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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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どのチームも新人チームが始動しています。
南会津、県南は代表チームがすでに決まっています。
イーグルスもしかり。
イーグルス、1回戦は猪苗代メッツさんです。
3年前は死闘を繰り広げました。全部負けましたが。
そして、昨年は最後の青空杯で勝った。
なにかとご縁のあるチームです。
そういや今年はやってないような。
しかし、新人戦ですから今年のチームとはガラッとかわるでしょう。
やってみないとわからない、というのがどのチームも正直なところでしょう。

イーグルスも少し前に新チームに移行すべく、新キャプテンを決めました。
いままでは、それまでの立ち振る舞いや今後のチーム状況を考えて、監督が指名していました。
大人が決めていた。
それを子供たち自らが自分たちで選ぶようにしました。
紙を渡して、誰がなってほしいかを書かせる。
投票による互選としました。
出てくる名前は、いくつかあるだろうと予想はしていました。
ところが、蓋を開けてみると…
全ての票が、ソウゴを選んでいました。
あぁ、そう来たか!
ほかに、ケンタ、ユリア、ユウゴという選択肢があったのに関わらず、その候補者自身でさえ、自分ではなく、ソウゴを選んだ。
来年の新人全員が担ぐ、神輿として選んだのがソウゴという男です。
昔からソウゴを見てきた人にとっては、あっと驚く展開。
ただ、いままでのソウゴを成長を見てきた私にとっては納得のいく結果となりました。
ソウゴと書いてある全ての票をみながら、「あぁ、そう来たか!」と再度、かみしめてみました。


彼ほど変化、というか、進化した人間はいないでしょう。
今年のイーグルスの快進撃を確かに支えてきました。
サードいう難しいポジションをしっかりと、こなしてくれています。

去年の時点で、サードを守れる人材がいなかった。
内野手としてバッターボックスに1番近くにいるので、1番強い打球が飛んでくる。しかも、敵の小兵はバントなどの小技をやってくるので、前にもでなくてはいけない。反射神経と度胸のいるポジションです。守備機会も多い。
ただ、どこのチームもショート、セカンドを重要視する傾向があります。
絶対的ピッチャーがいないイーグルス。
右の強打者は容赦なく引っ張ってきます。
勝負どころで、強打&難しい捕球、そしてファーストへの強肩を見せつけないといけない場面がある。
ショートは、タイセイがいるからいいとして、サード、セカンドは?
レンか、ソウゴ、ユリア、ユウゴ、テンカイ。
誰をどこにもっていくか?
試合をこなしていくうちに、だんだん適正が見えてきました。
私がソウゴなら大丈夫と思った瞬間は、いつかの試合でソウゴをショートに置いたときです。
あれは、タイセイがいない日の県南での練習試合でした。
肩はそこそこ強いのは分かっていましたが、捕球態勢に難があると思ってました。
あまりに正面で捕りすぎる。捕る時、がに股。
そのため、次の投げる動作にどうしても遅れが生じます。そこが直ればいいなあと思っていたら、直ってました。
なんということでしょう!
ファーストへ投げることを考えて、右から回り込んで、軽やかにステップを入れながらファーストケンタへ華麗に送球をする。
それを見て、あぁ上手くなったなぁと思い知らされました。
バウンドする球への入るタイミング。
それはそのまま捕球のリズムになります。
私がよくいう、ワン、ツー、スリー、フォー。
右の初動ステップ、捕球、半身の投球姿勢、スローイング。
上手い選手は、このタイミング、リズムが見事です。
まだぎこちないながら、ソウゴにもそのリズムが出て来た。サードもいけるが、タイセイがいないとき、ショートも大丈夫だと思いました。
タイセイの代わりが務まるくらいに、ソウゴは上手くなった。


実力もついてきていますが、私がソウゴがキャプテンにふさわしいと思った最大の理由は、その背中で語る「ひたむきさ」です。
ソウゴは、最初自分が上手くないのは、分かっていたはずです。
1,2年のころは、野球好きなケンタやユリアに交ざるカタチでスポ少の練習にきていました。
おせじにも上手いとは言えなかった。
ボールに当たるとすぐに泣くし、上手く捕れなくても泣く。タフさよりも、もろさ。幼さ。
その当時のちびっこ専任コーチだったサイトウコーチは、いっています。
「よく、泣いていた。」と。

私たちも、大丈夫か?長く続ける事ができるか?と心配になるくらいでした。
それほど泣いてばかりいた。
ただ、その時一緒にいてくれた仲間が良かった。
ケンタやユリアはガンガン前に行くタイプです。
たとえるなら、赤く燃えあがる炎。
そうではなく、青く静かに燃える炎もある。
ソウゴは、テンカイ、ユウゴ、レンとつるむことで、お互いの居場所を築き上げました。
派手さよりも、着実に確実に積み重ねていくタイプ。
ゆっくりとですが、着実に実力をつけていきました。我々もその変化に気づかないくらい少しずつ変わっていきました。
いつのころだったでしょう。
冬場のインターバルトレーニング。
1分間で体育館の横をなんかい往復できるか?
それを10本。持久力、心肺機能、根性を鍛えています。
これを週3でやっています。
そのインターバル、つらいので多くが少し手を抜いている。走ってる表情に余裕があるので、抜いている事が分かります。
最初、ソウゴも中の下くらいでした。
まあ、めだつ存在ではなかった。
しかし、年を追うにつれ、どんどん速くなっていきました。根性と持久力がついてきました。
レンについていき、テンカイついていき、そしてこの夏のグランドでのインターバルでは、チーム最速のユウキにまでついて行くまでになりました。
自分で身近なところから目標を立てて、最初は追いつけなくても、あきらめないで食い下がる。
ソウゴのすごいところは、追いつけなくても何回も何回もチャレンジするところです。
それはレンもそう。
失敗しても、上手くいかなくても何回も何回も挑戦する。
つらいというよりは、嬉々として挑戦している。
そこにその仲間が引っ張られていきます。
これが、この青い炎軍団、全体の底上げになりました。

赤い炎より、青い炎の方が温度は高い。

彼の中に宿る青い炎に、みんなが魅せられはじめていました。
そこに結果もついてくる。
下位を打っていたソウゴを2番に抜擢してのは小島コーチ。2番最強説を唱える私にとっては信じがたい打順でしたが、ソウゴは結果を出しまくる。
昨年の春の大会、代打で送ったところで二塁打。
今年の総体県大会でも中山さんからライトにヒット。
ユウキ、タイセイでさえ捕らえることのできないピッチャーからヒットを打つ。
みんながソウゴを認めざるを得なくなった。
自分で道を切り開いてきたといっていいでしょう。
ゆっくりではあるが、着実に自信をつけてきた。
小さく弱々しかった昔の彼。
何回も何回も失敗して泣く。
その涙がソウゴを強くしました。
いまやイーグルスを引っ張る存在です。
その背中に子どもたちも、保護者も指導者も魅せられる。
ソウゴの10番が見て見たい、と。

この先、また多くの苦労があるでしょう。
くせ者ぞろいのチーム。
まとめきらないかもしれない。
それでもいいんです。
何回も何回も挑戦してみんなで乗り越えていく。
キャプテンというポジション、役割はとてつもなく難しい。
ただ、やりがいもある。
この役割がソウゴをさらに大きく育ててくれることでしょう。
去年のコウノスケがそうであったように。

泣き虫、キャプテン、ソウゴ。
その涙をイーグルスみんなで、うれし涙に変えましょう。

次週、新人会津予選です。





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ソフトボールというのはつくづく積み重ねをつむいでいく物語りだと思います。
いろんな準備をしてきても、たったひとつのパーツを忘れたために全てが台無しになる。
反対にやることなすこと全部だめでも、ここいちばんを制したがために勝負のカギをにぎる。
いろんな経験をしてきて、そう思います。
そして、これには正解がない。
これをやっておけば大丈夫という鉄板がない。
常に変化しています。
ですが、その指標となるものは、なんとなく分かってきました。
あ!?なんかヤバいな。
この流れは悪いな。
だとすれば、どうするか?どうしたらこの悪い流れを断ち切れるか?
いろいろ試して、失敗してきた経験がここにきて生きています。
昨日の玉川ライオンズ杯の1回戦、白坂戦でもそう。
50分の短期決戦。2点のビハインド。
負けてはいますが、つけいる隙はある。
相手投手、コントロールが定まっていないところに、早打ちのイーグルスがあかんと見ました。
そこで、よく見ろの作戦の徹底。
ただし、先頭のスラッガーのケンタは好きに打たせる。結果、エラー絡みのホームラン。
流れが少しずつイーグルスに来ている。
再度、よく見ろの作戦。
1点足りませんでしたが、ヤマ場は作れました。
相手をよく見て、状況を判断する。
チームで、積み重ねることができた結果です。
ただ、白坂さんのほうが確実に着実にイーグルスの手足を奪う、積み重ねをしていました。
イーグルスのスキをみた三盗を阻止。
スキをみたホームスチールを阻止。
大事なところで、いいプレーが出ていました。
あのバッテリー、特に女の子、キャッチャーの守備に打撃にの無双ぶり。やられました。
白坂さんのほうが、より高く積んでいました。
イーグルスの負けです。


積み重ね。攻撃に関して言えば、ストライクとボールの見極めが基本。
ストライクとは、打てばヒットになる確率が高いコース。その中でも、ヒットになりやすいコースと打ちにくいコースがある。
打ちにくいコースに、チカラのある球を投げ込むことができるのがいいピッチャーといわれる選手です。
そのピッチャーを攻略するのは至難の業です。
まずはボールを打たない。
全コース打つのは不可能、来るコースを予測して、トップを早めにとって準備する。
ストレートとチェンジアップの見極めをするのも無理なので、ストレート一本を狙う。
スイングしやすいようにバットを寝かせて、テイクバックも小さくする。
ポイントも後ろにして、ストレートに真っ向立ち向かうのではなく、いなすように、払うように相手のチカラを利用して逆方向にはじき返す。
ちょうど、ライフルの跳弾のようにはじく。
そんだけ幾重にも準備をしていても打てない。
そんなピッチャーがいます。
それほど威力のあるストレート。県内トップチームは容赦なく投げ込んできます。
それでも、なんとかファーボール、エラーで塁にでる。
送るべき時にバントができない。カタチのいい積み重ねができない。
そうするとリスクの高い盗塁しかない。
ここで、バントという選択肢があると、相手守備に、バントかもしれないという集中力を分散させ、迷いを生む可能性を植え付けることができます。
打つ、一択よりもプレッシャーを与えることができる。
選択肢を多くする、これも毎日の積み重ね。
これが、試合で生きます。
人間、あれもこれも同時多発にはできない。
やることが多いと、迷いを呼び、エラーの確率が上がります。
バントができるスキルをみせること、これも積み重ねのひとつです。
盗塁もそう、エンドランもそう、バスターもそう。何かやるかもしれないと思わせること、そして、意表をつくタイミングでくり出すことで効果は倍増する。
これができるのチームは強い、私はそう思います。
敵がバントはないな、と思ったところで、サインを出す。きちんとボールを見逃し、着実にストライクをバントする。狙って成功させる。これも積み重ね。
1発でできると気持ち良く積み重なる。
天秤の針が味方に少し振れます。

ランナーをスコアリングに置いて、少しでも有利に進める。サードが前気味に守っているのをスキを見て、すかさず三盗をきめる。
一死三塁、ここは必ずとらないといけない。
ヒットならよし、最低でもゴロを打ってヒット無しでも得点にこぎ着ける。
ここも積み重ねです。
いい場面を確実にものにする。
これができないと、その積み重ねは崩れはじめます。この積み重ねを強固なものにするのが、得点した直後の回をゼロに抑えること。
先頭をファーボールなんかでだすと、天秤の針は向こうに振れようとします。
抑えるべきところを抑える。これも積み重ね。
いかに相手よりも強固に高く積み上げるか?
野球の神様がこうして欲しいという展開に持ち込む。
これが勝利のカギとなります。
ただ、この積み重ねをぶっ壊してくる選手がいます。何個も何個も積み重ねてきたものを、ひとりのスラッガーのホームランで試合をひっくり返してしまう。
どんなに積み重ねてランナーを進めても剛速球で三振をとってしまう絶対的エースがマウンドに君臨する。
たったひとりで状況を打開してしまう才能。
小さいことを積み重ねていくことが、その選手の前では無に等しい。馬鹿らしくなる。
そう思える時もありました。

だが、そうではない。

何回も何回も挑み、チャレンジすることで小さなほころびが生まれる。 
ものすごく少ないチャンスかもしれませんが、そこにかける価値はあります。
強力な天才を前にしても、我々凡人は積み重ねていくことをやめてはいけない。
人はどうしても、楽な道を、近道を行きたがります。
それが閉ざされると、とたんにあきらめてしまう。
私もそうです。どうせ、負けるんだったら全力だすことないなと思う。
どうせ、どうせのあきらめが蔓延している世の中。その、どうせをやめましょう。
でも、あれ?まてよ。このやり方ならいけるんじゃないか?と思い直す。
いろんな角度から見て見る。
もう一回チャレンジしましょう。
一人ではない。横を向けばチームメイトがいる。
これがなんとも心強い。負けそうな時、ミスった時、横を見れば仲間がいる。大丈夫だ!と励ましてくれる。この感覚、私は好きです。
相手もそう思ってくれることがわかります。
相思相愛、以心伝心。気持ちが繫がっていく感覚。
大きなことはできませんが、小さいことでもいいから自分のできることを積み重ねていく。それをチームとして収束していく。
毎日とは、そんな日々なんじゃないですかね。
一人一人の積み重ねをチームとして、束になって、スラッガーやエースと対決する。
一人ではかないませんが、9人、いやベンチも含めてチーム全体でいろんな角度から攻める。
相手投手のクセを見つけたり、相手のサインを分析する。こっちか得点できならなら、相手にも得点させないように強い打球に飛びつき、必死に守りを固める。そうやって食らいついてきました。

イーグルスにもスラッガーが何人かいます。
一撃で決めた試合もありました。
ただ、彼らだけでは勝利は呼び込めない。
最終回の彼らの打席に回すだけの積み重ねを全員でしてきているから、そのチャンスにタイセイに打順が回ってくるんです。
みんなのチカラを少しずつもらう「元気玉」のようにイーグルスは、小さなことを全員で積み重ねてきました。それができたとき、強力なライバルと互角以上の面白い戦いができます。
これが見てておもしろいんですよねぇ。

昨日は、期待の1、2年生の3人と守備練習をしました。
少し前までぜんぜん捕れなかったフライが捕れるようになっていました。
しかも、返球もかなり正確になっている。
上手くなってるな。
すげぇなぁお前ら、上手くなったぞ!とほめちぎりましたよ。
この子たちも毎日毎日、積み重ねているんですね。ただの普通の練習なのにジーンときました。

この何でも冷めた目で見てしまう今の世の中にあって、こんなにも目をキラキラさせて一心にボールを追いかける子どもたちがいます。
いきなりは上手くならない。
毎日毎日の積み重ね。
小さいことでもいいから「できた!」と思える成功体験を子どものうちに体験しておくこと。
つらいことがあっても、厳しい状況にあっても、彼らならば乗り越えられるはずです。
その先にある、明るい未来があることを知っているからです。
小さい時に経験したことが、彼らを支えてくれます。
自分たちよりも強いチームにみんなでチカラを合わせて勝った。
ソフトボールはチームプレーだからなおさらいい。
一人では何もできない。
仲間のありがたみ、心強さが身にしみて分かります。
つらくても、その先にある成功を求めて止まない情熱。
しぶとい、粘りのある、芯のとおった面白みのある大人になることでしょう。
ここ最近は、勝ち負けよりも面白いか面白くないかの方が興味があります。
タイセイと剛速球ピッチャーとの対決、
レント=ユウキのイーグルスバッテリーと、とんでもないスラッガーとの対決。
絶体絶命の場面でのテンカイ必死の三塁への盗塁。
本気と本気、レベルの高い攻防。
試合の勝ち負け、そっちのけで面白い。

負けていても面白いときもあります。
反対もある。
ただ今日の練習をやっていて、思いました。
今年のチームも面白いけど、今は1年生のヒカル、ゼンジこの世代もまた面白そうだなと。
さて、また今日も少しずつ積み重ねていきますか!



歯車が噛み合いません。
手を抜いているというわけではない。
集中していないわけではない。
少しのところが、うまくいかない。
それが致命傷になる。
関柴大仏杯までは、うまくいってたんですけどねえ。
昨日の磐梯山噴火記念、今日の玉川ライオンズ杯と僅差で負けました。
さすがに二日連続、1回戦で負けるとがっかりします。
今のイーグルスは、強いんだか弱いんだか分からない。
勝つための根性、気迫が足りないとか、そんな前時代的なことを言うつもりはありません。
なんかがたりない。
違和感を感じます。


今日なんか長駆遠征してからの負け。
スポ少という筋書きのないドラマを楽しみにしてきてるのに、あっさり負ける。
たしかにエースを怪我で欠いています。
万全ではありません。
5年のトライアングルピッチャーも、がんばっている。
なのに、追い込んでるのに、大事なところでかわせない。
打たれる。
やはり、エース、レントの抜けた穴は大きい。
そのギリギリのところを制すことができないというのは、やはり弱いということでしょう。
ここを修正していかなきゃいけない。
今日の初回、セカンドとファーストの間に落ちる回転のかかったフライ。
あれを捕れずに、流れがいってしまった。
これと同じようなフライのエラーは、白獅子県大会でやっています。
触らなければファールとなった場面。
あそこて、触ってしまった。
もう少し大きな声で言えば良かったのですが、触ってしまった。
未然の防ぐには、ミーティングの中で確認してしておくべきでした。
こういう場面では、ボールにふれないでファールにしてしまうことを確認しておくべきでした。
ああ悔やまれる。
初めて守る守備位置だとしても、同じミスを繰り返してしまいました。
今度こそ、次からはやらないようにああいうボールに触らないで、ファールにすることを徹底したいと思います。
このミスが響いて、ライト線の2点タイムリーに繫がった。
取り返せると思いましたが、2回しか回っていない上位打線が相手を捕まえることができませんでした。
下位打線も機能しない。
サイン、監督命令の徹底ができていませんでした。
こういう短い時間の戦い方をもう一回、チーム全体で確認しなくては、この秋、敗戦の連続になることでしょう。
負けてしまったことは、仕方がない。
その敗戦から何を学ぶか、そしてどういかすか?
ここが大事です。
いままでもそうしてきたから、今があるんです。
次戦は、フェスタ新人戦会津予選。
そして、その後は、下郷さんの大会で、いわきの雄、中山さんと今年2回目の邂逅です。
伸びしろを見せろイーグルス!
人が人と出会う。=物質と物質がぶつかる。
これって「化学変化」だと思います。
ひとりの人間が、だれかに出会って影響しあって良くも悪くも変化する。
その最たる結果のはじまり。

高田中駅伝部、全会津を制しました。
圧倒的な勝利だと聞きました。
彼らが毎日毎日走っていることは知っていました。
継続は力なりとか、そんな言葉ではものたりない。
よくぞ、続けてきた。
子ども達はもちろん、毎日毎日子ども達を励まし、厳しく鍛え上げた先生方、送り迎えをした保護者のみなさんもたいしたもんです。
まさにチームというか、家族というか、みんなが一丸となっての勝利でしょう。

それでも、その全員がここは通過点だと理解している。
その先が見えている。
目に焼き付けている。

今は磐梯山を越えたくらい。
その先の燧ヶ岳、またその先の富士山、またまたその先のチョモランマ。
神々の座をみんなが狙っている。

その実力を虎視眈々と築いてきました。
毎日毎日走っている。
そんなイメージ。

イーグルスが二本柳でナイター練習試合をやる前に、何回か遭遇しました。
彼らは、4キロを二本やったあとに、イーグルスOBとして声をかけてくれます。その終わりのサヨナラのあいさつの中で、

監督、今から家まで走って帰ります。

あっそうか。(ここから、そいつの家までは約ニキロ、合計10キロ走ってるとはなぁ。)

つらいというよりは、楽しくて仕方がないといった感じ。
俺がというよりは、俺たちは義務ではしってるんじゃぁない。
みんなと走るのが楽しいから走るんだ!

ひとりが、がんばる。
まわりがつられてがんばる。
ひとりが強くなる。
まわりも、負けじと強くなろうとする。
自分ひとりでは乗り越えられなかった壁を乗り越えてしまう。
コウセイのようにむしろ、壊してしまう。
相乗効果。それは、倍倍々と連鎖する相乗効果。

指導する先生方。
それを時に厳しく、時に優しく、モチベーションが持続するように、根気強くアドバイスを送り続ける。
幼虫がさなぎになり、成虫になるがごとく。
なかなかできません。

まだまだ志の道半ば。
いろんな色の蝶たちはどこまで、高く遠くにいくのでしょう!
その勇姿を見守ります。




ここ最近の試合、比較的うまくコトが運んでいます。うまくいきすぎている。
そうなると、私の中のマイナス思考が言っています。
少しずつ計算が狂っていると。
この秋口、日照時間が少なくなってろくな練習もできない平日。
中にはやってる奴もいるでしょうが、おそらくほとんどが素振りもしてないでしょう。
あぐらをかいている。
春から夏にかけて培ってきた運動量、その貯金を取り崩している。
その取り崩しがなくなろうとしています。

勝ちにおごってはいけない。
少なからず、おごりが見えます。軽くみている。
そうなると必ず逆襲がきます。
それが怖い。
自信を持つこととおごり高ぶることは違います。
確かにここ最近、私自身も含め、試合への入り方が雑になっています。
指揮官が軽く見てるから、それが選手にも伝染してしまう。
そう私の中のマイナス思考は言っています。
ブレーキとなる存在。

できることに、打てることに、勝つことに慣れてはいけない。
あたりまえではないんです。
それまでの課程を大事にする。
ここをおろそかにしてはいけない。
たぶん、大丈夫だべ!
これが魔界への入り口。
飲み込まれてはいけない。
そのあたり、気を引き締めていかないといけない。
注意に注意を払っていかないと。
昨日も雨で練習ができません。
その時どうするか?
時間は誰の上にも平等。
のうのうとゲームをやっている人。
気づいて素振りをやる人。
晩酌してそのまま腹を出して寝る人。
これは私自身にも言えることです。
分度器、最初は小さな角度の差があとからあとから大きくなる。
人に言われることなく、自分で気づきましょう。
人に言われると頭にくるし、やる気をなくします。
誰が見てなくても、自分でまた小さな積み木を根気強く積むことをはじめる。

大人がいくら気を引き締めろといってもそれは響かないでしょう。どうやって気持ちを引き締めるかなんて、誰もわからない。
言えばいうほどわけわかんなくなる。
ただ、小さな炎を消さないように集中して見守るように過去のできなかった自分と対峙しましょう。
過去に打てなかったコースを、何回も何回も素振りで繰り返す。
エラーしたときの状況を思い出して、その時その時どうすればよかったかを考えて、実際に動いてみる。

俺たちは強い。
そうではないんです。

ちゃんと小さな準備をやってきてるから、上手くいっているだけなんです。
その準備を怠ったとき、崩壊がはじまるでしょう。
それをもう一回、子どもたちに確認しなくてはいけません。

がむしゃらに突き進むのもいいでしょうが、メリハリをつけて進んでいくのが私のやり方です。
次回の磐梯噴火記念大会。
そういう小さい事を大事にしながらプレーして欲しいと思います。
はじまりました、選抜が。
今年は一カ月ほど早い始動です。
今年は、美里3チーム、イーグルスと新鶴さんと高田さんしか6年生がいません。
総勢16名が会津選抜となります。
選抜というか、全員入れないとチームにならない。
それほど人数が減っているということです。
さて、イーグルスからは6年生四人。
普段やってる自分のポジションとは、少し変わるでしょうが、なんとかやっていけそうです。
高田さん、新鶴さんとで補強しあえる。
なんとかチームにはなりそうです。
ただ、他の地域の選抜チームをみる。
県南、いわき、県中、会津北部、南会津、県北、田村、ヤバイところばかりです。
どこも強力なピッチャーと打撃陣を擁する。
かなりの戦力になるでしょう。
果てして、その中でどこまでやれるか?
それはそれで楽しみです。

それと、もうひとつの楽しみも。
この世代の他のチームの6年生と知り合えるいい機会になります。
ここで知り合った子供たちが中学野球、高校野球で活躍する。その活躍を新聞で見る。
そんな楽しみも増えます。
イーグルスの6年も他のチームとも仲良くやっていけそうです。

練習最後に、6年生選抜と同じチームの5年生選抜で練習試合をやりました。
終盤まで全くの五分。
5年生選抜も中々やります。そりぁそうですよね。
すでに自分のチームで主力を張っているんですから。
最後はなんとか6年生の意地を見せたホームランで勝つことができました。
バッテリーのサインなど細かい調整が必要となってくるでしょう。
この選抜がはじまるといよいよシーズンも終盤です。
あぁ肩が痛い。バッティングピッチャーをやり過ぎました。
まずは、他のチームの名前を覚えるとしましょう。
MVP
Most Valuable People
もっとも価値のある人物ということになります。
この大会、このブロックでの最優秀選手を決めて下さいと大会主宰者の関柴さんの監督さんから言われました。

んー、誰にするか?

候補者はふたり出て来ました。
緒戦、桜さんとの戦い。
3点取られた直後の初球ホームラン。
この一撃でイーグルスに魂をふきこんだタイセイ。
決勝のほおのきさんとの戦い。
ここしかないという場面で、チームバッティングで2点タイムリー。
そして、2回戦、3回戦の全ての打席でヒットを放った八面六臂の阿修羅、安打製造機と化したテンカイ。
どちらも甲乙つけがたい。
迷ったあげく、この大会の趨勢を決めたタイセイにしました。 
タイセイのあのホームランがなかったらイーグルスは負けていたでしょう。
そして、決勝に進むこともなかった。
あの反撃ののろしが今回の関柴大仏杯の快進撃の原動力になった。
この功績をもって、私はタイセイを最優秀選手を決めました。
表彰式の時まで、チームには言いませんでした。
私ひとりで決めた。
いきなり呼ばれたタイセイは少々驚いたようでした。

ただ、表彰式のあとタイセイに言われました。
「監督、個人表彰もらってないの、(6年生の中で)テンちゃんだけなんです。だから、今回は…。」
なるほど、そんないきさつがあったのか。
たしかに、タイセイは今年なんかで貰っていましたね。
私達ひとりで決めてしまったことを後悔しました。
せめて、6年生の意見を聞いておくべきだった。
とはいっても、表彰式で発表したものを変えることはできません。
それに甲乙つけがたいが、あのホームランは確かにMVPの価値があります。
テンカイやみんなには悪いが、今回はタイセイでいかせてもらいます。

それにしても、みんな仲間のことを想っていますね。タイセイ自らMVPを辞退するような発言。
これはケンタやユリアならば喜んで貰うでしょう。素直であること、それはそれでいいんですが、ここで他者への気づかいを子供たちから教わることになるとは!
自分一人でなく、チームみんなで戦っていることを自覚している。
そして誰もが、大小あれど、みんなの活躍を認めている。
みんなが、テンカイの決勝打も評価している。
そして、今回、甲乙つけがたいなら、テンカイにMVPをあげて欲しいといってきた。
テンカイこそ、MVPがふさわしいと言ってきた。
そりぁ、いいチームになりますよ。
こういう心遣いができるなんて、いいチームじゃないですか?ジーンときました。
打ったり、守ったりといつ技術もさることながら、こういう心の成長もイーグルスを強くしているんだなあと思いました。
そして、こいつらに聞きもしないで、勝手に決めてしまったことを悔やみました。
ごめん、テンカイ。
こうなったら、テンカイにそのMVPを取らせるようにがんばらないといけない。
みんなが一丸となって、テンカイにそういう場面を作りましょう。
あとはテンカイ自身がやるしかねえ。
勝つという目標の他に、もうひとつ目標ができました。
イーグルス、秋の陣です。
関柴大仏杯、ついに決勝まできました。
桜さん、岩月さん、江川さんを倒し、その決勝の練気闘座、相手として鎮座するのは昨年からのライバル、ほおのきさんです。
昨年秋の新人戦、サヨナラホームランで敗れ、県総体会津大会の決勝で敗れる。
そして、初めて勝ったのが疲れ切って自然体でのぞんだ白獅子会津大会の決勝。
まだ、一勝二敗で五分に持ち込んでません。
まだイーグルスは負けている。
そしてまたこの関柴大仏杯の決勝の舞台でまたほおのきさんに相まみえる。
いつも頂上にまっていてくれる。
何か友情のような、縁のようなものを感じます。好敵手と書いてライバル。
さて、どう戦いますかね!

ほおのきさんの看板は、絶対的エース。
彼をどう攻略するかが、カギになってきます。
ところが、熱中症でダウンの模様。
スクランブル当番で、別の選手が投げます。
ん?速い、しかも伸びもある。
レントより速い。
控えの投手もエース級です。
対して、イーグルスのエース。先ほどの江川戦では最後にピツシャリと抑えて気持ち良くこの決勝で投げるために登板させましたが、こっぴどく打たれます。
かえって消耗が激しくなってしまった。
思惑通りにはいきません。
江川戦に引き続き、球が死んでいる。伸びてこない。チカラがない。
この決勝も、レント、調子が全く上がりません。
そこにもまして、コントロールが定まらない。
3回までなんとか抑えますが、毎回の7ファーボール。
毎回ヒットを2本以上打たれていることと同じです。
キャッチャー、ユウキいわく、
監督、レントどっか痛いみたいですよ。だめかも……
ン?そういや元気ないなあ。
あぁ、悲愴感がただよってるなあ。
ベンチに帰ってきても回りに声をかけるとかいう余裕もない。ファーボールだしてはいるが、なんとか抑えているにも関わらず笑顔がない。
これは、長くは持たないな。
さて、いつ誰と交換するかなあと考えて、ユリア、ユウゴ、ケンタを見る。
そういや全員使って消耗してるなぁ。
ここは下位打線だし、レント気合い入れてなんとか抑えてくれの気持ちで続投です。
それに、思い出しました。
オオタキマルの時に、後半疲れが見えた時に交換した試合のあと。
レントは、いいました。
監督に交換と言われたあたりから調子が戻ってきたんですよね。まだ投げれました!と。
おいおまえ、後出しじゃんけんかい!もっと早くいわんかい!その経験がよみがえりました。
後半から良くなる。
そういや、初回、2回に比べ少しずつ安定が戻ってきてる感じ。
球にチカラがないので、伸びてこないで、逆にベース手前で失速して落ちている。それが低めにくるのでナチュラルなチェンジアップ気味になっています。
そこにきて、遅いのでほおのきさんの打線も早打ちして、ひっかけてくれる。
かえってヘロヘロボールがほおのきさんの打線を翻弄したようです。
結果的にファーボールを七個だしながらもノーヒットに抑える。これって好投といっていいんでしょうか?
常にランナーを背負った状態での守備になりました。何回か危ない場面もありました。センターユリアの下がりながらの捕球、あれをポロッてたらやばかった。バックもよく守りました。
攻め込まれながらも守り切る。耐えて守る。
守備でリズムをつかんだイーグルス。反撃に転じます。
3回の裏、9番のレンは三振も1番のタイセイがレフト前。
2番レント、ファールの後見逃し2球で三振。顔に生気がありません。
3番ユウキ、レフトにツーベース。タイセイが三塁にいくのに気をとられているスキを見逃さないで足でツーベースにしてしまった。
さぁ二死ながらカタチは作って4番のテンカイ。
前の二試合は、全打席ヒット。
速球対策の練習のおかげか速い球に振り負けなくなってきている。
それとこれまでのヒットの内容をみてもわかりますが、速いゴロが多い。打ち上げないでゴロにするとヒットにならなくても進塁打にはなったりする。三振も少ないし、当ててゴロにする技術はかなり高い。イーグルスのチームバッティングを一番具現化しているのはテンカイかもしれません。彼の打撃は、イーグルスのしぶとい打撃の象徴となる。
初球を見逃した後の2球目を振り抜く。
テンカイの打ち方、右グリップはテニスのバックハンドのような握り。
ややパワーは落ちますが、バットコントロールには向いているスイングになると思います。
強いゴロになってセンターに抜けるかというあたり。ところが、ショート追いついて、ふかいところで捕ってしまう。
二死なので3塁上のタイセイはスタートを切っています。
あとは、テンカイの足とショートの肩の勝負。
テンカイが一瞬勝って内野安打。
相手はがっかり、イーグルスはほっとしますが、そこに生まれたスキを逃さない男が、セカンドから迷いのない走塁でホームを陥れます。
おそらくユウキは、テンカイがファーストまでがんばって走ってセーフになることを信じてホームに突っ込むようなサードの回り方をしていました。お互いにトラスト、ミー。
テンカイがギリギリのところで内野安打となれにば、ファーストはアピールをしなければならない。その分、ランナーの警戒はおろそかになる。そこをユウキは見逃さなかった。これが貴重な追加点となります。テンカイもよく打った。タイセイ、ユウキもよく走った。
ここは、6年生トリオで2点をもぎとりました。
終盤での2点は大きい。しかもよりプレッシャーをかけることができる裏攻めです。

2点の掩護をもらいましたが、いまいちピリッとしないエース。やはり、どこかが痛むようです。
ユウキもチラチラこっちをみる。
やばいっすよ、まじでという目線。
それでも、なんとか紙一重でかわしている。
悪いなりにもコース、スピードを駆使してほおのきさんの打線に火をつけさせないところはたいしたもんです。
ただ、いつ捕まるかわからない。捕まったらおわりです。
賭けですね。
変えるだけの相当な理由が見つけられなかったというのが本音です。
痛くてボロボロになりながらも、相手の強打を封じていく。
それは、後ろにいるイーグルス全員の守りがあるからこそです。言われなくても守備位置を変える。本人が気づかない場合は、キャッチャーのユウキが位置取りを指示する。ランナーや打順に応じたシフトをしく。失敗しながら、ボロクソに負けながら、自分たちの引き出しを多くしてきました。こういう場合はこう、この場合は何が予測されるか?その対照的でどううごけばいいか?
そのケースバイケースの動きをひとつずつ、年輪のように自分たちのものにしてきました。
今は何層にもなっている。
はがねのよろいのごとき強度、バックがレントを支えています。
打たせても大丈夫。打たれても大丈夫。
最終回もヤバイ打順からでしたが、ことごとく打ち損じる。ファーボール七つも出しておきながら、ノーヒットでゼロに抑えてしまいました。
最終回の前の回、イーグルスの攻撃。
乗りに乗ってるユリアがヒットででます。
こいつ、本物だなと思わせるスイングでした。
あんなに自信なさげに、おどおどして見逃しばかりしてた奴が、ここまで変わる。あの新鶴戦の満塁からの同点打から少しずつ積み重ねてきた自信がユリアを大きくしてくれています。
人は変われば変わるもんですね。
これなら次世代の中軸をまかせられます。

その後ランナーが一人出てるも三振二つ。
そして、この大会の主役ともいうべき、1番タイセイに最後の打順が回ってきます。
この流れでいくと、タイセイはまた打つ!
それを察したのか、ほおのきさんの監督さん、絶対的エースを投入してきます。
熱中症からまだ完全に回復していません。
万全ではないが、ここは、絶対に打たせない。その覚悟が見えました。
ほおのきさんのエース、監督さんの魂がのりうつったようです。気合いが入っています。

今年、何回もやってくるゾクゾクする場面。
イーグルスの誇る主砲と会津で1番のピッチャーの一騎打ち。
趙雲と馬超。
とらえれば長打間違いなしのスイング。
1ミリも擦らせはしないという剛速球。
意地と意地のぶつかり合い。
この場面だけは、試合の勝敗よりも、このふたりの対決。
その帰趨を見て見たい。
すべてをねじ伏せてきたチカラのある球がバンバン決まります。
桜さん、薫橘さん、二本松東さん、中畑さん、中山さん、三神さん、他にもいいピッチャーを何人も見てきましたが、ほおのきさんのエースもやはりいいピッチャーだということを再確認させてくれました。
タイセイ、豪快なスイングは空を切る。
三振。
この局地戦、一騎打ちはほおのきさんに軍配が上がります。
彼が熱中症ではなく万全の体調であったら、ヤバかった。最初から投げていたらどうなっていたか?
今回は、ワンチャンスをものにしたイーグルスが勝利を収めることができました。
これで通算2勝2敗の五分。やっと互角にもちこむことができました。
次回、近い将来、また彼も全力でイーグルスの前に立ちふさがることでしょう。

今回、1回戦で対戦した白獅子県大会優勝の桜さんは強敵中の強敵でした。
そんな強敵を相手に互角の戦いができるようになったイーグルス。
つくづく、こいつら強くなったなあと感心します。
イーグルスの前には強敵しかいない。
そう嘆きつつ、そんな強敵との会敵を楽しみで仕方ない自分がいます。
おそらく、選手たちも同じ。
今回も面白かった。腹の底から勝負が面白かった。
つわものどもの夢のあと。
今回の関柴大仏杯、見事、優勝することができました。

決勝を対戦していただきましたほおのきスポ少さんありがとうございました。

いつも、この大会は心に残る大会になります。
そんな大会を主催して頂きました関柴スポ少、大会関係者の皆様のご尽力に感謝いたします。
ありがとうございました!

関柴大仏杯、3回戦の準決勝。
相手は下郷の江川スポ少さんです。
バッテリーもいい。
打撃もいい。
県南の強豪チームと五分をはるなどの情報もあります。
気を引き締めて全力で立ち向かいます。
ただ、レント、調子がよくない。
ここはユウゴか、ケンタ、ユリアか?
まだ投げていないケンタを投入することにしました。
短いイニングならばイーグルス最強のクローザー。
そのクローザーのサファテを先発させます。
最近、さらに貫禄がついてきました。
パワーはつきましたが、腰回りの切れが悪そう。
もって、1回か2回。
なるべく長いイニング、試合を作って欲しい。
その思惑通り2回は耐えました。
ユウゴ、ケンタ、ユリア、このスリートライアングルがうまく機能しています。
とくに、今回のように何試合もやるようになればなおさら複数ピッチャーの重要性が増してくる。
高田さんとのナイターでいろんなピッチャーを試しながら育ててきました。
それがここにきて役に立っている。
おそらく決勝に上がってくるほおのきさんには、このスリートライアングルは通用しません。
レントでなければしのげない。
そのためには少しでもレントの消耗を抑えなくてはいけない。
江川さんの攻撃をかわしつつ、イーグルスの攻撃を効率よくヒットさせる。
そんな試合展開ができました。
打っては、安定の6年四天王が早い段階で相手投手を打ち崩す。
この試合もテンカイ、全打席ヒット。
さらに打撃好調のユリアを6番に上げたのが大当たり。
ユリアも全打席ヒットで上位と下位を太いパイプで繋ぐハブとしての役割をきっちりこなしてくれます。
投打がきっちり噛み合っている。
こうなるとイーグルスは無類の強さを発揮します。
ただ、課題もありました。
ランナーを背負ったときのセカンド、レンのフィルダースチョイス。
練習をしてきましたが、まだその感覚がつかめないようです。
サードランナーの足の速さ、つっこみタイプか慎重タイプか?とんできだゴロの強さ、ボテボテさで判断できない。迷う。
捕ったまま、くるくる体ごと回ります。
せっかく打ち取ったアタリなのに判断に迷ってひとつもアウトにできない。
レンにはひとつ上のプレーを求めていましたが、まだ早かったようです。
迷うくらいなら、シンプルに最初からファーストの指示。今回はこれでいいとして、この難しい判断をできるようにならなくてはいけない。
おそらく、近い将来こういう場面が来るはずです。しかも勝負を分けるような場面で、必ずくる。
その時のために、レンに限らず、ソウゴもタイセイもケンタも準備をしておかなくてはならない。
課題、問題は難しければ難しいほど、うまくやれたときの達成感が大きくなります。
おまえらならできるはず。
それまでは、何回失敗してもいい。
ただ、何も考えない無策はだめ。
状況からみて、俺のところにきたら、あらかじめ、こうする、どうするを決めておく。
これが混乱しないための最善の方法です。
これを練習で試しておく、そうすると同じような場面に出くわしたときに、瞬時に、あ!これ前にやったプレーだ。この場合は、こうだ!
と脳神経の回路が一瞬で繫がります。
アメリカ人は、これを大事にします。
シミュレーションを一回やっておく。
なんでもかんでも、やっておく。
大規模に本番とおなじようなセットを作って試してみる。
それは、大事な本番で失敗せず、上手くやるためです。
これを、スポ少でもやりましょう。
だからこそ、高田さんとのナイターでは毎回、2,3塁とかから始まるシミュレーションをやっています。
これが、活きるように考えてプレーするクセをつけましょう。
迷いがあるレン。
今は最低限のファーストのフォースプレーだけでいい。
今できることだけを指示しました。
奴はまだまだ上手くなる。
そのための失敗であり、ミス。
これを次に活かしましょう。


試合が決したと見た三回からエースレントを投入。気持ち良く勝って決勝にのぞんで欲しいとの思惑でしたが、打たれます。
ん?球が死んでる。
ぜんぜん伸びてこない。
完全にとらえられている。
これはどっかおかしいが、ここはごり押ししかない。
レント、2回を投げさせて、思いのほか消耗させてしまいます。
ともあれ、江川スポ少さんにも勝ちました。

江川スポ少さん、対戦ありがとうございました。

次は、決勝でライバル、ほおのきさんです。


1回戦、10回に1回勝てたらいいなという強敵、桜さんを抽選で退けました。
おそらく次に対戦する時は、さらに厳しく絶望的な戦いになるでしょう。
そして、王者に勝ったイーグルス、簡単には負けられなくなりました。 
最後のあいさつの時に、タイセイに声をかけてくれたそうです。
(俺らに勝ったんだから)優勝してよ!と。
こうなったら、優勝、この2文字を狙って取りにいきます。

次の対戦相手は地元喜多方の岩月さん。
今年の対戦は初めてです。
決勝まであと3戦。
60分とはいえ、選手、とくにピッチャーのやりくりを考えながら戦う必要があります。
さらに、この次の世代の育成も考える。
考えに考え抜いた上で、思い切ったシフトをしくことに決めました。
脱6年を見越してのシフト。
まずユウゴを先発、キャッチャーをケンタ、セカンドにユナ、ライトにシュンペイを配置します。
あいたポジションにテンカイとタイセイを置く。
レントとユウキは温存します。
今から6年がいなくなったとき、どんなに怖いかが想像できます。 
かなりのリスクがあるポジション。
新人に試合経験を積ませることが目的。
ユウゴがちゃと投げれば大丈夫という私の中での計算でした。
ガンガン攻め込んで有利な展開にするために先攻をとります。
ところがとったのはタイセイのホームラン1発のみ。
ん?当初の予定どおりにはいかんなあ。
その裏の岩月さんの攻撃、お返しとばかりに先頭打者にホームランを打たれます。
そして、2点を献上。
雰囲気が悪くなりました。
流れは完全に岩月さん。
60分の短期決戦なので、切り替えは早くしなくてはいけません。
これは完全に私の見立てがあまかった。
この布陣では岩月さんの攻撃に耐えられない。
余裕がなくなったユウゴはピッチングも悪くなってしまいます。
まあかなり近い将来こういう場面がくるとしても、それを今経験させることはない。
ユウゴには酷なことをさせてしまいました。ごめん。俺が悪かった。
とはいえ、傾きかけたイーグルスの屋台骨を立て直さなくてはいけない。
レント、ユウキを戦列に復帰させ、ユウゴの後に本番に強いユリアをリリーフに送ります。
ユリアもケンタも準備なし、予告なしでもすぐにも投げられるリリーフです。
複数計算できるピッチャーがいるということは、安心ですね。
テンポ良く、ストライクを投げ込んでいくユリアはうってつけのリリーフになりました。
岩月さんの攻撃をシャットアウト。
ユリア、よく切ってくれた。
流れをイーグルスにもってくる準備ができました。
ここからイーグルスの猛攻が始まります。
まずはケンタがセンターオーバーするも、走力Zの足を発揮して三塁打。
レンが内野ゴロの間に1点、ソウゴのホームランでまず同点に追いつく。続くユリアのホームラン?で逆転しました。
ついにひっくりかえした。
下位打線でひっくり返してくれました。
選手たちが監督のまずい采配を帳消しにしてくれました。
ん?今日のユリア、というか最近のユリアは迷いのない思い切ったスイングができています。
ボール球に手を出さずに、ストライクゾーンに来た球をフルスイング。
これができている。
そこにきて結果が伴ってきている。
それはピッチングにもいい影響を与えています。
自信過剰なところもありますが、そんぐらいでいいんです。 
そこはユリアという神輿を担いでおきましょう。
ユリアに限らず、イーグルスの選手はのせてなんぼ。
俺ってすげぇべと思わせていい。
こうなるとこのお調子者軍団、止まらなくなります。
タイセイが二打席連続ホームラン。
テンカイが全打席ヒットで猛打賞。
このテンカイ、タイセイが塁上のランナーきれいにした後に出番がやってきます。  
守備陣はここは抑えようとする場面でいきなり打ってくる。センター中心のバッティング。
この打線はなかなか切れないぞ!と思わせるテンカイのシュアな打撃が活きています。
四回には、5者連続ヒットで一気に突き放した。
私の少し先を見すぎたオーダーが裏目に出たのを、選手たちが取り戻してくれました。
16:3で快勝しました。
今回はたまたま取り戻せたから良かった。
これがもっと裏目にでて、取り返せなかったらと考えるとゾッとします。
新人に経験をつませる育成も大事ですが、1発勝負のトーナメントでは、やはり勝つことを至上の目的としなければならない。
そのうえで、あまりにも多いリスクは避けるべきでした。ほんと取り返せたからよかった。
今回の岩月さんとの戦いでは、あらためてそう思いました。
勝って兜の緒を締めよ。

対戦してくださった、岩月さん、ありがとうございました。

さて、てっぺんまであと2勝です。
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