、一騎打ちになります。
そこで、いかにして自分の良さ、強みを発揮するか?
みんなが半ば駄目だと思っている。
その逆境の中でこそ、光る角中という選手。
すごい。すごいです。
大きな流れも最初は、一滴なんです。
その一滴を作り出した。
90%の勝ちを、80%70%まで、戻しました。
続く荻野も、ボテボテながらもしぶとく内野安打。
振り切っているのがまたいい。変に合わせにいってない。そして、全力疾走。
みんなの思いをつないでいきます。
この時点で、まだ逆転を信じている人は半分もいないでしょう。
まだ1点もとっていない。
最終回の裏で3点を追う。
送りバントでは、2点しかとれません。
ここは、強打しかない。
守る方とすれば、長打を警戒し、1点よりもアウトひとつずつを積み重ねていけば良い。
選択肢が少ない。
精神的にはまだ楽な気持ちで臨めているはずです。
このままいけば、勝てるという余裕にくさびを入れる一打。
こういうところで、打てる角中がすごい。
そして、続く荻野もしぶとく内野安打。
ボテボテでした。
フルスイングしたからこそのボテボテ。
こういうところで、消極的な当てにいく姿勢はかえって徒になることを知っています。
そして、全力疾走。
ベテランであっても全力疾走。
勝負の神様が少しずつ、こちらを向き始めている。
こういう時の感覚が、たまらなく好きです。
まだわからない。
勝負の展開はまだどちらにころぶかわからない。
しかし、確実に押しはじめている。
折れ線グラフが水平から急上昇を描く前触れ、長くやってると、その前兆のようなもの、空気がわかるようになります。
その流れを、この二人が作った。
そして、打席に入る。藤岡選手。
その初球を振り抜く。思い切り振り抜く。
100年前からそのコースに、そのスピード、その球種で来ることが分かっていたかのようなスウイングから放たれた打球は、みんなの口をあんぐりとさせるに十分に美しい放物線となります。
歓喜。
同点スリーラン。
スタンドが揺れています。
観客が抱き合って喜んでいる。
これだから、野球は面白いし、辞められない。
ちなみに藤岡選手、ヒーローインタビューで狙ってましたと言っていましたが、彼の今シーズンのホームランは、1本。
確率的には、かなりの低さ。
それでもきちんと準備をして、集中力を研ぎ澄ましていた。
確かに少し甘い球でした。
投げたリリーフも失投には違いない。
延長戦の10回、表で3点のリードをもらって、7割方勝っている試合を引っくり返された。
この3人の打者の集中力が凄いんです。
確率は限りなく低くても、諦めない。やるべき事に集中する。
この時点で、結果の事など考えていないと思います。
目の前の事に全力を尽くすのみ。
そして、薄いところから結果を引っ張ってくる。
ここがプレーで人を魅せる、プロ野球選手という職業なんでしょうね。
こういうのを見ると野球の、チームプレーのすごさ、まとまったときの人間の可能性すごさがよく分かります。
そして、それは人を引きつける。
大なり小なり、スポ少にもそれがあります。
こういうゾクゾクするような場面にあと何回出会うことができるでしょうか?
高田イーグルスのシーズンもクライマックスです。













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