その重要性については、何回もいってきたし、何回もミスって逃してきたところ。
しかし、この前の練習試合のやつらは違っていました。
細かいミスはあるんですけど、
ここをミスってはいけないプレッシャーのかかる場面で、自分のやるべきプレーができていた。
結果的にそれが試合の要所を締めることになる。
勝利につながる。
狙って点数を取りに行って、狙って相手を封じ込める。
それができていました。
大きく崩れることが無くなったエースマナト。
抜けたらヤバイ大飛球を落とさずキャッチしたユウヘイ。
2死からここぞの場面でダメ押しのタイムリーを打ったヤマト。
それこそ全員がチームとして機能している状態。
この状態になると強いことを証明しました。
相手が強くてもこれができれば、勝機はあります。
本郷さん、坂下南さんに勝利しましたが、高田さんには負け。
いつも対戦している相手ですが、気合の入り方で既に負けていました。
特に高田さんの下位打線に勢いがある。
4年生が中心ですが、こちらの6年生よりも勢いがあります。
何が何でも打ってやろう、塁に出てやろう、ランナーを進めてやろうという気迫が声や態度に表れている。
その気迫に押されてしまうイーグルス。
不用意に甘く入った球を見逃さず、フルスイング。
下位から上位につないで、その上位がきっちり返す。
これができている高田さんは強かった。
まさに一丸。
イーグルスがまさにやろうとしてることを先にやられてしまった。
その口火を切ったのは7.8.9番。
すばらしい働きでした。
反対にイーグルスには、それがなかった。
気迫だけは勝てませんが、気迫なしにも勝てません。
高田さんは、本当に好敵手です。
イーグルスが勝つこともあれば、高田さんが勝つこともある。
そうはいっても勝った回数で言えば高田さんのほうがうえでしょう。
決定的に負けているものがあります。
高田さんの声のだしかた、取り組む姿勢。
これにはイーグルスは敵わない。
指導者の取り組む姿勢の問題でしょうね。
私もまだまだ甘いということ。
声は出したほうがいいとは思いますが、人にだせと言われて出す声ではダメだと思います。
その意味で今のイーグルスはどのチームにも負けているでしょう。
その点高田さんは、そこを振り切っている。
気持ちいいくらいに清々しい全力の声。
チーム全体を鼓舞しています。
見てる人のだいたいは「いいチームだなぁ。」と思うでしょう。
声を出すことに迷いや恐れ、抵抗、恥ずかしさがない。
中心選手が率先してかれるまで声を出している。
ひるがえってイーグルスは…。
勝っているとき、調子のいいときに出るのは当たり前。
しかし、ピンチの時、自分がミスったときにこそ、声を出す。
それを強要されて出る声では、本当に深いところで高田さんのようなチームには勝ちきれないでしょう。
私はこの先も特別、声をだせと強要することはないでしょう。
しかし、自発的な声や行動の大切さをとくとくと説いていくでしょう。
小学生の今、気づくことは難しいかもしれない。
だけど、本気で勝ちにいくとき、本気で野球をやるときにその大切さに気づくはずです。
それに気づいて行動に移すときに、はじめて勝ち負けだけでなく、ほんとの意味でいいチームになって高田スポ少さんに追い付くことができるでしょう。
さあ、明日は白獅子杯最後の練習。
いよいよ決戦間近です。
もう少しのところで勝利を逃していることが多い。
そのプレーが勝敗をわける分水嶺でのプレーでうまくいっていない。
ここができれば、勝利はぐっと近づくと思います。
誰しもそこでエラーしようとしてやっているとは思えません。
要求しているプレーはかなり高度なものです。
ひたむきな準備も必要でしょう。
100%ではなく120%を出せといっています。
非凡な才能が多くいるチームでない以上、普通にやっていては勝てません。
一か八かに賭けるしかない状態。
そこをとっていきましょう。
そこを勝ち取っていきましょう。
最近の練習試合でも、いい雰囲気になっています。
ノーアウト2塁の状況で狙って得点できる。
ノーアウト2塁の守備で0に抑える。
少しずつ個人の思考のレベルが上がり、結果としてチーム全体の判断力、対応力のレベルが上がっていることを実感します。
さぁ、はずみをつけて白獅子に望むべく、明日は最後の練習試合3連戦。
課題をもって、失敗を恐れずチャレンジしていきます。
幸先のいいスタートをきったかに思えたところですが…。
つづきです。
あとはマナトの立ち上がりがよければ、イーグルスのペースで進めることができます。これしか勝機はない。
そうできるか?
先頭打者を打ち取ります。ワンアウト。
しかし、ここからが弱さを露呈したところ。
ランナーをだしてしまったあとの左中間の大飛球。
ちょうどユウヘイとコウセイの間に落ちるかたち。
お互いが全力でおっています。
先に落下点に入ったのはユウヘイ。
ですが、体勢が不十分です、正面に入っていない。
グローブには入れましたが、ポロリ…。
攻めた上でのエラーなので、誰もユウヘイを責めることはできません。
ですが、このエラーは大きいかった。
責めるものはいなくても、ユウヘイ自身がことの大きさを一番自覚しているでしょう。
そうでなくてはいけない。
そうでなければ次に繋がりません。
これは、昨日の練習の前のミーティングでもいいました。ユウヘイが不在でしたが、このあとに同じようなギリギリの場面で捕れなかったコウセイにむけていいました。
誰しもエラーをしようと思ってやってる者はいない。
一生懸命やった上でのエラー。
それが勝敗をわけるプレーあればなおさら。
エラーをした本人が一番ことの大きさを感じている。
過ぎたことは仕方がない。時間はもどせない。
だとした、やることはきまっている。
次にやらないように気を付けるのみ。
そこに進歩がある。
左中間の大飛球の場面でどうすれば、落球せずにすんだか?
コウセイに問いました。
「声をかけることです。」とコウセイ。
うん、コウセイはわかっています。
お互い全力でおっている場面、視界に味方が入ると怖さがあります。
そうなると、出足が鈍る。
お互い遠慮してお見合いになる確率が高い。
そこで大事なのが、「センターまかせた!」の声。
これで、コウセイはユウヘイを援護します。
ユウヘイは、気兼ねなく思い切り落下点に入ることができる。
あの一瞬で、お互いに役割分担を察知して、行動する。
こういう連携をギリギリの場面でだせるのがいいチームであり、強いチーム。
こういうプレーができたときにチームワークや一体感を味わうことができる幸せな瞬間。
「ああ、こいつはわかってくれてるんだな。」とお互いの友情も深まります。
今回は、できませんでしたが次はやってくれるでしょう。
そうあらねばならない。
その積み重ねなしに強くはなりません。
そういう訓練を野球を通して実践していく。
知らず知らずにプレーを通して、人に対する配慮や援護などを身に着けていく。
今思いますが、今一番求められているのはコミュニケーション能力だと思います。
それが自然に身についていく。野球に限らず、チームスポーツのいいところです。
いまはわからないでしょうが、いろんな場面で役に立ってくれるはずです。
それともうひとつの収穫は、あの1回1死満塁のピンチの場面。
ひとつのミスも許されない場面でのサードのホームゲッツー。
あれはしびれました。
サード、フミヤの早い打球の裁き、バックホーム送球。
タカヤの捕球、すばやいファースト送球。
ヤマトの捕球。
どれも今できる最高のプレーで形成されています。針の穴を三つ並べて糸を通すような感じ。
あの場面での失点はその後の大量失点につながっていました。
あのゲッツーでイーグルスは虎口を脱しました。ほんとやばかった。
ぐっときました。ああいうプレーができるようになったんだなぁとこいつらの成長を感じました。
結局、初回の攻防は2-2の同点。
先制したアドバンテージを活かしきれていません。
2点とった後を0に抑えることができない。今のイーグルスの現状でしょう。
しかし、いっきに崩れることもしなかった。これも今のイーグルスのしぶとさです。
なくなったアドバンテージを悔やんでも仕方が無い。
次にやるべきことを、また先に点を取ること。
とろろが、からっきし打てる気がしません。相手もさるもの。
ピッチャーの速球に差し込まれる。これで5年生なんですから、来年が怖いです。
攻撃の糸口も見つけられないまま終盤へ。
相手が裏攻めなのが不気味です。
予感は的中・・・
先頭打者の2番にソロホームランで1点を献上。
限りなく重い1点がイーグルスにのしかかります。
あれは私も油断していましたが、あの2番は虎視眈々と狙っていたでしょう。
不用意にカウントをとりにいった一球。甘く入ったところを見逃さないのがすごい。
フルスイング。勢いのある打球がレフト、コウセイを襲います。
刹那。判断を間違えて一歩前へ出てしまった。
それでもなんとかグラブに当てるあたりがコウセイの努力でしたが、無常にもボールは突き抜けていく。
たらればはありませんが、はじめに一歩下がっていたら・・・
精一杯のプレーに対して、攻めるものはいません。
前述しましたが、やった本人が一番わかっているはず。
しかし、どうすれば次にミスらないようにするかの方法は教えておかないといけない。
グランドに立つ以上は、最後は自分の判断で動かなければならない。
いちいち一人ひとりにアドバイスをすることには限界があります。
どうやっても最後の頼りは自分です。
過去の成功、失敗の経験から今どうすべきかを判断し、行動に移す。
これができるようになると大人になっていくということなんだと思います。
行き当たりばったりでは無く、考えて最大限の準備をした上のプレー。
これができるように練習していくほかない。
それに自分で気づけるように私たちは声をかけていきます。
かくしてこの1点が決勝点になり、イーグルスは緒戦敗退でした。
聞くところによると本郷さんはその後、決勝まで進んで準優勝。
この大会「負けたけどいい試合だった。」を卒業するといいながらも、またしてもその展開。
決していい試合ではありません。結果2-3ですが、内容はない。
安打が0。相手のミス待ち。
そんな展開であっても、最終回に一打逆転の形を作れたことは収穫でした。
簡単には負けないぞという意思表示。
ジグソーパズルの完成はまだまだ先ですが、全体像は見えつつあります。
白獅子杯まであと少し。
昇り竜のごとく調子を上げて望みたいと思います。
白獅子杯の前の最後の大会。
各チームともにどこまで調整ができているかの試金石になるので、気が抜けません。
ここで、勝ちまくって勢いをつけて白獅子杯にのぞみたいとどこも思っているでしょう。
願わくば、初戦は同じ地区ではない相手とやりたかったですが、そうは問屋が卸さない。
本郷さんと1回戦です。ガーン!
総合力で、ひとつ上をいく相手。
普通にやったら勝機は低くなります。
相手より先に先制して、自分達のペースに持ち込む。
先に焦らないような、落ち着いた堅実な立ち上がりが必要になってきます。
そうなると後攻めが有利なので、キャプテンタカヤにそう指示を出します。
しかし、負けて先攻。
やるしかありません。
今日はリードオフマンのユウトが休みです。
初回のこの大事な時に斬り込み隊長不在は痛かった。
鋭い当たりが戻りつつあるマナヤを一番に据えます。
ここの1.2.3のメンバーは不動のものになりつつあります。
ある程度計算機できるメンバー。
ここが得点に絡まないとイーグルスの勝機は見えなくなってくる。
ここが機能しないとイーグルスは厳しいといっていい。
まあ、どのチームも同じような台所事情でしょうが。
そのマナヤがエラーで出塁します。
自分でいちばちかと言っておきながら、ツーストライクに追い込まれるとコンパクトなスイングを意識している。
厳しいコースの見逃しはありますが、振りにいっての三振は少ない。
これはタカヤにも共通するところです。
打線の核になり得る存在。頼りになります。
しかし、このところタカヤに気になるところが…。
この打席でもそうですが、難しいボールにてを出してしまって安打にならない症状。
相手も何回か対戦しているので、甘いたまは投げてくれません。
失投がない。
その中で結果をだせというのは酷な話ですが打線の核のメンバーが打たないと勝機はない。
それにしても難しい球を打っている。というか、打たされている。
この打席も強い当たりでしたがサードゴロ。
その間に、マナヤがセカンドに到達してワンナウトでスコアリングポジションになります。
本郷さん相手に初回に先制点が欲しいところです。
3.4.5のクリーンナップ。
どっかで打ってほしい。
3番にマナトを置いたのは、打撃で結果をだせばピッチングもよくなる相対的効果をねらったものです。
アッパースイングですが、ボールを強く叩いたときは鋭い打球になります。
ここは打って波にのって欲しいですが、とらえれず抜けてくれない。ショートライナー。二死。
そして打撃好調で打順をあげた四番コウセイ。
この前の高田戦ではお手本のようなセンター前ヒットを放っている。
アウトコースの打ち方など考えて実践している数少ない選手です。
ここで、いい結果を出せば大きな自信になり、化ける可能性にも賭けてみましたが、ここはよく選んでファーボール。
この打席、トップが遅いので打つのは難しかったでしょう。
よく選びました。
相手のパスボールもあって二死ながら2.3塁。
ここで五番に下げた、フミヤ。
うちのチームには四番だから強打者の概念はありません。なので下げたという表現はよくない。
求められるのは対応力。
どんな場面でもものおじせず、向かっていく強さ。フミヤにはそれがあります。
だから、バントでもなんでもこなすことができる。
スピードのある球の対応力もタカヤ、マナヤに次いでいると思います。
ここでも俊足と勝負強さを発揮して、ショートの送球エラーを誘います。
待望の先制点。しかも二点も。ノーヒットで。
うまく出来すぎでしょう。
そう上手く出来すぎだったんです。
この裏を抑え切れないところが今のイーグルスの弱さ。
次回続きます。
まずは練習試合で、いろんなことを試してみる。
高田スポ少さんの協力のもと、毎回ノーアウト2塁の場面からの練習試合。
守るほうは、最小失点に抑える意図で、打つほうは確実にチャンスをものにする意図があります。
これは、いい経験になります。
同じチームではないので、いっていの緊張感がある。
かといって、緊張してカチコチになる必要もない。思い切ったことをためせるチャンスです。
この場面、いかに早い段階で3塁にランナーを送るかが肝になります。
ノーヒットで得点できる場面。
ヒットを打てなくても得点できる機会を確実にものにする。
それができるか・・・
わがイーグルスは、まだまだ不十分。
バントにしても確実性にかけます。
ワンアウト、3塁の場面をつくっても後続が三振の山。
昨日はそこが高田さんとは違いました。
高田さんは好機に打つ。
イーグルスは打てない。かすりもしない。4、5番が内野ゴロさえも打てない場面があった。
こりゃあきまへん。
守備でもまずい守備がなんこか、ファースト、ライト、セカンドのエラー。
あたりまえにやってほしいところでそれができない。
落としていけない場面では、落としてはだめなんです。
そらしていけない場面では、そらしてはだめなんです。
もしこれが本番だったら・・・想像するのも怖いです。
今週末はひめさゆり大会。当日抽選なので、どことやるかもわかりません。
そこそこはやれると思いますが、厳しい試合になった場合にどこまでやれるか?
最近、気になっていることがあるんですが、なんとなく慢心しているような感じがあります。
馴れ合いになっているというか、ひたむきさがない。
これっていうのは、私にもその原因があるんでしょう。私もゆるんでいる。
そういうのは伝染していくものです。
なんとかくいとめて、もう一回まとまりのあるチームにならないと勝ち上がることは難しいと思います。
そのきっかけを金曜の練習でしこんでみます。
いってきました矢吹町。中畑さんの出身地。町全体でスポーツを応援している空気があります。
そのティーボール大会。
第7回荒川博杯です。
開会式に、もとジャイアンツの黒江さんが・・・
いろんな選手の色紙をプレゼントしてくれました。
わがチームのキャプテンタケルが引き当てたのは、亀井選手。
その色紙は大会後、MVPのヨウスケの手に渡りました。
4年生以下の県内16チームで競い合い、1チームが全国大会にいけます。
わがイーグルスは、矢吹B,中神谷(←これで「なかかべや」と読みます)、薫橘さんと対戦しました。
全敗でした。
予選敗退・・・
中神谷さん、薫橘さんとは1点差に泣きました。
いい調子がでなかった感じ。
初めての公式戦ということもあり、空気に飲まれていた感じがしました。らしくない。
ですが、みんなそれなりにいきいきやってました。
勝負にとらわれない。組織的に戦うというより、それぞれにがんばった感じ。
そりゃそうですよね。そういう練習をしてこなかった。
正式な練習試合などをして、慣れておけばもっと違ったのかもしれません。
来年への反省点です。
保護者のみなさんの応援がすごかった。矢吹なんで決して近くないのに、たくさん駆けつけてくれました。わが子が打って投げる姿に一喜一憂する。
いいじゃないですか。これがいいんですよね。
車の中で、お風呂のなかでああでもないこうでもないと野球談義。
コミュニケーションの一環としてもいいと思います。
4年生以下の大会はないので、本気で作ってみようかと思っています。
そのほうが目標ができていいと思います。
今はただやってて楽しい、失敗しても楽しい、それでいい。
ですが、できないこと、打てないこと、ミスってしまうことでつらくなるときもある。
そのときどう対処するか?
やめてしまうのもひとつの手。ですが、その先にある、つらさを乗り越えた本当の楽しさを味わってほしいと思います。
つらく切ないけど、楽しい。そんなドMな楽しさにめざめて欲しいなぁと思います。
さぁ今日も練習です。
韓国戦の敗戦、タイ戦のキセキ。時間が戻れないことを考えると、失敗しても落ち込む暇なんてない。
それを見事に実践してくれました。
そのモチベーションの持ち方たるや、ものすごくむつかしい。
ミスが続いて、やばい負けそうだと思ってしまうとき。
負けムードのあのへばりつくような悪寒にもにた感覚。
このままみんな負の渦に飲み込まれそうになるとき。
そこをどうたてなおすか?
ここって、最終的には選手を含め、全員の信頼感をどうやってとりもどすかの葛藤だと思います。
亀裂のはいった岩。
完全に崩れるか、もちこたえるか?
少しのことで、一気に崩れるし、持ちこたえて、押し返すときもある。
接着剤となるのは人の人の信頼感、指導者と選手、そして選手同士、わすれてならないのが陰で応援してくれている保護者の思い。
それら全部を勢いとして乗せられるか?
要は全員が同じ方向をみれるかどうか?
ひとつひとつの小さな力を大きなうねりにして、相手チームをのみこめるかどうか?
あたえられた短い時間で、お互いのやるきを同じ方向に集約できるか?
そこにかかっていると思います。
やもすれば、全員がばらばらの方向を向いて空中分解の危険性。
イーグルスにおいてもコールドの大差で負ける場合はこのパターンです。
みんなが機能しなくなる。
みんながやばいやばいと浮き足立つ。
打つ手がすべて裏目にでる。
いい当たりが敵の正面にいつてしまう。
負の連鎖。
チームとして死んでしまった状態。あとは殴られるままにやられるだけ。
そんなサンドバック状態は避けたいところ。
人間としての尊厳もめちゃめちゃにされ、野球、ソフト自体おもしろくなくなる危険性がある。
そうなる前の転ばぬ先のつえ。
無理まず指揮官が熱くなってはいけない。
カッカした状態で、まともに選手の状態や試合の状況を客観的に見れるとは思えません。
ますます泥沼にはまる。
こんなときこそ、一呼吸。
こうなるきっかけを与えてくれた苦い経験があります。
何年か前のひめさゆり大会。
いまの美里イーグルスの前身の永井野旭スポ少がはじめて決勝戦にいった試合。
3点くらいリードしてのまもりで、まさかの満塁ホームランを献上。
あの時、指導者としてはじめて、本気の悔し涙を選手が泣く前に泣いてしまいました。
選手の悔しそうな顔を見渡して、こらえきれなくなった。
嗚咽のレベルまでいって、何も言えなくなったと思います。
見かねた保護者にフォローをしてもらったくらいでした。
指導者としての自分のふがいなさを思います。
時候でしょうからいいますが、センターのエラーでした。グローブではなく、何を思ったか右手のひらでとりにいった。私は、ランナーを見たいたと思います。それであせって、グローブを賭けていない手で取りに行った。
あの時、センターに「点差があるから捕ることに集中しろ」と声をかけていくべきだった。
それで防げてかもしれない、それが言えなかった力不足を思います。
悔いが残る。
号泣です。次の言葉がでてこない。
あの時私は100%勝利を確信していました。終盤で、3点リードがある。
主軸が打って勢いはこっち。このままいけば「もしかして優勝・・・」
その野望を見事に、あの当時の柳津スポ少さんは打ち砕いいてくれた。
人間である以上、どんな場面でも100%なんてないということを思い出させてくれました。
それを頭において、その時点で自分たちができることに集中すること。
できることだけでいい。背伸びはしない。後でできるかもしれないけれど、その時点で、できる最高のプレーするだけ。
そう思うと、やることが決まってきます。
客観的にみるけれども、そこはシンプルに。
それをチーム全体で声にだして、選手全員のあたまのなかに共有すること。
これで打たれたり、エラーしてもそれがその指示をだした私の責任。
あの経験があったから、これはやばいなと思う時は、その可能性のあるところに声をかえるようにしています。
それでもまだまだ足りない。やはり、最後はグランドにたつている選手たちの判断になります。
大抵やられる場合は、その気づかない一点。その一点を突破されます。
常の最悪を想定するようになると、たいていのミスは許容できます。
その上で起きてしまったことは仕方がない。問題は、そのあとの対処のしかたでしょう。
最小限で食い止めて、なおかつ次に継げる。
これって、大人になってからのいろんなところで通用するもんだと思います。
この次につなげる。
転んでもただでは起きない精神。
たかが野球、ソフトのミス、命までは取られません。だったら、おもいきりやるだけ。
ビビってやるのも、やってやるぞと思うの同じ時間、同じ機会。
そう思うと、おのずとどっちがいいかはわかるはず。
この前の練習試合でも大ポカをした選手が何人かいました。
やってはいけないところ、防げた可能が高いところでのミスはたいてい準備不足。
そこはがっ飛ばします。やるべきことをやっていない場合は、容赦なくおこります。
「あぁ、やっちまったぁ。」と落ち込むヤツもいるでしょう。
でもそこで止まってはいけません。
落ち込んだだけでは、なんの解決にもなりません。次のつながるように、なんでそうなったか?どうすればそれが防げたかをまず、自分で考える。
そして、それを頭に刷り込んで、その次の同じような場面が来たときに活かす。
それでこそ、そこでミスした「価値」があるでしょう。
まぁ、うちの選手もなぜミスをしたかは痛いほどわかっているはず。
それが防げなかった自分に対してと、みんなへの申し訳なさ。
それがわかってるから、くさった態度や涙となって現れます。
そこの浅いお盆から水がこぼれるように。
自分の感情をコントロールできるように、せめてお盆よりも深いボールくらいにはなっておいたほうがいい。
いろんな感情が混在しているのを自分で落ち着いて整理しなければならない。
人間生きてるうえでミスはつきもの。問題はその後の対処の仕方です。
泣きたい、くさりたいところを、ぐっとこらえて、「ごめん、みんな。次はやらない。」
この一言でそのチームは救われます。
腐ってしまって、ハリネズミのように孤立してしまっては、その後もいいプレーはできないでしょう。自分からそのハリを脱ぎ、潔くミスを認める。そして次の備える。
一生懸命、チームのためにやったプレーであれば、誰が攻めるでしょう。
一生懸命のプレーができなかった、準備不足のプレーだったのであれば、次やればいいんです。
まだまだ感情のコントロールもあまいチームですが、そんな荒削りなところに可能性があると思います。
白獅子杯まであと一ヶ月。
練習試合を増やして、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。
5/27の練習は指導者都合により休みます。
5/28 5,6年ソフトボール講習会 二本柳
4年生以下及び準団員 ティーボール大会 矢吹
5/29 正規団員のみ 練習試合 VS本郷さん、河東さん、坂下さん
以上です。
昨日のタイ戦はすさまじかった。フルセットの最終セット10-4と追い詰められる日本。
そこからの逆転劇。
嫁はもう負けるのわかったし、気分悪くなるから他の番組にしてといわれましたが、一縷の望みに賭けてTVにかじりついてました。
最後のスパイクがきまった瞬間、子供らが寝静まったあとでしたが「よっしゃー!」っと絶叫していました。
その熱戦を見ていてひとつ気づいたことが。
キャプテンの木村をはじめ、選手全員がミスったときも沈痛な顔をせず、笑顔。
普通は青ざめて、真っ青な顔になるところでしょう。でも笑顔。
下降気味な雰囲気を無理やりにでも、上昇させようという気概でしょうか?
追い込まれながらもいい笑顔をみせる。
すがすがしい美しさがある。
行動が気持ちまでも変えてしまう。
落ち込みがちな時に、あえて明るい行動をする。認知行動療法的なもんでしょうか?
ピンチのときこそ、笑顔でいられる精神力と仲間への信頼の絆の強さ、深さがわかったような気がします。
決してあきらめない、折れないこころ。
スラムダンクの安西先生の名言が聞こえてきますが、私は折れてもいいと思います。折れないと見えないものもある。それでも立ち上がろうとするとき本当に強くなると思います。
全日本女子。最後の最後で勝利をもぎ取って、本当の笑顔になりました。
本当にうれしいときに流す、笑顔の涙。
イーグルスも流してみたいところです。
そこで私は考えました。
子供に子供を指導させるしかない。
6年生に4年生以下を指導させる方法を思いつきました。
4年生以下から見れば、6年生は同じ小学生とはいえ、上級生です。
野球の技術で言えば何枚も上。
問題は6年生が安全管理をしながら、指導できるかできないかです。
もともとキャプテン、副キャプテンクラスはリーダーシップがあるのでそんなに問題はありませんでした。
下のやつらも「この人のいうことは聞いていたほうがいい。」となんとなくわかっている。
言葉にも重みがあります。
しかし、中にはなめられている6年生もいる。また言うことを聞かないくせのある下級生が多いのも事実。
集団の中の1名なので、その集団に認められなければならない。
これは、難しいですが、将来働くときに、下のやつらをまとめる機会もあるでしょう。
その練習の機会だと思って、6年生全員にやらせてみました。
やらせた6年生から
「あいつらぜんぜん言うこと聞きません。」
「俺がこうやれってっていってるのに、ぜんぜんやりません。」
だいたいこういう訴えになることは見えていました。言うことを聞かない。第1段階。
では、それをどうやっていうことを聞かせるか、考えて実行する。第2段階。
指導する集団がたのしいと感じてやる気をださせるようにする。第3段階。
人によっていろんなやり方があります。
「言ううこと気かねぇと、ぶっとばすぞ!(本当に殴るつもりはないけど、おどしで)」
恐怖によって押さえつけるやりかたとか。
目で威圧するとか。
一人では厳しいので、剛柔セットの二人組のローテーションで下級生集団にあたらせることも試してみました。
こういう年功序列の縦の関係、ほんと今はなくなってきている。
必要性が薄れているから無くなってきているのかもしれませんが、体育会系の私としては、そういう縦の規律はある程度あったほうがいいと思います。
ただ人は、その集団が気持ちよく、動きやすいように指示してくれる者の支持を聞きやすいと思います。ルールをシンプルに的確に提示する。これだけでも違う。
ただ小学生にそこまでを求めるのは酷かもしれません。
できるにしろ、できないにしろ「人を使う!」ことは体験していて損はない。
あーむいてないな、あーむいてるなと思えるだけでもいい経験です。
もう一歩進んで、第2段階のどうしたら言うことを聞いてくれようになるかまで考えてくれたら
最高です。
これも練習の一環。
おかげで、他のレギュラー組の練習に専念できます。
今後もこういう体制はしばらく続くでしょう。
安全管理に気をつけながら、練習していきたいと思います。
ググってみると「きまりきった手続きや手順、動作など。また、日常の仕事。日課。」とあります。
私は、打席に入る前に行う動作。心を落ち着かせて、相手に立ち向かうスイッチを入れてくれる動きだと思っています。
バットをぐるぐるまわす田尾、バットをのばしてのけぞるような落合。
昔は味のあるまねしやすいバッターが多かった。
わがイーグルスにも「ん?なんだその動きは?」と思わせるバッターがいるでしょう。
そう、フクダです。
学年トップクラスの俊足の持ち主。
入るのが少し遅かったですが、めきめき実力を上げてきています。
ただ試合経験を含め、いろんな経験がすくない。
なので試合で、ボールがきたときにどこに投げていいのかわからないことが多い。
みんなにバックに投げろとか、セカンドに投げろとか言われて混乱して固まってしまう。
酷な話だと思いますが、そうやってみんな失敗して覚えていきます。
そういう場をより多く設けてやりたいと思っています。
あのバットを前後させるメジャーリーガーのような独特の動き。
あれはスイングが波打つのを防ぐための方法です。
レベルスイングをゆっくりやって軌道を意識させる。
動きをとめないことで緊張で固まらないようにする。
当初はそういう目的でやらせましたが、今はレベルスイングをなっていません。
フクダ独特のルーティンになっている。
バットを引くのが遅すぎて、トップを作ったときにズドーンとストライクを取られることも何度かありました。
まだ引くタイミングになれていない。まだ自分の間合いがわかっていないということ。
カッコのよさはどうあれ、自分の間合いをとれるようになったとき、フクダのスイングは生きてくるでしょう。
ヤツのいいところは素直で聞く耳をもっているところ。まっすぐな視線で見てきます。
素振りを1000回やれといっても、校庭を100周走れといってもヤツは走るでしょう。
そんな実直なやつにこそ結果を出してほしいと思っています。
今は暗中模索でも、少しずつ手ごたえを感じていると思います。
「こうやれば、できる!」という自信をいい結果に代えられるかどうか?
最近いい当たりを飛ばすんですが、正面を突いているときが多い。少しずつ打球に鋭さが宿っています。
フクダのルーティンが、相手のピッチャーに恐怖を与えることを願っています。