愛すべきビギナーチーム。
彼らはとんでもなく非効率だ。
まず、人の話をきかない=意思の伝達ができない。
集中力が持続しない。
どこの子供でもそうだと思うが、ここをどう切り抜けるか?
そこを切り抜けたとき、とんでもなく吸収力がすごい子がいることに気づかされる。
上達の伸びしろが大きく大人では考えられない成長を遂げるやつがいる。
子供の時代にしっかりとした基礎基本を見につけることができる=いい指導者に出会う。
そこまでいかなくともいいが、体を壊さないようなフォームなりを身につけさせてやりたい。
さて、効率的な練習。
それは一言で言うと、全員が動いている練習である。
ヒマなやつをつくらない。ぼけーっとしているやつをつくらない練習。
特に低学年は、ヒマがあればグランドがキャンパスになり、ガーデニングが始まる。
そんな彼らを動かせ続ければ、ヒマなどあるはずもなく、練習に集中せざるを得ない状況ができあがる。
上級生のように自分で集中力を持続できない下級生。
それを求めるのが酷ならば、自然とそうなる状況を用意してやればいい。
その状況が、彼らに集中力を持続させ、レベルアップにつながる。
最近よく口にしますが、
君たちの相手は、このチームメイトではない。
他の自分たちよりもうまいチーム。
こんなへたくそな低いレベルの中で、手を抜いて練習をやっても何の意味もない。
毎日自分の限界に挑戦し、限界値を上げていなかいと、ひとつも勝つことはできない。
「井の中の蛙、大海を知らず・・・」
他のチームを意識させる。
自分の立場、ポジションに責任をもたせる。
いままでは、そこんところをちょっと忘れていました。
また初心に帰って、そこんところにこだわって、でも立ち止まるべきところはきっちり立ち止まって、遅遅とした歩みを進めていきます。
というか、チームワークという概念がまだない。
個々が有機的に動いてこそチーム。それがチームプレーの醍醐味であり、気持ちよさなんだけど・・・
言葉なしで、意思疎通し、ピンチを切り抜けたり、チャンスをものにしたり、ひとりではできない気持ちよさがある。
その意味では、ひとりひとりがそれぞれがんばっているというレベルに過ぎない。
さて、どうやって「チームワーク」というものを植えつけていくか?
強い相手と戦って、いろんな状況をみんなで切り抜けていけば自然とついていくものだが、この人たちの場合はどうか?
思考錯誤の日々。
県下小学生ソフトボーラーの甲子園。
うだるような暑さの中、力をだしきれるか?
流す涙は、悔し涙か、うれし涙か?
会津農林、壮絶な試合で負けてしまいましたね。
一挙10点とっておいて、相手に一挙10数点とられて逆転負け。
どんな試合だったのでしょう?
自身経験したのは、9点差をひっくり返したのが最高です。
この回に点数が入らなければ、コールド負け。
このプレッシャーは相当です。
7月末には、ジュニア(いいかたが悪いですが、2軍)のみの試合も。
少しずつですが、確実にうまくなってきています。
ポジションや役割を自覚するとどんどんうまくなります。
暑い夏は大好きです。
いい夏に。
そして少しでも長くこのメンバーと試合ができますように。
それを忘れてはいけないもの。
昨日のナイター練習をつぶしてまで監督がいいたかったこと、伝えたかったこと。
君たちに伝わっただろうか?
プレーが上手いとかバッティングが上手いとか、そうなるように指導するのも我々の役目ではあるが、
そんなことよりももっと大事なものがある。
人として当たり前のことをすること。
挨拶をしたり、道具を大切にしたり、礼儀を重んじたり、当たり前のことを当たり前にすること。
それはどうしようもなく単純で、当たり前のことなんだけど、それゆえに忘れやすくなる。
私は、完璧にこなすことは無理だとは思う。
100%できたなら、逆に人間味がなくて面白くないと思う。
多少の欠陥があるぐらいでいいと思うが、100%にしようとする努力は必要だと思う。
出来る限りのことはこなす。
そのしようとする努力さえ見られないのが監督の逆鱗に触れたのだと思う。
ほおのき杯で2位になったことに甘んじてはいけない。
こころのどっかに、ゆるみがあったことを監督は見逃さなかったのだと思う。
怒ることと叱ることは違う。
人を本気で叱ることは、自分も傷つく。
そんなふうに全力で魂を削って叱ってくれる指導者に恵まれた子供たちはしあわせだと思う。
私ならば、途中で自分かわいさに妥協してしまう。
徹底して、自分にも子供たちにも厳しいこと。
監督の本気さを見た気がする。
無論、3年生にとっては未知の領域。
試合経験は皆無。しかもレギュラ組にまざっての出場ではなくオール三年生。
ルールもうるおぼえの彼らにとって吉とでるか凶とでるか・・・
まぁ、他のチームも同じ条件なので、その中で彼らが何かをつかんできてくれればいいなぁと思います。
一番つかんできて欲しいのは、試合は楽しいってこと。
その味を知れば、もっと上手くなろうとしていっそう練習に力が入るはずです。
彼らの強みは、失敗を恐れないこと。
わけがわからないから強いです。
それに失敗に対してわれわれ大人も寛大です。
技術面でわかがわからない彼らをがっとばしても何の効果もありません。
怒らなければならないのは普段の礼儀や態度。
あとは基本的にのびのび彼らを活かす環境を整えるだけです。
上級生になるとそうはいきませんが、ここではおもいきり楽しさを知ることです。
ゲームでは味わえない、リアルに打席にたちゾクゾクするような感じを味わうことです。
さらに打てれば文句なし。できる喜びをみんなで分かち合う。これぞチームプレー。
しかし、4月から4ヶ月。上手くなりました。
少しずつの積み重ねですが、春先とはぜんぜん違います。
打球の勢い、捕球のしかた、本人も知らずに上手くなっている。
まだまだへたくそなところも多々ありますが・・・
そこにきて試合というチャンス。
ここで結果に結びつけばいうことありません。
彼らの戦い。乞うご期待!