時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。
ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
一般的にプロのホームランの打球の速さが約180キロといわれている。
それから判断して、小学生のヒット性の打球は大体80から100キロ前後くらいだろう。
結構な速さである。
わがチームのクリーンナップを見れば、サードなんか怖くて守れないくらいの速さになる。
その速さに対応するには、判断力とそれを体に伝えて動くスタートの良さ、そして絶対捕るんだという度胸が求められる。
打球への反応という意味での、即応性はどれが一番いいのか?
ネットでいろいろ見ていて(根拠のブログは忘れてしまった)、なるほどと思ったこと。
それは、「静から動へ」ではなく、「動から動へ」。
この方が、即応性があると私は納得した。
極端な話。同じ距離をただ前に走るだけする。
一方は、構えて止まったところからのスタート。もう一方は、走り幅跳びの助走からのスタート。前者は、0ゼロからの加速で、後者は、動いているので0ゼロからの加速ではない。どちらが、早いかは明らかだ。
でる方向を間違えさえしなければ(間違えればマイナスの負荷がかかって、止まっているスタートよりも遅くなる)、動から動、助走した方が早い。
そのブログには、全盛期の元巨人の二岡の動画があった。
投球のモーションにあわせて、ワン、右、ツー左と小刻みにステップを刻む。
打った瞬間、打球方向に反応し、右左のワンツーで捕球体勢をとり、スリーで捕球、フォーでスローイング。
リズムのいい捕球とスローイング。それを支えているのは、打つ前の準備。ワンツーのステップ。
二岡は、守備に入るとき、ピッチャーがモーションに入るたびに上体を低くし、ワンツーの小刻みなステップを刻む。
それが全盛期の彼の守備範囲の広さを保つ秘訣だった、というのがそのブログの説で夜中にひとり納得したものだった。
ワンツーと小刻みに少し前にでること。
それは数年前からスポ少で実践させてみるが、いいことがいくつかある。
まず、事前に右左と踏んでいるので、自然と右左の捕球体勢がとれること。ワンツー(体勢)スリー(捕球)フォー(スロー)の流れにのれるのだ。
それと、前にでることで覚悟ができるというか度胸がつく。びびって尻込みする暇がない。打球を下がってとること(=一塁から遠ざかる)が減る。
また、投手のモーションに合わせるために、そこから集中しなくてはならない。逆に言えば、そこまではリラックスしていいだ。そこまでは、どんな構えだっていい。そこから、神経を研ぎ澄ませばいいのだ。結果、守備にメリハリがでる。
最後に、投手のモーションに合わせるということは打者の時も使える。タイミングの取りかたの練習にもなる。
今、これを実践している選手は康平だ。
彼は自分で、これをやっているといっていた。まだまだ雑で荒いが、守備の上手さ、打球の反応はご覧のとおり。積極果敢な攻撃的なセカンドになってくれている。
ここでも待ちの守備ではなく、攻めの守備。
私のいっていることがいいとは限らない。
合わない子もいるだろう。違うなと思ったら、そのときは採用しなくてもいい。
ただ、それをわかって実践して自分のものにしていくという姿勢が大事。
あとはその応用だ。
今がだめだと思ったら、意識して変えていかなければ何も変わらない。
さっき説明して、元気よく「ハイ。」と返事をしたそばから、違うことをやっているやつをみるとがっかりするが、そこは一回一回、一球一球、相手がわかるまで繰り替えすことがわれわれの仕事。
賽の河原に石を積んでいくがごとくの毎日である。
PR
カレンダー
フリーエリア
最新記事
プロフィール
HN:
高田イーグルスコーチ
性別:
非公開
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析