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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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昨日の続きです。
高瀬・御舘スポ少さん、郡山だったんですね。

1回の攻防は、どうみてもイーグルスの流れ。
2回の表は下位打線からの攻撃なので、打たせてとるピッチングで3者凡退に抑えて追加点といきますか・・・と、簡単にはいってくれません。
ここから、また悪夢が始まりましたよ。
エース、ダイトの乱調。
ファーボール連発で押し出し。パスボール。
ノーヒットで5点を献上。打たれてないのに、火だるまです。炎上です。
途中でこれ以上の失点は致命傷になるとの判断で、ピッチャー交代。マナトです。
ノーアウト、満塁。いきなりランナーを背負っての登板です。
まだまだ場数を踏んでおらず、百戦錬磨とはいえません。
ドキドキ、バクバクの心境でしょう。
それを見てか、野球の神様は少しほほえんでくれます。
パスボールでそれたボール、突っ込むランナー、タッチアウト。
運も味方しての2アウトゲット。
ここでも「よし、なんとかいけるぞ!」と思いました。


しかし喜びもつかの間、ここからサンドバック状態。
ボール、ボール、ボール、ストライク、ボール。
相手も完全に見てきます。
ボールが先行するときほど、守備にスキが生まれる状況はありません。
集中力が切れる。
なにもピッチャーもそうなろうとして、ボールを投げているわけではない。
一切手を抜いてないのに、ストライクが入らない。
まわりがいらだっていくのがわかる。過度の緊張ものしかかってくる。
ますます入ってくれない、このアリ地獄。
ここで、代わってくれる控えのピッチャーがいればいいんですが、それもいない。
ここでも孤立無援。


打たせてアウトにしようとしても、ストライクが入らないことには守備も援護できない。
この試合に限っては、守備陣はノーエラーです。
まわりからも「楽にいけー。」とか、「打たせろー。」とか声をかけられますが、ピッチャーもそんなことは百も承知です。
それでも入らない。
自分の無力さを思い知ったでしょう。
あのマウンドに誰も助けてくれない。自分でなんとかするしかない。
心が折れそうになります。
投げることが怖くなってしまう。


しかしここはまだピッチャーとしての第1の試練です。
ストライクが入るようになると、今度は「打たれる恐怖」が出てきます。そこでも投げるのが怖くなります。
その試練は自分で乗り越えるしかない。
その時自分を支えてくれるのは、それまで積み重ねてきた練習です。
量だけではなく、質も、そしてメンタルも必要になってきます。
この悔しい思い、ふがいなさ、無力さを知ったならば、今度はそれを味わいたくないと思うでしょう。
逃げるのも一つの手ですが、野球が好きならば、立ち向かおうとするはず。
ダイト、マナト、あの涙を忘れてはいけない。


「あんな思いはしたくない!」


それが、自分を強くします。


試合は、5-1で一方的な展開になりました。この点差はやばい。
時間もない。3回の裏イーグルスの攻撃が最後の攻撃になります。
ここで逆転しなければ勝利はありません。
この円陣で声が小さいようならば、逆転なんぞできるわけがない。
絶対逆転できる、やってやる、そうなるようにでかい声をだせ!と喝を入れます。
いつもは気合のはいらない円陣でしたが、このかけ声は良かった。
私もやべぇなぁという思いはありましたが、自分で自分を鼓舞する。
「いけるぞ!」と自分に思わせる。
そういう空気をみんなで作ることが奇跡への第一歩なんです。


さぁイーグルス最後の攻撃が始まります。 


つづく。

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