決勝トーナメント。白熱、まさに白熱。
朝からテンションあがりまくりです。
だって、必死なんですもん。国を背負った意地と意地のぶつかり合い。
正統派なチームもいれば、したたかなチームもいる。
ここで戦うには日本はまだ幼すぎました。
そんな中で思ったこと。実力があるチームが勝つとは限らない。
これはどんなスポーツにも言えることでしょう。
がしかし、この決勝トーナメントベスト8は全て1位通過のチームばかり。
前半後半スコアレスドローでも、延長戦で試合が決まることが多い。
今日のベルギーVSアメリカ、昨日のドイツVSアルジェリア。
体力がなくなってぎりぎりのところで出るのは「底力」。
その国の歴史とか環境、選手の育った環境、根性や意地、監督の意志、観客の期待、神様の運、いろんなものがまじりあった上での底力。
数値化できないものがあのピッチに出てくる。
サッカーの面白いところは、展開の速いところ。
選手間のパス回し、ドリブル突破など、ボールがゴールに近づいていく。
千両役者の選手のキラーパス。反応するディフェンダーに競り負けず、フォワードのシュート。
やばいやばいとだんだんヒートアップして、ゴーーーール。
見てる人の鼓動も早くなっていきます。
観客、選手の一体感は野球をしのぐでしょう。
全世界で一番愛されているスポーツなのがわかるような気がします。
なにより、みんながわかりやすい。ここが共通言語。
昨日の巨人VS広島戦も面白かったんですけどね。
なにがいいたかったか。「底力」が勝負を分けるということです。
今回の6年生とはあまりに実力にギャップが・・・
でも、なぜか面白い。このレベルが一番いいのかも。
一生懸命にやることが評価されること。
勝っても負けても面白いこと。成功、失敗に一喜一憂する。
ただ、できる限りの準備はしなければなりません。
ピッチャー、キャッチャーのバッテリーは一朝一夕には育ちません。
練習から練習試合に昇華し、「やれる!」という自信をつけさせねば。
なんとか、試合になる形になるように彼らと一緒にがんばっていきます。
極度の緊張。
経験したことがあります。
もうなすがまま、考えてこうどうするなんていうことはできない。
ただきた球に反応するだけ。
そこなんです。反応。
その何も考えられない状況で、適度に反応するための練習をしているんですね。
頭ではなく、体が勝手に反応するように。
それは「クセ」みたいなものでしょう。
バントでヘッドを下げない。
インコースがきたら、腕を巻きつけるようにしてすばやく腰を回す。
あんな0.何秒かで的確な対処法を考えて行動するんなんてことは無理です。
的確に反応できる人を天才っていうんでしょうねぇ。
ブルースリーはいいました。「Don’t Think. Feel!」(考えるな、感じろ)
一瞬の対処法はそうでしょうが、そこまでのあらゆることを想定した準備は、凡人にもできる。
人事を尽くすってやつです。
人事を尽くして、Don’t Think. Feel!
が理想。ニュータイプではないので未だに感じることができません。
なんでしょう。こうも高いレベルの戦いをするようになったことに未だに違和感を感じます。
投手の強打者への入り方。
カウントによって相手チームの仕掛け方の防御法。
高度な盗塁の防御法など。
いままで、そこまで考えてやっていたかっていうのを今やっています。
本当に強くなっている証拠なんでしょうね。
もうただ一生懸命やるだけでは、だめなレベル。
相手もガッツがあって、一生懸命なのはあたりまえ。
そこをどうやって、効率よく、効果的に実践していくか。
指導陣が口でいっただけでは、伝わりません。
要求が高くなっていき、それになかなか答えられないのはかわいそうな気もします。
練習で実際にやってみて、練習試合で試して、成功率を上げていく。
根性だけではどうしようもありませんが、実力が同じだとすれば根性や気合などの精神論は勝負をわける分水嶺になると思います。
うちのチームはなかなかそこが表に出てこないし、見えずらい。
ただ、そんな状況でもいやでも盛りあってきているのもたしか。
昨日の練習試合でも自発的に行動に現れています。
内野、外野、確実に声も大きく、試合以外の動きも機敏なっています。
環境が彼らを成長させている現状。
4年生以下にもいい意味でそれが作用しています。
方向を見誤らないほうに、気をつけたいと思います。
会場準備などお骨折りいただいたみなとスポ少さんに感謝です。
しかし、みなとは寒い。半袖がつらいくらいです。
そんな中の練習試合。
待球の指示が徹底していました。
ただもっと攻撃にバリエーションが欲しいか。
なぜそのカウントでサインがでるかを理解していない。
そのイメージの共有が今後必要でしょう。
わけわからなくてやるより、その意図をくんでやるほうがモチベーションがちがいます。迷いもなくなるしいいことづくめ。
それはすなわち成功率にも直結する。
それをみんなで共有すること。それこそチームプレーのおもしろさでしょう。
今日はそれが比較的できていた。
目的をもってみなが試していました。
それは勇気のいること。
しかし、そこを乗り越えないと更なる高みへはいけません。失敗もするでしょう。
大事なのはピンチの時こそ、それができること。
ここいちばんに自分の力を発揮していくにはそういう練習試合をしていくに限ります。
自信は少しずつ積み重なっていくもの。
歩みは遅々なれど確実に前進しています。
実力は5だけど迷いがない思い切った選手
さてどちらが強いか?
弱者が強者を倒すときは、その迷いが作用します。
強者を曇らせ、弱者を不屈にするこころの持ち方。
違います。
弱者はそうしなければ勝てないことがわかっているからある一方に賭けるしかないのです。
確率が低いことがわかっていようともそこに賭けるしか勝機はない。
そこをねじ伏せられれば、立つ瀬がありません。完敗です。
そこをこじ開けるのは、やはり個人の力か。練習に裏づけられた自分を信じる力。
それでも上手くいくとは限らない。
迷う余地などないくらいに気持ちを昇華させる。
八番九番がツーストライクに追い込まれたバッターボックス。あのギリギリの場面で起死回生のヒットを打つ。
しびれます。その迷いなき強さに。
全部勝つ必要はない。ここぞでそれを発揮する。
そういや今年はそういうの多いような気がします。
有名な「矛盾」の冒頭です。
この盾をつらぬく矛などないといい、もう片方でこの矛で貫けないものはないという。
それを聞いた客は、「じゃあ、その矛でその盾をついてみて!」と。
全国のレベルってどんなもんでしょうねぇ。
わがチームは、最強に近い防御力=投手力があります。
攻撃力はというと・・・。
逆にいえば、エース航大の球を打てるような打線になれば、最強の「矛」となり得る。
しかしあの球、狙って打てる小学生がいるんでしょうか。
少ないチャンスに確実に得点できる打線。
有利なカウントで仕掛けるしか道はないようにも思います。
われわれ指導陣も、思案のしどころです。
サッカーW杯。日本負けてしまいましたね。
相手も本気だし、一生懸命やっても結果がついてくるとは限らない。
勝負の世界は厳しいですね。
彼らになんて言葉をかけてやっていいかわからない。複雑な思い。
ひるがってわがチーム。
彼らもまた多くの人の期待を寄せられています。
その期待にこたえるにはどんなプレーが求められるか。
あたりまえのことをあたりまえにやればいいんです。でもこれが難しい。
気持ちの高ぶりを抑えながら冷静なプレー。
状況を見極めながらの精度の高いプレー。
今後は、自分たちで一瞬に状況を判断し、自分の考えでプレーすることが求められるでしょう。
ミスしたときほどそれは大事。
そのとき、私たち指導者の声は届きません。自分でなんとかするしかない。
普段から、こうしたときはこうする、こうしたほうがいいとか、連携する選手を含めてシュミレーションしておくことが大事でしょう。
頭でわかっているだけでは、ものになったことになりません。
そういった場面設定で、体が勝手に動くようになればしめたもの。
そのバリエーションをふやしていく。
練習試合などの実践で失敗してもいいから使っていく。
それは攻撃でも守備でも同じです。
その連携がとれたとき、仲間と目で会話するような殺気立った場面。
うまくいったときに、野球の、ソフトの面白さを知るでしょう。
多くの方の応援に支えらていることをひしひしと感じます。
もう我々だけの戦いになっていません。
多くの人の期待に応えられるよう練習をがんばるのみです。
しかしこういう場は正直慣れませんねえ。
なんつうか、こそばがゆいというか。
まかせられるものならばまかせたいものです。
一緒に来た六年生も手持ちぶさただったように見えますが、こういう場所に慣れている勝太郎はドーンとかまえていました。
いいこともありました。
全国大会優勝したら、パレードをやってくれるそうです。
冗談だとしても、夢があっていいですね。
さて、どの課題から潰していくか?
企業秘密なので言えません。
全国大会まで後40日。
勝敗を決する微妙なかけひき
本当どっちにころんでもおかしくないところ
そこを攻めきれるか
守りきれるか
熟練の勝負師でも迷うところですし、そこが最高に面白いところでもあります。
本日熱塩加納 ひめさゆり旗争奪大会
対新鶴スポ少さんでは勝負どころでそれができたから勝つことができたと思います。
しかし、準決勝のほおのきスポ少さんではできなかった。
ヤバい雰囲気はありました。
そこで最大限の準備と行動力を発揮できなかった。
油断がありました。
まさかかそこで突っ込んで来ないだろうと。
サードを回るランナーがスローモーションに見えました。
そこで声が出ない。
ボールバックと指示がだせない。
ただ見送るのみ。
正直、ほおのきさんの気迫に押されてました。
あそこが勝負の綾。
勉強になりました。
同じことを繰り返さないこと。
隙をつく走塁は強いチームであればあたりまえのこと。
このあたりの対処法を守備と攻撃に生かしていきます。
苦い敗戦なるも、こころ屈せず。
この負けを必ず活かしてみせます。