時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
きつねうち温泉杯、最終回。
先頭の一番バッターにファーボール。
俊足のランナーを出してしまう。
すべては、ここから始まります。
ここまで、ノーヒットに抑え、9人で斬っているハルヤユウキバッテリー。
先頭バッターを出して、いけないことはジュウジュウわかっているはずです。
ヒットならまだしも、1番だめなのはファーボール、デッドボールで自分から崩れていくこと。
この試合で、出来てきたことがいきなり出来なくなる。チーム全体に「あれっ?」という不穏な空気が流れていきます。
それでも、1点、たった1点ではありますがリードしている。
その分、まだ余裕があります。1点でもあって良かった。
ここで、なめつさん仕掛けてくる。
一番に盗塁。
セカンド、タッチの仕方がまずかった。
このあたりもっと練習が必要です。
バントかサードゴロか忘れましたが、二番を討ち取ります。
ワンアウトでひと息。
ところが、サードにランナーを置かれる。
ややアップアップになりますハルヤ。
三番をファーボール。
それでもスリーボール、ノーストライクから簡単ストレートで、ださなくなったところは評価できます。
迎えるは4番。
初球、ライト前に運ばれます。
ランナーかえって同点。
いやな予感がしました。
ここから下位打線。
ライトセカンド方向の打球が多くなる。
ここまで、大きなミスはありませんが、打球やタッチの処理に難があった、コウノスケに代わってケンタをセカンドに、ファーストにテンカイを置いて、守備を固めます。
やるべき手は打った。あとは、こいつらにまかせるだけです。
ハルヤユウキバッテリーは、5番を三振に討ち取ります。
うちとりますが、ホームでワンバウンドした。
そのため、振り逃げの権利が発生します。
やや横にそれたため、キャッチャーユウキ、捕球後のタッチが出来なかった。
ファーストに送球します。
これも少しそれた。
代わったばかりのテンカイ、よくとりますがそのスキをなめつさん見逃さなかった。
盗塁とエラーで三塁まで進んでいたランナー。
ホームに突入します。
捕球体勢が十分ではなく、そこからまたバックホームに投げなくてはならなくなったテンカイ。
代わったばかりで、肩も温まってなかったでしょう。
ファーストからバックの送球が、それます。
ホームイン。セーフです。
1:2逆転されました。
最終回の表。
ここしかないというところで、このワンチャンスをなめつさんにものにされた。
やはり、ファーボール。
魔のファーボール。
いまのいままで、抑えてきていたのに、最後の最後でふんばれない。
ただ、イーグルスには裏の攻撃が残されています。逆転にかけるしかない。
気持ちを強制的に切り替えて、奮い立たせます。
最終回裏。
7番ヒロヤから。
前の打席で、まだまだ試合勘がもどっていないことを露呈しました。
ただ、あたれば長打力には期待できる。
迷いなく振ることが出来るか?
そこにかかってますが、迷いの雲は晴れませんでした。三振。
追いかける場面で先頭バッターがでなかった。
守なめつさんはさらに勢いづきます。
次は8番ヨウスケ。
初球を一閃。レフトオーバー。
初球に賭けていましたね。
ただ、角度があがりすぎた。
いい角度でいけは、ホームランだってでしょう。
この追い込まれた場面で、打つ精神力。
たいしたものです。
瀕死のイーグルスに、再び勢いを取り戻させた。
ナイスバッティングです、ヨウスケ。
ワンアウト、二塁で、先ほど守備から入ったテンカイ。
この場面をまかせるには、まだ経験不足。
スタメンから外しておいたタケルが、キラキラした目で私を見つめます。
「テンカイ、バック。タケル、いくぞ!」
一打同点場面。
相手ピッチャーの気合いの入る場面。
そこを押しのけて、打たなければならない。
気合い対気合い。
相手エース。ギアをあげます。
気迫のこもった速球、しかも、コースをついている球で追い込まれます。
ん?これは人選をまちがえたか?
相手バッテリー、追い込んだのでアウトコースギリギリの出し入れを始めます。
その場面でタケル。
審判がコールするまえに、
「これは、ボールだ!」と心の声が、大きな声で漏れてます。みんなが何1点だけこいつ!と懸念する。
こちらは、審判の心象が悪くならないかと不安になるくらい。
勝手に自分でボールだと決めている。
「これもボールだ!」と声に出して言うタケル。
自分勝手の極み。
それでもなんとか、スリーボールまでもってくる。
私が審判だったら、この小生意気なくそガキに対して、ボールでもストライクとコールするところですが、審判さん、冷静に見てくれていた。
相手バッテリーもここまでくれば、勝負するしかない。
甘く入らず、またアウトコース。
差し込まれたタケルはセカンドゴロ。
ランナーヨウスケは、サードに進みます。
ここで、打てなかったか…
1:2で二死三塁、バッターは、9番ピッチャーのハルヤ。
ここで、代打ユリアの案も浮かびます。
ユリアはこういう場面でも物怖じしない。
初球からガンガン振っていくでしょう。
ですが、もうひとりの私が、
「ハルヤに打たせろ!」と言っています。
自分で投げて抑えて、自分で打って逆転にもちこむ。
その試練を乗り越えさせる、ハルヤのチャレンジを見てみたくなった。
冬のトレーニングで、私が一番に追い込んだ。
頑張ったハルヤが一発、打つところを見てみたい。打てば、ハルヤにとってかなりの自信になるはずです。
それで、この秋の戦いの前に大きく成長できるはず。
可能性、うんぬんより、そんなハルヤのチャレンジを見届けたくなった。
一時期、バッティングがいいことを見据えて、4番にしたこともありました。
しかし、ハルヤは極端にプレッシャーに弱い。
そんなびくびくして打席に入るくらいなら、最初から入んない方がいい。
だから、プレッシャーのなるべくかからず、それでいて、ピッチングに専念できるポジション、1番打席数が回ってこなくて、相手も本気で投げてこない打順をハルヤみずから志願して9番にいます。
ところが、今年は結構大事な場面で9番に回ってきます。めぐりあわせというべきでしょう。
そして、今回も二死三塁。打てば同点の場面。
私は、この秋の今年のチームの不沈を賭けて、だいではなく、ハルヤに打たせることを選択しました。
またしても、緊張感のある勝負。
やや縮こまって打っているハルヤ。
ファールでしのぎますが、いいボールが来る。
ファーストフライ。
それがハルヤの打席の結果です。打てなかった。
1:2での敗北。
なめつさんのエースの気迫が勝りました。
かくしてイーグルスはやぶれました。
終始有利に進めながらも、大事なところの一刺しを全員で守り切れない。
なにか、消化できないもやもやを持ち帰る。
つかみかけた勝利がすりぬけていく。
あー、野球の神様はまだ勝たせてくれないんだな。
それでも気持ちに整理をつけて、次戦に対する考察をはじめる。
うまくいったこと、失敗したこと、そのときどうすべきだったか?
確かに負けはしましたが、できる限りの準備はしていたかと思います。
今回は負けた。
でも、次は負けない。
歯車の噛み合いを確認して、次戦に望みます。
先頭の一番バッターにファーボール。
俊足のランナーを出してしまう。
すべては、ここから始まります。
ここまで、ノーヒットに抑え、9人で斬っているハルヤユウキバッテリー。
先頭バッターを出して、いけないことはジュウジュウわかっているはずです。
ヒットならまだしも、1番だめなのはファーボール、デッドボールで自分から崩れていくこと。
この試合で、出来てきたことがいきなり出来なくなる。チーム全体に「あれっ?」という不穏な空気が流れていきます。
それでも、1点、たった1点ではありますがリードしている。
その分、まだ余裕があります。1点でもあって良かった。
ここで、なめつさん仕掛けてくる。
一番に盗塁。
セカンド、タッチの仕方がまずかった。
このあたりもっと練習が必要です。
バントかサードゴロか忘れましたが、二番を討ち取ります。
ワンアウトでひと息。
ところが、サードにランナーを置かれる。
ややアップアップになりますハルヤ。
三番をファーボール。
それでもスリーボール、ノーストライクから簡単ストレートで、ださなくなったところは評価できます。
迎えるは4番。
初球、ライト前に運ばれます。
ランナーかえって同点。
いやな予感がしました。
ここから下位打線。
ライトセカンド方向の打球が多くなる。
ここまで、大きなミスはありませんが、打球やタッチの処理に難があった、コウノスケに代わってケンタをセカンドに、ファーストにテンカイを置いて、守備を固めます。
やるべき手は打った。あとは、こいつらにまかせるだけです。
ハルヤユウキバッテリーは、5番を三振に討ち取ります。
うちとりますが、ホームでワンバウンドした。
そのため、振り逃げの権利が発生します。
やや横にそれたため、キャッチャーユウキ、捕球後のタッチが出来なかった。
ファーストに送球します。
これも少しそれた。
代わったばかりのテンカイ、よくとりますがそのスキをなめつさん見逃さなかった。
盗塁とエラーで三塁まで進んでいたランナー。
ホームに突入します。
捕球体勢が十分ではなく、そこからまたバックホームに投げなくてはならなくなったテンカイ。
代わったばかりで、肩も温まってなかったでしょう。
ファーストからバックの送球が、それます。
ホームイン。セーフです。
1:2逆転されました。
最終回の表。
ここしかないというところで、このワンチャンスをなめつさんにものにされた。
やはり、ファーボール。
魔のファーボール。
いまのいままで、抑えてきていたのに、最後の最後でふんばれない。
ただ、イーグルスには裏の攻撃が残されています。逆転にかけるしかない。
気持ちを強制的に切り替えて、奮い立たせます。
最終回裏。
7番ヒロヤから。
前の打席で、まだまだ試合勘がもどっていないことを露呈しました。
ただ、あたれば長打力には期待できる。
迷いなく振ることが出来るか?
そこにかかってますが、迷いの雲は晴れませんでした。三振。
追いかける場面で先頭バッターがでなかった。
守なめつさんはさらに勢いづきます。
次は8番ヨウスケ。
初球を一閃。レフトオーバー。
初球に賭けていましたね。
ただ、角度があがりすぎた。
いい角度でいけは、ホームランだってでしょう。
この追い込まれた場面で、打つ精神力。
たいしたものです。
瀕死のイーグルスに、再び勢いを取り戻させた。
ナイスバッティングです、ヨウスケ。
ワンアウト、二塁で、先ほど守備から入ったテンカイ。
この場面をまかせるには、まだ経験不足。
スタメンから外しておいたタケルが、キラキラした目で私を見つめます。
「テンカイ、バック。タケル、いくぞ!」
一打同点場面。
相手ピッチャーの気合いの入る場面。
そこを押しのけて、打たなければならない。
気合い対気合い。
相手エース。ギアをあげます。
気迫のこもった速球、しかも、コースをついている球で追い込まれます。
ん?これは人選をまちがえたか?
相手バッテリー、追い込んだのでアウトコースギリギリの出し入れを始めます。
その場面でタケル。
審判がコールするまえに、
「これは、ボールだ!」と心の声が、大きな声で漏れてます。みんなが何1点だけこいつ!と懸念する。
こちらは、審判の心象が悪くならないかと不安になるくらい。
勝手に自分でボールだと決めている。
「これもボールだ!」と声に出して言うタケル。
自分勝手の極み。
それでもなんとか、スリーボールまでもってくる。
私が審判だったら、この小生意気なくそガキに対して、ボールでもストライクとコールするところですが、審判さん、冷静に見てくれていた。
相手バッテリーもここまでくれば、勝負するしかない。
甘く入らず、またアウトコース。
差し込まれたタケルはセカンドゴロ。
ランナーヨウスケは、サードに進みます。
ここで、打てなかったか…
1:2で二死三塁、バッターは、9番ピッチャーのハルヤ。
ここで、代打ユリアの案も浮かびます。
ユリアはこういう場面でも物怖じしない。
初球からガンガン振っていくでしょう。
ですが、もうひとりの私が、
「ハルヤに打たせろ!」と言っています。
自分で投げて抑えて、自分で打って逆転にもちこむ。
その試練を乗り越えさせる、ハルヤのチャレンジを見てみたくなった。
冬のトレーニングで、私が一番に追い込んだ。
頑張ったハルヤが一発、打つところを見てみたい。打てば、ハルヤにとってかなりの自信になるはずです。
それで、この秋の戦いの前に大きく成長できるはず。
可能性、うんぬんより、そんなハルヤのチャレンジを見届けたくなった。
一時期、バッティングがいいことを見据えて、4番にしたこともありました。
しかし、ハルヤは極端にプレッシャーに弱い。
そんなびくびくして打席に入るくらいなら、最初から入んない方がいい。
だから、プレッシャーのなるべくかからず、それでいて、ピッチングに専念できるポジション、1番打席数が回ってこなくて、相手も本気で投げてこない打順をハルヤみずから志願して9番にいます。
ところが、今年は結構大事な場面で9番に回ってきます。めぐりあわせというべきでしょう。
そして、今回も二死三塁。打てば同点の場面。
私は、この秋の今年のチームの不沈を賭けて、だいではなく、ハルヤに打たせることを選択しました。
またしても、緊張感のある勝負。
やや縮こまって打っているハルヤ。
ファールでしのぎますが、いいボールが来る。
ファーストフライ。
それがハルヤの打席の結果です。打てなかった。
1:2での敗北。
なめつさんのエースの気迫が勝りました。
かくしてイーグルスはやぶれました。
終始有利に進めながらも、大事なところの一刺しを全員で守り切れない。
なにか、消化できないもやもやを持ち帰る。
つかみかけた勝利がすりぬけていく。
あー、野球の神様はまだ勝たせてくれないんだな。
それでも気持ちに整理をつけて、次戦に対する考察をはじめる。
うまくいったこと、失敗したこと、そのときどうすべきだったか?
確かに負けはしましたが、できる限りの準備はしていたかと思います。
今回は負けた。
でも、次は負けない。
歯車の噛み合いを確認して、次戦に望みます。
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