忍者ブログ
MASTER →  ADMIN / NEW ENTRY / COMMENT
時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

新設された祝日、山の日の8/11。
その日も我々はレジャーにいそしむことなく、まぁ一種のレジャーですが、バットを担いでグランドに向かいます。
きつねうち温泉大会。
この大会に招待していただくたびに、3年前のあの死闘を思い出します。
イーグルスになって初めての県大会、それはフェスタ新人戦でした。
エース、コウダイを擁してのファーストチャレンジ。
忘れもしません、秋の吾妻総合運動場。
そこに立ちふさがったのが釜子スポ少さんでした。
ロースコアで終盤まで、そして最後はスクイズで敗戦。
釜子さんはそのまま優勝し、全国大会へ。
その釜子さんに五分の戦いを繰り広げたその世代は、何を思ったか春の入団式の目標発表で「全国大会へ行く」口々に言いだします。
「俺たちってそんなチームだったっけ?」と指導陣もクエスチョンマークの中、その年の総体で有言実行。初出場で初優勝を遂げます。
「おれたちにもやれるんじゃねぇ!」
と思わせてくれたチーム。それが釜子スポ少さんでした。
それからの縁。
こういう縁って大事にしていきたいと思います。この縁の意味がわからなくなる世代になっても語り継いでいきたい。
人は一人では生きられないように、チームひとつでは強くなれない。
ほんとこれはつくづく思います。練習ばかりでは越えられない壁がある。
試合のワンプレーで、とんでもなく自信をつけて上手くなる選手も見てきました。
いろんなチームとぶつかって、仲良くなって、切磋琢磨していく中で道は切り開ける。
かわす言葉はいらないんです。
ソフトボールの試合を通して、会話している。
「お前、やるな!」
「お前こそ。」
「ここはぜったい打つ!」
「ここはぜったい打たせない!」
「お前、うまいなぁ」
「お前もな。」
スポ少の少年少女はこの会話をしています。
お互いを認め合ったときに、相手の名前もしらず、たいして話していないのに奇妙な友情が芽生える。これもスポーツのいいところ。
来年も再来年も、そんな釜子スポ少さんと美里イーグルスのような関係をいろんなチームと育んでいってほしい。

招待に感謝し、ご厚意に甘えながら、大暴れしてきたいと思います。


PR
夏の甲子園が開幕しました。
毎日熱戦を繰り広げています。
それを見ると、「あーだんだんシーズンも・・・」
終わりを感じずにはいられなくなります。
日程表をつくっていても、10月は6年生の大会が今のところありません。
薬師杯になんとかご招待いただけないものかなぁ。
だいたいその大会が美里連盟の加入スポ少の最後の大会。
ですが、このままいくと9/25の宇津木妙子杯が6年生、イーグルスの最後の大会になりそうです。

この後の日程

8/11 きうねうち温泉大会 2年前の釜子さんとのご縁でご招待
8/21 ほおのき杯
8/27 関柴さん 大仏杯
9/10 磐梯さん 噴火記念
9/17 美里親善

9/18 新人戦 フェスタ会津予選

9/25 宇津木妙子杯

10/15 新人戦 田島さん 絆杯
10/29 新人戦 民友杯

ここに入ってくるとすれば、新人戦の飯塚病院杯、町の防犯協会か?
そしてここに6年生の会津選抜大会が2つ。

6年生はあと6大会

いよいよ祭りの終わりが見えてきましたね。
あと何回こいつらと一緒に戦えるのかという寂寥感。
その一方で、次年度のチーム編成を急ぐ。

選手、保護者、指導者、チームがまとまった時のあの一体感。
県大会でも序盤はあった。あのまとまりを経験してしまうと、期待してしまいますね。
「あいつらなら、やってくれるんじゃないか!」と。

もうひと華もふた華も咲かせてみせようと思います。





初出場の白獅子県大会IN塙町。
空気が暑かったぁ、試合が熱かった、立ち塞がる壁が厚かった~!
結果、県北杉田スポ少さんに1:4で負けました。
イーグルスの持ち味の粘り、しぶとさを出し切れなかった。
出させてくれなかったのは、杉田さんの強さですね。
応援してくださったすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

しかし、まったくやられていたわけではありませんでした。

県大会が決まって、組み合わせが決まってから、やったこともない強豪相手に何回もシミュレーションを頭の中でしてきました。
イーグルスよりも4倍くらい強い相手を仮想して。
10回に1回勝てるかどうかの相手。

その1回をどうやって、この県大会にもっていくか、そればかり考えていましたが、どうあっても行きつく答えは、ロースコア。
耐えて、耐えて、耐えまくって、蟷螂の斧の一撃。これしかない。
毎回ランナーをだして、再三のピンチをどうにかしてのりきってゼロ、もしくはロースコアで終盤までいく、できれば裏攻めで。

これまでの戦いで、選手たちはそれなりの自信を勝ち取っています。
「おれたちだって、やればできんじゃねぇ?」と思ってきたときの強さ。
そう錯覚させるような展開になるような打順、守備位置の確率の高いところをとる。
この点に関して、選手とは信頼関係ができていると思います。
ソフトボールという言語を通しての師弟関係。
これをいままで築いてきているという自負。
その信頼関係のもとにその時の状況をみて、戦略、戦術を組み立てる。
降りてくるイメージ。こうあってほしいという願望もあり、これしかできないだろうという読みもあり。
それをどうやって選手に伝え、わかってもらうか。
試合前、
「俺らが勝つ確率は10%。まず、一回を抑えて、全員が落ち着く。やれるかもしれないと自分たちに思わせる。そのあとにチャンスはやってくる。そこまで我慢しよう。」
そんなようなことを言ったと思います。
杉田さんのあのピッチャーから何点取れるか、1点とれればいいか、とっても2点。
それ以内に収めないと勝機は薄い。
ましてこちらはエースが骨折して不在。この不利な状況でどこまで戦えるか。
それはすなわち、こちらのペースにもちこめるかどうか?
相手に「あれ?いつでも打ち崩せるようなピッチャーなのに、得点圏に進めているのに押し込めない、あれあれ?」と思わせる。
反対に、「あれ!なんか俺たちいい調子だ。もしかしたらこのままいけるんじゃねぇ」
この形に持ち込めるかどうか?
まさにこの1回戦、キャプテンのタカヤが後攻をとってきた。
先頭打者を四球で出しながらも、盗塁を刺して、なんとか0で抑えた。
その裏、エラーがらみながら1点を先取。
先に崩れれば崩壊の場面で、流れを引き寄せている。
強敵相手に、初回を0に抑えて、反対に先制する。
「いけんじゃねぇか!」とチーム全体を思い込ませる。それが実力以上を発揮させます。
相手があせってくれるような展開に持ち込めばイーグルスペース。
中盤までミスもありがならファースト、ヤマトのファインプレーなどで1点のリードを守り切る。
このあたり、ひとりひとりの成長に目頭が熱くなります。
みんなでひとりのエラーをカバーしているいい流れです。
ここまではしびれる試合展開。

しかし、そうはいかせてくれなかった。
しのびよる不安。いい流れを持続しなれていないイーグルスのもろさがでた。
連続四球、ミス。
一回露見してしまうと押しとどめられない弱さ。自分のもろさを直視できない。
「やばい、やばい、どうしよ、どうしよ。」パニくる。
感情を押しとどめる理性のダムが決壊。
このあたりが、あの「涙」になるんでしょうかね。
できない自分に対して、あふれる感情をとめきれないもろさ。
自分を抑えきれず泣いている奴が実力を出し切れるでしょうか。否。
泣いてはいけません。
これがグランドででたら、疫病神がすぐそこまで来ています。
逃げたい、泣きたい、どうしていいかわからない・・・
そこで押しとどまるには、自分が強くならないといけない。
普段、どんなに強気で憎まれ口をどんなにたたいていても、この土壇場で泣くようではまだまだ弱い。
泣いて強くなるんだったら泣く練習をしとけよ、コラぁ!
泣くな、泣くことは、いままでの自分を否定していることになる。
いままでの仲間との練習を否定してることになる。
なにより、自分の弱さを認めたことになる。
泣いている暇があったら、どうすればこの危機をのりこえるかを考える。
ここをぐっとこらえて、もういちど心の中の一個の剣を研ぎなおす。もう一度闘志の火をともせ。
それができなかったユウトを降板させました。
となると、1死満塁のこのピンチ、切り札はマナヤしかいませんでした。
この場面での当番は避けたかったですが、しかたありません。
ここでマナヤが四球ならば崩壊でしょう。
このドキドキの場面、本人もびびったでしょうが顔に出さないのがこいつのいいところ。
マナヤも昔、うまくできなくて泣きまくっていたことを思い出します。
このピンチをユウトの押し出しのみの1-1の同点で踏みとどまらせてくれた。

流れは向うです。
打撃がしめりっぱなしでいっこうに火のつく気配がない。
またしてもここでミスがでます。
スクランブル当番で相手は強力打線、強い打球ながら深く守らせた守備陣「対大阪桐蔭作戦」でなんとか防ぎつつありました。2死でもう少しでマナヤも調子にのってくれそうな展開の時に、かわってショートに入ったユウトのエラー。
何の変哲もないショートゴロをファンブル。
ここからこじ開けられました。小さなミスも逃してくれませんでした。
打ち取ってるあたりが間に落ちる。
展開に恵まれないときはこんなもんです。
2死2,3塁からセカンドオーバー。これも打ち取っていた・・・。
2点を献上。
相変わらず、打線は扇風機。打てる気がしません。

その後も、レフトへの大飛球を落下点に入っていながら捕球ミス。
これがダメ押しにつながっての1-4での敗戦。
序盤にイーグルスのペースを作りながら、守備でそのリズムを守りきれなかった。
決して勝てない試合ではありませんでした。

試合中、私はミスを攻めません。
ミスったやつを攻めてもマイナスにしかならないことをわかっているからです。
汚名回復。自分で立ち直ることを期待しています。
しかし、試合後にミスってへらへらしてるようなヤツは許しません。
ミスったやつに問いかけます。あの時、自分は最大の準備をしていたかと?
その上でのミス、精一杯やった上でのミスは誰も攻めようがありませんし、みんながそれをわかっていれば誰も攻めません。
しかし、その好意に甘えてはいけない。
自分を責めないといけない、その上で「次にどうすべきか」を考える。
そしてそうするにはこの瞬間からどう練習していくかを実践していく。
その意味で、この試合を決定付けたミスはあそこにあったといえます。
ミスった選手はそのミスを受け入れて、次につなげる義務があります。
そういう人間になって欲しいし、それを受け入れるチームであってほしいと思います。

かくしてイーグルスの初挑戦は終わりました。
京都への道も閉ざされた。
やりきった感はありません。
しかし、ひとつ手ごたえが。
どんなチームでもやり方しだいでチャンスはある。
明らかに格上だといっても、最初からびびる必要はないんだとこいつらはわからせてくれました。

さぁ、この後の大会。
こいつらとやれるだけの高みに挑戦したいと思います。




この白獅子の県大会、私初めてなんですよね。
10何年かやって、初めての県大会。
いつのころか、たいして目指すのもやめました。
上手くやること、勝つことよりも、今の自分たちにできることを最大限にやること。
そっちにシフトしました。
その結果、勝てればいいし、いい成績を残せればいい。
失敗したことを考えず、考えてもいいから全力で迷い無くチャレンジできるか?
こっちのほうが大事だし、迷いがない分いい結果がでる。
それが私の信念です。
その結果の県大会だと思っています。
私は最初から狙っていませんでした。
いければいいかなぁくらい。だから、今も県制覇するなんてことは頭の中に無く、どれだけあいつらのポテンシャルを引き出してやれるか?
そこに全精力を注ぎ込みます。
引き出せた時に、勝ちがついてくる。

勝つこと、うまくやることを最終目的にすると、私の感覚ですが技巧に走る感じがします。
そこが目標ではないんですよね。その先にある、こころの持ち方とかが大事。

でもこの二つは相反しながらも表裏一体。
前者も後者もめざすところは同じなんですね。


実際、関柴戦で故意四球をしたことは技巧に走ったなぁと思います。
後悔はしていません、全力を出し切っって戦っているあいつらに報いてやる。
明徳義塾の監督さんの気持ちが少しわかりました。


あの時、関柴さんの背番号6番を迎えてのピンチ。
主将で、キャッチャーのタカヤの刺すような視線。
目で
「こいつはおさえられません。無理です。歩かせましょう。」の訴え。
逃げ癖をつけたくないなぁと思って迷いましたが、視線をそらさないタカヤに負けました。
負けたというより、その強い意志に賭けてみたくなった。
あの試合、2回使いました。
結果、関柴さんに起爆剤となる6番に仕事をさせなかった監督の私を動かしたタカヤの勝利。

故意四球。
詭弁かもしれませんが、今の自分たちにできる最大の準備をしたと思います。
あの場面で打たせていたら、負けていたと思います。
そこは勝負に徹した。選手に背中を押されながらですけども・・・


勝つために手段を択ばない。
一方で、勝つための方法、過程を重んじる。
相反する二面性が共存している、優柔不断の存在、しかし、それは考え直して一瞬です。

どちらかに賭けるしかない。

今のイーグルスに、2方面作戦は無理。そんな器用さと根性はありません。
ただ、一方にすべてを賭けたときのあいつらの集中力。
間違いなく実力以上を発揮しています。120%くらいか。関柴戦のあの強さ、ここぞの場面、絶対絶命の場面でいい結果だけ、ひっぱてくる集中力には脱帽です。

しかし、、これって毎回だせるかどうかは、微妙なところです。
そんなミラクルは毎回起きない。


ですが、錯覚って恐ろしいですよね。
あの120%の強い感じを一瞬でも経験してしまうと、底力を押し上げてしまう。
どんなに強いチームを相手にしても「俺たちだって、できるんじゃねぇ!」
そう思ってくれれば、まだまだ、まだまだ伸びしろは増えていく。
錯覚万歳!
脳をだまして、持って生まれた才能を超えろ!
ジャイアントキリング。
ここに平凡な集団が屈強な相手チームに勝てる要因があると思います。


たとえ毎日数センチでも数ミリでも前に進む。
私たち指導者、保護者はそれを信じています。
たとえ、それが試合で結果としてでなくても、いつか社会に出たときに花咲いてくれると思っています。
それが今やってるスポ少のソフトボールから繋がっている。
だからこそ、最初から「あーやる前から負けたぁ。」と思ってもいいから、
次の瞬間に「ん!待てよ簡単に負けてやらねぇ。むしろなんとかして自分のペースで勝ってやろう。」と思えるこどもを一人でも多く育てたい。逆境こそバチコイ。トラブルでへこたれない。

今の私はそう思います。
長いライフワークになりそうです。






柳津さんの御霊祭りで優勝して、県大会に弾みをつける、祝勝会をやるつもりでいました・・・

しかし、まんまと関柴スポ少さんにリベンジを許し、ぼこぼこにされました。
打てねぇし、守れねぇ。
県大会が思いやられますが、これもあいつらの一面でしょう。
0~200%まで伸びしろはさまざま。
実力以上を出すときもあれば、もってる力の10分の1も出し切れない場合もある。
なんてむつかしいんでしょう。
何年もやっていますが、その答えはみつかりません。
聖光学院の10年連続甲子園の偉業のすごさ。指導者ならばなおさらわかると思います。


美里連盟の納涼会が行われました。
その席でなんか振られるだろうなぁと思って、イーグルスの県大会までの道のりを思い出していました。
そうすると美里連盟の3チームとの切磋琢磨があってからこそ、イーグルスの県大会があるということに気づきました。

春先、3月から練習試合に誘っていただいた新鶴さん。
ナイター練習試合で、ノーアウト2塁からの変則ルールで競い合った高田さん。
いつも前に立ちふさがりつつ、乗り越えるべき壁として君臨していただきながら、白獅子前最後の練習試合で勝たせていただいて大いなる自信を授けてくださった本郷さん。
3チームともほんとうによきライバルです。
長年この世界にいますが、こんなに選手、保護者、指導者の顔が見える美里連盟はなかったと思います。
この3チームがいなかったら今のイーグルスはなかったと自信をもって言えます。

あの死闘を演じた関柴さんも。湯川男子さん、柳津さん、磐梯さん。
いろんなチームとのつばぜり合いがあって、毎日の練習があって、毎日の家族の支えがあって今がある。

車の運転をしながら、茶碗を洗いながら、風呂に入りながら、いろんなことを考えながら、そんなことを思ったりします。

ここにつれてきてくれたあいつらの顔を思い出しながら、酒をのむ。
幸せですね。

でもまだ終わってません。始まってもいません。
今の段階でどこまでこのイーグルスがいけるか?
チャレンジするしかありません。
ですが、教科書通り、セオリー通りでは通用しない。
いかにイーグルスのペースに持ち込めるかにかかっています。

強大な敵に挑まざるをえない小人。
北伐にのぞむ、諸葛孔明の気持ちがちょっとわかります。
そんなかっこよくないか・・・

背伸びをせず、イーグルスのよさを出しきれば勝機あり。
でもわかりません、見えない、どうやればいいかなんてわからない。
だからこそ今まで踏んできた道を確認して、背伸びをしないで、自分たちがやってきたことを確かめる。そこの美里連盟の3チームのほかに、いままでたたかったチームとの切磋琢磨。
やるしかないなら、一点集中おもいきって!

やるならいましかねぇ!の気持ちでいきますよ!
決戦は土曜日です。










初出場となる白獅子の県大会。
イーグルスとしても初出場ですが、私の指導暦の中でも初出場です。
それをかなえてくれたあいつらにあらためて感謝です。

昨日もそうですが、今朝も福島民報新聞を広げて白獅子の組み合わせを探します。
ありました。
強豪ひしめく中に「美里イーグルス」の名前が。
そのとなりには県北の「杉田スポ少」さん。
対戦相手が決まりました。

まったく情報がありません。向こうもまったく情報がないでしょう。
ただ、どのチームも地区予選を突破してきている強いチーム。
全てイーグルスより上だと見て、チャレンジャーの気持ちで戦います。

昨日の練習試合の後のミーティングでもいいました。
「いいか、おまえら、あの白獅子の会津予選、イーグルスが勝ち残るとは誰も期待していなかった。でも、俺らは勝ち残った。」
「今回も同じだ。このイーグルスが勝ち上がるとは誰も思ってない。ただのいい思い出づくりにいくわけではない。全力を出し切ろう!」

強いっていうほど強くもないが、弱くもない。
体がでかいわけでもない、飛びぬけた才能があるわけではない。
でも、なかなか負けない。
ひとりひとりの能力は平均的でも、まとまったときのあいつらの強さ。
分厚い壁をぶち抜いてきました。
見ている我々も驚くほどの集中力を発揮する。
我々指導者は気持ちよく発揮できるように背中を押してやるのみ。
いまのところがっちりと組み合ってくれていると思います。
ものすごい低い確率のところを引いてくる。
運もあるでしょうが、彼らのやる気、特性をうまく引き出して、結果に昇華できているという感じ。目がいいほうにでる。
人馬一体というか、選手指導陣一体というか、確かな確信はないけど、やるべきことが見えるというか、それがうまくいくというか、あの感じ。
まぁ、うだうだ考えても仕方ないので、今はできうる準備に専念するのみ。

ただもう少しあいつらが一緒に戦うところを見てみたい。
「あー、こいつらうまくなったぁ。」と感動してみたい。
県大会という大舞台でどこまでやれるか?
まずは緒戦で、杉田スポ少さんの胸を借ります!

何のことを言っているか、わからないでしょうが、わかる人にはわかると思います。

人生ってままならないものです。
思いどおりに行かない。思いがけず、災難がやってくる。
このタイミングでやってくるかと思わせるタイミングでやってくる。
この感覚は、うまれてからこのかた何回も経験していますが、慣れないものです。
ただ、その経験から学んだこともある。
絶望しても、泣き叫んでもすんでしまったことは取り返しがつかない。時間は巻き戻せない。
おきたことは嘆いてもいいけど大概にしておく。
そして今この瞬間から、どうしていくかを考える。
その一方で、この後、そうならないようにするための予防策をとる。

自分の理性の効く範囲で、それができるようになってきたと思います。

トラブルはすばらしいチャンス!

B'zもそういっています。
今はトラブルでも長い目でみて、振り返ってみて、チャンスにすればいい。

さて、どうしていくか?自問自答の日々です。
白獅子旗争奪大会、準優勝しました。県大会決定です。
いろんなことが思い浮かんできて、何から書いていけばわからなくなってしばらく放置していました。
少しずつ整理できるようになったので、これから小出しにしていきます。

なんといっても一番の山場は、準決勝の関柴スポ少戦。
これは私の球史にのこるベストゲーム。震えました。
まさにミラクル。
ここに至った経緯は、いくつもの要素が複雑に絡み合っています。
もう一回やれといわれてもあんなゲームはできません。
よくぞ勝ちきった。
今思い出してもあのタカヤの満塁ホームランとヒカルの同点タイムリーが胸を熱くします。
この二つの場面が白眉ですが、この二人をその場面に送り込んだ他のメンバーも賞賛するに値する。
そして、対戦相手の関柴スポ少のメンバーも。
イーグルスが勝ちましたが、がっぷり四つに組んで最高の試合を作っていただきました。

この試合、なんでこうなったの?と思われる場面が多々ある。
その多くの状況で、今思うとイーグルスに有利に働いていました。
天候しかり、先攻後攻しかり。
われわれイーグルスサイドでは、どうしようもないことまで有利に働いていたと思わせる場面があった。

勝ちに不思議の勝ちあり。

その勝ちを呼び込むことを信じて、最後までやりきった彼らと我々指導陣、そして全力応援の保護者を今は誉めていい。


磐梯さんとの1回戦の前。
「誰もイーグルスが優勝するなんて思っていない。だが、俺たちはやる。いけるところまでいく。お前らの力の120%をだせ!」的な檄を飛ばしました。
その後、柳津さん、湯川男子さんを倒して2日目にいく。
頭の中では思い描いていましたが、本当に生き残るとは・・・

そして2日目。
決勝が終わるまで泣くことを必死にこらえていましたが、メッツさんに負けた後のミーティングで、泥だらけのユニフォームのみんなを見回したとき、こられきれなくなりました。
ひとりひとりがたくましくなっている。
失敗もエラーもいっぱいありました。
完璧なチームではない。
だけど、それを上回るチャレンジと成功があった。
絶対に失敗できない場面で120%を出し切った、あいつらの顔。
それぞれの小さい弓矢が、ひとつの目標にむかって、全員が一丸となってまとまり、強敵を打ち破る大きな槍になった。
彼らのまとまった真摯なまなざしが私たちの心を心地よく突き刺します。
ひとりひとりの顔が
「やったよ!監督!コーチ!」と叫んでいる。これは受け切れません。涙腺が崩壊。

「よくぞ、ここまで俺たちを連れてきてくれた。ありが・・・と・・・う。」
最後は言葉になりません。
こういう涙を流す日がくるとは・・・
まさに指導者冥利に尽きます。
誰にも言わなかったですが、この日は、私の誕生日だったんです。
そんなこともすっかり忘れて、戦っていました。
最高の贈り物をくれた選手全員に、そして私たちを信頼して子供たちを託していただいた保護者に、最高の試合をしてくれた対戦チーム、大会運営のみなさn、天気の神様、野球の神様に感謝します。
ありがとうございました。
なんだか、寝付けません。

いろんな事を考える。
最悪のこと、最高のこと。

自分の頭のなかを整理してみる。

これから起こるであろう事を考えてもしかたないと思いつつも、考えずにはいられない。

一回戦で実力を出しきれずに負けたら、どうしよう。
そうならないように、事前にどうすればいいか?
ひとりひとりに、そいつのもってるポテンシャルをひきだし、いい結果がだせるように、気負わさず、至極自然にさりげなく、どう言葉をかければいいかを考える。

そいつに届く言葉、いいまわし。

いままでも全体に行き届くように100%できた試しはない。
あの全国大会の大事な場面で、一声かけられなかったことをいまだに悔やんでいます。

そこから学んだかどうかは別として、100%やんのは無理。これがいまんとこの結論です。

どうあっても、選手にまかせなくてはいけない場面がある。
プレーするのは彼ら。
最後は、信じてまかせる。
これに尽きます。

これに尽きる。
これに尽きる。
これに尽きる。

あー酒がきいてきました。

浅い眠りになるでしょうが、とりあえず寝てみます。


寝て起きたら、めしくって、前に進むのみ。
明日が楽しみです。



例年にもまして、そわそわしています。
この感じ、昔もあったような・・・
一番は、高校三年の夏の大会の予選。
2年前の全国大会。
そして監督に復帰した今年。
普通に生活していてもどっかに残っているこのそわそわ。
ふっきろうとしてもできない、忘れようとしてもできない。
朝起きてすぐにこの感覚に気づきます。
なんと形容していいか・・・
緊張の糸のようなものが心のどっかにいつもある感じ。
自分でも気づかないくらいに大きな存在。
それだけこの白獅子杯に意味があるということなんでしょうね。

高校三年の夏もとんでもなく緊張していましたが、守備に入るのが打撃に入るのがとんでもなく緊張していました。
ですが、あの場面に立って今まで一緒にやってきた仲間の顔を見ると
「やるしかない。自分にやれることを精一杯やろう。」と思えてくる。

今もまさにその心境です。
ですが私は一緒にグランドに立つわけではない。
彼らの状態を見て最善の選択とれるような準備を促す存在。
プレーするのは選手たちです。

そんなに気負う必要はないという意見もあるでしょう。
実際そうだと思います。
たかだか小学生のソフトボール。今後の人生になにほどの影響があるでしょう?
ですが、されど小学生のソフトボール。

私も小学生最後に負けた試合は今でも覚えています。
柳津霊まつり大会。ほおのきスポ少(昔から強かった)に9-0の3回コールド負け。
ヒットは初回、1番の私のセーフティーバントのみでほぼ全員が三振。
三回の最終打席、唯一2回打席が回ってきた私でしたがあえなく三振。
火が出るほど速いボールでした。覚えているものです。

この経験は、「たかが」ではなく「されど」でしょう。
私という人間を形作るパズルのワンピースとなっている。
つらいとき、苦しいときに自分を支えてくれるような経験。
思い出せば、ああ、あん時は楽しかったなぁとひとり笑いをするような経験。
そこまでではなくても、知らず知らず、根っこを張るように自分自身を支えるような経験になって欲しい。
私にとって子供のころからやってきた野球というものはそういうものです。
彼らにとってもこのイーグルスの経験がそうであって欲しいと思います。


明日の白獅子旗争奪大会。
子供たちそれぞれ受け止め方は違うと思います。
いつもどおり気負わずというスタンスもありでしょう。
わけもわからないがとりあえずがんばるというのもあり。
全身全霊を賭けるというスタンスもありでしょう。
どちらにせよ、一回しか経験できないこの夏の大会。
結果のわからない今の段階だからこそ、「あの時こうしておけばよかった。」とならないように、できうる限りの準備をしておいたほうがいい。
いろんな失敗やエラーをしてきた先人がいうのですから間違いありません。

そしてもうひとつ。
こういう大きな大会を前にして、こうやってソフトボールができるのは誰の支えがあってからこそかを思い出す。
そうするといわずと知れず感謝の言葉を伝える相手が見つかるはずです。
なんでもいいんです。
ユニフォームを洗ったり、弁当を作ってくれたり、朝早く送ってくれたり、暑い中応援に来てくれたり、いろいろ支えてもらってきたはずです。
一言でもいいので、家族に感謝の言葉を伝えてもいいでしょう。
私は恥ずかしくて言ったためしはありませんが・・・
選手だけでなくいろんな人の想いが詰まった白獅子大会。

さぁ明日はいよいよ決戦です。
できうる限りの準備をして望みます。
さぁて、いきますか!
≪  57  58  59  60  61  62  63  64  65  66  67  ≫
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
プロフィール
HN:
高田イーグルスコーチ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]