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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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心がけていることがあります。
子供たちにアドバイスするとき、なるべく具体的なことをいおうと。

「もっとちゃんとやれ!」

「よく見て打て!」

など、昔私も言われてました。
言われながら思ってました。

もっと何をちゃんとやればいいんだろ?

よくボールをみて振ってるだけど当たらないんだけど、どうしたらいいの?

大人になってからなおさらわかります。
いろんなところをはしょってしまうんですよね。
熱い想いのみをぶつけてしまう。

いろんな理論が頭でわかってきました。
そんな私でも、根性論、気合い論に訴えるときがある。
「なにやってんだ、おい!気合いだ!バカヤロー!」
私もそう言う時があります。
でもそれでは、子供たちには伝わらない。
まして、混乱を招くだけです。

打球への反応が遅く、もう一歩のところで捕れない。
「なにやってんだ、おい!」
10年前の私ならば、ちゅうちょなくがっとばしていたでしょう。
でもいまは、それを言うことの愚策を分かっています。
「スタートが遅い。ピッチャーのモーションに合わせて足を動かせ。バッターの打力、投げたコースから打球を予測しろ。」
こういうふうに具体策を言う方がいい。
がっとばすことは、落ち込んだところに塩をぬっていることと同じです。
失敗したことで、その子はすでに十分に制裁を受けています。
かっこ悪さ、見地味さ、チームに迷惑をかけたことへの負い目。
そこに来て、追い打ちをかける大人たちのがっとばし。
確かに、厳しくして、その後に強く立ち直ることを願っているのでしょう、
叱咤激励の要素が強いこともわかっています。
しかし、相手はまだまだ子ども。
瞬時に気持ちの整理をつけるのは難しい。
怒ってもしょうがないんです。
自分が子どもだったころを思い出して下さい。
エラーしてベンチに帰ってきたときになんて言って欲しいか?
「なにやってんだ、バカヤロー!」(私ははっきり怒ってもらったほうがいいのでこっちですが)
よりも
「大丈夫だ!次はできるよな?」
の方が数倍、その子のやる気を引き出せると私は思います。今の子ならなおさらです。
厳しい勝負の世界ですから、違う考え方があってもいいと思います。
だから私はがっばすことも否定しません。
ですが、私はあえてそうはならない方向からアプローチします。
まわりの大人がみんながっとばしても、私くらいはあまのじゃくでもいいでしょう。
暗雲に差し込む一筋の光明。
カンダタに差し伸べられた蜘蛛の糸のように、落ち込む渦に手を突っ込んで、その魂を引き上げましょう。
「こんなくらいのエラー、お前なら必ずし取り返せる!前を向け。誰がなんと言おうとお前は大丈夫だ!」

厳しさも必要でしょう。
ただ厳しさだけでは人は育たない。
誰かのフォローが必要です。

この辺が、実の親よりも他人の指導者の方がより効果的だと思います。
親子は、お互いに感情的になり易い。
オブラートに包むことなく、直でぶつかり合う。
親だからこそ、厳しくなってしまう。
そして親子だから家に帰っても一緒だから、子どもに逃げ場がなくなる。
ここは他人の指導者にまかせましょう。
ここがスポ少のいいところです。

いったんはフォローし、落ち着いて聞く耳をもつ余裕ができてから、そのミスの原因を究明する。
どうしてそうなったのか?
これをやらないと、また同じミスを繰り返します。その原因をひとつひとつ潰していく。

人は完璧ではありません。
プロでもミスをします。
ミスをしようと思ってやる人はいない。
誰でもミスをします。気をつけていてもミスをする。
問題は、次にミスをやらないように準備すること。
それを継続していこと。
ミスをしても大丈夫だと励まし続けること。
これが大事なんだと私は思います。
今も苦しんでいる選手がいます。
大好きなソフトボールが嫌いになるくらい苦しんでいると思います。
でも大丈夫。苦しんでいい、もがいていい。
ここが正念場です。
いつか必ずいい結果につながるはずです。
なぜなら、いい結果が出るまでがんばるから。
それまでは、どんなことがあって応援します。

三振して下を見ている暇などない。
エラーして落ち込んでいる暇などない。
そんな暇があるなら、失敗の原因を探して、次の糧にすること。
私は、しっかり準備をして上でのミスは怒りもしません。
そんなところで怒っていたら、その子がミスを恐れず限界に挑戦していくことの邪魔になるだけ。
大きく成長していくために、ミスは必要なんです。
B'zの曲にこんなのがありました。
「トラブルは素晴らしいチャンス!」
そのためのミスやトラブルは、もやはマイナスのものではない。むしろ次のステップのための「肥やし」でしょう。
挑戦したうえでのミスは大歓迎。
ミスを恐れず、自分の限界に挑戦していく集団。
ハイキュー!!の烏野のように。

自分よりも強い者に勝つためには、リスクを承知で果敢に強者に挑んでいく。これしかない。
そうやって挑み続けているうちに本当に強くなる。
それが今のイーグルスになっていると思います。

大きく成長したやつらの横顔をみてみる。
三振なんのその、エラーしても次はやらないと前を向く。
そういうチームであって欲しいし、イーグルスはそういうチームになっていると思います。

ケツは俺がもってやる。
んだから、安心して前へ進め!イーグルス!
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