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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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木曜日、聖光学院の斉藤監督の講演にいってきました。
まずもって、斉藤監督の声がとおる。
声量も大きすぎず、小さすぎず、使う言葉は結構難しい意味だと思いますが、状況を設定してくれるのでわかりやすい。
声がとおるというよりは話がとおる、真意が伝わりやすいといったほうがいいでしょうか。
生徒への接し方などは、甘くはありませんが、まったく突き放すでもない。
厳しくするのは、「はいあがってこいよ。」という愛情と情熱も裏返しなんだと思いました。
クールなイメージがありましたが、中身は熱い人です。


野球道。

野球の技術を教えることもそうですが、斉藤監督は人として生きるうえで、他人にも自分にも恥じない雄々しい生き方をご指導されている。
なにかあったときの自浄作用。
不条理や不都合を受け入れて、他者のせいにしないで自分の糧としていく決断力、行動力。
それを野球という性格がでるスポーツをとおして、指導というよりは、気づかせて、自分のものにさせていく修練を積んでいる。上からがっとばすことをよしとせず、自らを正すまで根気良く、厳しいまなざしで貫く。
そう思えました。

多くの指導者もそういった信念をもっていると思います。
ただ、齋藤監督や有名だといわれる監督さんのすごいところは、それを徹底していること。
この一言につきます。

あいさつや、ごみについてもそう、練習時間確保のために、見逃しがちになってしまいます。
でも、斉藤監督はちがう。そこが、気づかせるチャンスなんですね。
小さいことができない人は、大きなこともできない。
このことを激戦の甲子園や県予選の中で身を持って知っている人なんです。
目の前の練習時間の確保よりも、長い目でみれば、あいさつができないのをできるようにすること。
グランドにごみがおちているのを選手が誰もひろわないことを見つけた人が率先して拾うこと。
こういった、小さいことを徹底して、気づかせ、行動させることで、練習に対する心構えや、一球一球の大切さ、ピンチのときの心の強さに繋がっていく。
その大切さを自らが熟知し、選手たちにも共有し、チームとして徹底して、実践している。
野球が少しくらい上手いからといって勘違いが見逃されている選手のなかの心の甘えやスキを徹底して鍛え上げている。
鬼といわれるくらい徹底している。
それができれば、自然と上達していくことを信じて疑わない。
その信念が、人に真意を伝える言葉として斉藤監督から出てくるのでしょう。

また、人を見抜く目が確かすぎる。
それは人生経験や本などから常に吸収しようと貪欲な向上心、向上心というよりは心の治め方というか、道を突き詰める探求者のような、求道者のような研究熱心に裏づけされています。
この人の前では、うそはつけないなと思わせる存在。

聖光学院が強くありつづける理由がわかったような気がします。

ひるがえって、自分を見てみる。
徹底することの難しさ。それと自分に対する甘さ。
私はまだまだ足りないし、自分はそうできるかと自問してみる。
多くの指導者は多少ちがえど、斉藤監督と同じようなゴールを目指していると思います。
はるか雲の上の頂を垣間見る。
その行程のつらさや予想されるであろう厳しさに、しり込みしそうです。
ただ、背中を押してくれるのは、こどもたちや保護者の笑顔。
それのみで歩き続けるのも、もったいないでしょうから、斉藤監督や先人たちから吸収したものを自分なりにかみくだき、子どもたちに還元しながら、今後も指導というよりは一緒にがんばっていこうと思いました。

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