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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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県大会にきてからではないんですが、スポ少をやっていると思います。

強い弱いもある。勝ち負けもある。
舞台の大きさもある。
ファインプレー、ヒット、ホームランのいい場面ばかりではありません。
滅多打ち、エラー連発、ボロクソの場面もある。
いろんな場面があるといえ、小学生のうちに、こんなにも貴重な経験を、親子でできるスポ少っていうのは、やはりすごいな、と。

ノーアウト満塁の場面。
普通の人生にない言葉でしょう。
あの緊張感、やばさ、逃げ出したさ。
あれくらいの状況って他にありますか?
大人になってもないでしょう。
いや、あーありますね。プロポーズの時とか、相手の家にあいさつにいくときとか、それに匹敵する時もある。
ですが、スポ少でのドキドキの場面は、他に置き換えられない経験です。
お金をいくら払ってもできない。
まさにプライスレス。
あの心臓が飛びでるほどの緊張感を味わったら、その後のどんな場面でも大丈夫だと思えるでしょう。

人はココロで生きている生き物。
ココロって、いろんな経験をして育っていくものだと思います。
楽しいこと、うれしいこと。
人に愛されること、人を好きになること。
反対に憎んだり、妬んだり、怒ったり、恨んだりもする。
お母さんお父さん、お兄ちゃんや妹、じいさん、ばあさん、ネコとのふれあいなど家庭で経験すること。
友だち、先生、先輩後輩など学校で経験すること、いろんなことを経験していきます。
これだけでも充分ですが、ここにスポ少がある。
こんなにもココロを大きく、広く、深く育ててくれるスポ少ってやつはたいしたもんです。
見た目は普通の小学生でも、全国大会クラスのエースピッチャーからヒットを打ったという自信がみなぎっている。
一瞬でも、五分と五分をはれたという自信。
スポ少での経験がまぎれもなく子ども達の血となり肉となっています。
誰に言われるでもなく、家で素振りをする。
筋肉をつけるために、たくさんご飯を食べる。
着る服が野球のメーカーに偏る。
会社のシフトと大会が重なっていないかをまず確認する。
夏休みは大会でどこにもいけない。
ふだんの生活に少しずつソフトボールの影響が大きくなっていく。
何気ない行動が、少しずつ変わってくる。

もしスポ少をやってなかったらと想像してみて下さい。
どんな場面が想像できたでしょうか?
それもまた真実でしょう。
そっちの世界にいくという選択肢もあった。
でも、いかなかった。
スポ少を選んだ。
大きな決断だったと思います。よくぞ決断した。
スポ少は、なかなかハードルが高い。それも知っています。
ですが、スポ少をやっている子供たち、保護者は新しい世界を経験してしまった。
その扉は開けなくてもよかったんです。
土日に朝こっぱやくから、仕事で疲れてるのに、遠くに遠征することもなかった。
くそ暑い日に、立ちっぱの審判をやって、微妙なジャッジにドギマギする必要もなかった。
毎回毎回、汚れたユニフォームをゴシゴシ洗うこともなかった。
いろんなことを犠牲にしているんじゃないかとふと思うときもあるでしょう。
ただ、そのスポ少の扉を開けなかったら、ヒットを打って、ファーストで誇らしげにガッツポーズする我が子に会えなかったでしょう。
チームを救うファインプレーをやり遂げてドヤ顔で、ベンチに引き上げてくる子ども達を大歓声で迎え入れることもなかったでしょう。
ライバルチームに、勝利して保護者みんなでうれし涙を流すこともなかった。
こんなにも成長していく子ども達とそれを支える保護者に出会うこともなかった。
まだまだシーズンの途中ですが、目に見えて、自分に自信をもっていく子どもたちを毎日見ています。
上手いに越したことはありませんが、そんなのは二の次でしょう。
保護者も子供たちがスポ少を通して、ソフトボールを通してがんばってる姿、成長する姿を確かめている。
保護者もそうですが、指導者もまた成長しています。
人との接し方、まわりの支えがよく見える。
それは感謝に繫がっていきます。

どうってことはない、たかがスポ少なんです。
なにもやる必要もない。
ですがどうでしょう。
こんなにも近い距離で、自分の子どももそうですが、わが子以外の子ども達を本気で応援する機会がこの先あるでしょうか?
この期間はまちがいなく、子ども達と二人三脚をしています。
遠征の帰り、ふと横を見ると全力を出し切ってよだれを垂らして寝ている子ども達。
すぐ横をみるとがんばっている愛すべきイーグルスの子ども達。
そしてその内にイーグルス以外の子ども達、その保護者さえも仲間だと思えてくるから不思議です。
スポ少という大きな船にのって、大海原を進んでいることに気がつくでしょう。
子ども達と過ごすそんな濃密な時間。
私たちは今、そのかけがえのない濃密な時間を過ごしています。

毎日のお酒、ただでも美味しいですが、スポ少の後は格別にうまい!
こんなうまいお酒を飲ませてくれる、子ども達と保護者に感謝です。

そしてまた、今日ももう一杯おかわりを楽しむとしましょう!
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