今年は雪がない。
ほんとうにない。
1月にグランドでノックやフリーバッティング(長靴)をしたのは始めてである。
しかし、ちょっと前に仙台にいったとき、少年野球チームが試合をしていた。
あたたかい地方の人たちは、年中グランドがつかえるのだ。
うらやましい。
この冬の冬季トレーニング。
基礎体力のためのサーキットトレーニング。ゴロの捕球、すばやい投球フォーム、シュアな打撃。ゲームのルールの把握などいくつかポイントを挙げて練習してきたが、全体を底上げしなくてはならないので絞りきれない感がある。
試合でつかえるかどうかは別にして、ゴロのさばき方は、みんなうまくなってきていることには驚いた。
春先から試合をはじめるにあたっては、フライの捕球、外野の動きが課題となってくるだろう。
あとは、バッテリーの役割が大きく占める。
不安要素はあるが、たのしみである。
苦しさと楽しさ。
相反しているが、どちらも本質をしる上では必要不可欠だ。
苦しいばっかりでもだめ。
たのしいばっかりでもだめ。
どちらかというと、苦しみぬいて最後に楽しいことがあったほうがいい。
苦しいこともいい思い出になるはず。苦しいことのほうがしっかり頭にのこっているものです。
自分が苦しいとき、活躍している自分のイメージをもち続けられるか、
つらく、面白くもない練習をいかにいいイメージをもたせつつ取り組ませるか、
それを乗り越えて、試合で活躍したらばやみにつきなります。
そして野球を好きになってくれれば指導者冥利につきます。
以前は、どうしたら勝てるかを考えた。
今も考えてはいる。ただ、それだけに傾倒してはいけないと最近強く思う。
連携の取れたプレー、速球に押し負けぬ打撃。
基礎のプレーを積み重ねて、ひたすら磨きをかけていれば、強くなると思っていた。
しかしプレーうんぬんではなく、ソフトや野球をとおして、ものごとに取り組む姿勢、人との接し方、礼儀などを吸収していくのが実は「近道」なのだと気づいた。
一言一言を真剣に聞く態度やなぜこういった練習をするのか、考え、馬鹿らしくとも真剣に取り組む。
そのひとつひとつが自らを磨いて、周りにいる仲間を磨いて、チームを磨き上げる。
まわりに流されず、ハンパな姿勢にならないいように自分をコントロールできる。
付け焼刃ではなく、誰もみていないところでも、自分ひとりでもそれができるようになること。
それができてくれば、自然と強くなっていくはず。私はそう信じる。
私自身に甘さ、ゆるさがあることは、自覚している。
それがチームに伝染することも。その甘さ、ゆるさが他のチームとの差。指導者(保護者を含めた大人)の差なのだとも。
昔は自覚することもなく、わが道をいっていた危うさがあった。いまでこそ危うさがわかる。
今、自覚しているだけましだろう。そうだ、前向きにいかなかれば。
自覚はしているが、他のまねではなく自分たちのやり方がありはずだ。そこを目指していこう。
こどもたち、彼らを注意深く見続けて、彼らのことばにも耳を傾けよう。
私のことばが、みんなの心底にとどくように。
ただこなすメニューになっては、いけない。効果は薄れていく一方。
常に、「なんのために、どんな動きをすればいいか?」を意識させる。
余分なものを取り除き、ただ考え、動き、また考える。
一種のトランス状態にまでもっていく。
すべてにおいて、グランドに出たときに自分を支援してくれる武器になるはずだ。
そう自然と思わせることのできる人が、指導者なのだと思う。
自分が思っていること、考えていることを文章にすることは物事を整理し、客観的に見るには大事なことだとあらためて思ったので、楽天から忍者ブログに乗り換えて再開します。
どんな練習をしたか、どんな試合展開になったかなどを気の赴くままにつづっていきたいと思います。
あまり手広くやらずに、細々と続けていけたらラッキー。