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時に笑い、時に苦しみ、時に涙する。すべてはグランドへ。 ソフトボールを通して成長していく小学生とその保護者、スタッフの物語。
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ひさびさに本気のケンカをみました。
子ども同士ではありますが、男と男のなぐりあいのケンカです。
もちろん、すぐ止めに入りましたが、見ていて気持ちのいいものではありません。
原因はささいなことなんでしょうが、ヒートアップしやすい二人。
双方おさまりがつかなかったようです。

すぐに二人を引き離して、冷静さを取り戻させるために距離を離して、ランニングを命じました。
冷静になって後から考えれば、
「あー俺が悪かったなぁとか、やりすぎたなぁ。」
とか身にしみて感じるはずです。

原因は、片方がふざけてちょっかいを出した。それを片方がやりかえした。
そして双方一気に点火。
沸点の低い二人なんです。
過去にも何回かやりあっている。普段はふたりで一緒にバカやったりしてたりするんですが、今回はケンカという選択肢に行き着いた。

まぁでも、自分の感情をコントロールできない幼さはありますが、そうやって意見を主張することはいいと思います。暴力に訴えるのは考え物ですが、変にものわかりのいい、良い子ちゃんには俺はならねぇぞという主張。それがぶつかった結果です。
評価はわかれるでしょうが、それはそれ。
回避しようとすればできる。
みんな避けて通りがちになってしまう。それが器用さとして大人になると身についてしまう。
その逆の生き方。
生き方として不器用ですが、そんな不器用さ。無責任に言えば、私は好きです。

片方が、大人で流せばこんなことにはなりません。ですが、ふたりはそこにこだわった。
ケンカを賛辞しませんが、ものわかりのいい子が多くなっていて、世間もそれを認める風潮がある。
みながぶつからないで効率よく動くようにしていく手段なんでしょうが、その中でぶつる者はめだってしまい、異物とされてしまう傾向がある。
そういう奴っていうのは統制がとりにくいんですよね。
指導者として、それもわかります。
昔ほど許容がないように思えます。画一化が進んでいるような、私の中にも知らず知らずその考えが根付いている。
そんな中でみた昨日のケンカ。ただのケンカでしょうが、世の中の流れにあらがう二人を見た思いがしました。
俺は流されないという意思。

二人を無理やり謝らせて、表面上だけ解決しても何の解決にならないので、
「悪いと思ってないなら、誤らなくていい。だだし、悪いと思ったなら侘びを入れろ」とだけ諭して、その後はふたりに任せました。
外圧で制しても、自分がそう思わないなら根本の解決にならないと思ったからです。
その場でこの二人を納得させることはなかなか難しいですが、もともと根にもたない二人。
午後には一緒に遊んでゲラゲラ笑ってました。
こういう場合の男の幼さはうらやましいです。なにより「忘れる」という自然の治癒のチカラがある。ほんとに忘れているかは別として、あとに引きづらない。
雨降って地固まる。
マンガじゃありませんが、素の主張をケンカという形でぶつけあった二人にしかわからないこともあるでしょう。
もっといいのは、ここでどちらかが「あん時は悪かった。」とあやまること。
ここで鏡を見るように、相手の気持ちが自分と同じ気持ちだったことがわかるでしょう。
分かり合えたという段階。
ここまで来たかは、私はわかりませんが、一応ふたりの決着はついたようです。

おそらく今後もこのふたりはぶつかるでしょう。他の人とも。
そうやって大人になっていくのだと思います。
願わくば、ただぶつかるだけではなく、その後にふと立ち止まって考えてほしい。いろんなことを。
そして、それを今後に生かしてほしい。
そうれがないとすれば、ただの凶器でしかない。
そうならないことを信じて、馬鹿笑いして一緒に遊んでいる二人を見守りつづけたいと思います。
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