昨日の練習でのひとこま。
一死二塁。打者がホップフライ。なにを思ったか、走る走者。
フライをとられてアウト、ランナー飛び出してるので、ボールは二塁へ。
走者もアウト。
喜ぶ守備陣。がっかりする攻撃側。
そこで事件はおこりました。
イエーイとアウトになったランナーを挑発してしまった守備のひとり。
それに激高したアウトになったランナー。
こともあろうに、思い切り蹴りを入れました。
防御が上手かったから、そんなに痛くなかったでしょうが、一触即発の事態へ。
上級生は、どちらも「やめろ!」と制しますが、怒った二人は納まらない。
それを見ていた私は、「あー、まだまだ子どもなんだ。」ということを再確認しました。
感情をコントロールできない。
たいしたことではないんです。ですが、一生懸命に入り込んでいる自分を挑発するものを許せなかったのでしょう。
そいつが、目の前で挑発する。
まんまとその挑発にのって、手をだす。
ややっこ以外の何者でもありません。
ここで百歩譲って、こうなった原因を考えてみる。
一死のフライなのに飛び出してしまった自分がいる。
悪いのは自分だと自覚すれば、責めるべきは挑発したやつではなく、自分自身となるでしょう。
幾度となく同じことをやっている。
この場面で気をつけるべきことが徹底されていない。
今後の大事な場面でそうなる可能性はあります。
それも気をつけなければいけません。
ですが、一番の問題は、手を出したこと。挑発に対して激高と暴力で反応したこと。
ここでしょう。
なんと言おうとここが潔くない。
ここは許せないところです。
試合形式が終わって、双方冷静になったところで、たしなめました。
悔しいのはわかるが、あれは許されるプレーではない。
お前みたいなのが同じチームにいることが恥ずかしい。
そんなお前は野球をやる資格はない。
二度目はない。次は、おまえがやめるときだ。
本人もわかっていたのでしょうが、抑えられなかった。
反省していたのでしょう。涙がポロポロ出ていました。
言葉は届いたようです。
感情の豊かな子なので、その起伏を抑えることが難しいのはわかります。
いい方向に出てくれれば、ものすごい威力を秘めた子です。
今回はそれが裏目に出た。
失敗して、やめろと切り捨てることは簡単だと思います。
二度目はやめるときだといいましたが、そんなつもりはありません。
わかるまで厳しく言い続けるつもりです。
おそらくこの先も失敗はあるでしょう。
素行が悪いなら、周りから誤解されることも多いでしょう。
ですが、我々には野球というスポーツを通しての信頼関係がある。
それがある限り、言葉は届くはずです。
好きな野球のためならば、苦言も飲み込めるはず。自分を正そうとするはず。
そこに期待しています。
スポーツが人を育てる。その可能性を信じています。